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1話



 俺はその辺の下僕会社員。


 両親は小さい頃に亡くし──。


 寂しい思いをしながらも、ばあちゃんに育てられた。


 それでも俺は、小学中学高校と何も苦なく行ってきたし、顔もいいからまぁまぁモテた!


 女の子に困ったことは何一つ無かった。


 ここきにて、ふと思う自分に才能ってあったのだろうか、自分は何しにこの世界に生まれたのか20歳今からじゃ何もかも遅すぎるそう思っていた日々だった。


 今日もいつもの仕事帰り。


 電灯は付いたり消えたり寂しく感じる。薄暗い道先に見えるのは駅の灯

コンビニの袋を片手に家に帰る。


 そんな日々の繰り返し、最近になって思う事がある。


 怪我をしても痛いと思う事がなかったり、出血しても次の瞬間から傷口が塞がったり。


 昔から身体が丈夫だったが、いつからだろう? たしか、小学4年生の冬の出来事であった。


 それは張り詰めた様に冷たく前が見えないほどの吹雪。


 お母さんからのお下がりのマフラーを身にまとい、登下校している時であった。


 学校から家まではそう遠くなかった。


 路面は凍り付いて歩いているだけでも足を取られる程、この時期になるとよくニュースで、車のスリップ事故が多いとよく見かける。


 そんな中、信号待ちをしていた時であった。一台のトラックがクラクションを鳴らしながら、こちらに向かってくる!


 俺にはすぐに分かった。


 危ないという忠告で、クラクションを鳴らしているのだと、トラックがタイヤを取られてスリップしている。


「時速50キロくらいか」


「ブレーキが働き出してから完全に停止するまでの制動距離は、17.5mこれは終わったな」


 瞬間的にそんな事を分かったとしても、死ぬ時は死ぬ。


 目を深く閉じて俺は死を待った。


 次の瞬間「ガシャーン!!」


 そう俺はトラックに引かれた。


 痛みはない、何故か何も起こってないように感じた。目を開けるとそこにはトラックがペシャンコになり変わり果てた姿になっていた。


 俺の周りの氷も何故か溶けている。意味が分からなかったが、俺は急いでその場を去るように家に帰ったのを思い出す。


 今思い出しても不思議な体験であった。


 毎日ベットに入ると同じ事を考える、昔の記憶の夢を見る。


 そして朝が来ていつもの毎日が始まる。


 そう思っていた日々だった……。

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