私が見た!ドラマ的な日常
取っていただきありがとうございます!
あんまり面白みは少ないですが、楽しんでいただければ幸いです!
ある夏の日の校舎裏。私は隠れて、喧嘩をしている4人の男子たちを見ていた。見ているかぎり、3対1で殴り合っていた。私は「いけない!」と思い、すぐに先生に助けを求めようと振り返ってそこから離れようとしたら、「チクんじゃねー!!!」と、3人に殴られている1人の男子が叫んだ。私は「ビクッ」と驚いて立ち止まってしまった。バレていたのかと、そっと後ろを振り返ると殴っていた3人の男子たちはそそくさと退散して行った。
何が起きているのか私にはわからなかった。あの一言で何故、退散させることができたのか。鼻血を出して地面に寝転んでいる彼にゆっくり近づき、聞いてみた。
「あの…大丈夫ですか?」
「これが大丈夫に見えるかよ?」
「あ…あの…ごめんなさい」
「いいさ、しかし本当に居たんだな。あはは。」
こんなにボロボロなのに何がおかしいのか、彼は笑っていた。私は彼の顔を拭きながら疑問に思っていることを聞いてみた。
「ねぇ、何故「チクんじゃねー!」なんて叫んだの?私に気づいてたの?」
「いいや〜。ほぼ当てずっぽだったよ。いてて…」
「そんなギャンブルみたいなことしてたの!?もし私がいなかったら…」
「いいや、あれでいいんだよ。予測通りにあいつらを遠ざけることに成功できたのだから結果オーライさ」
何考えているのやら、今の私にはわからなかった。とりあえず、彼を保健室に連れて行くことにした。
「いてー!本当!加減をしらねぇー奴らだぜ。で〜?君は何故この校舎裏に?」
「いや、私は…そう!1人になりたくて、たまたまこの校舎裏に行き着いたっていうか…ね?」
校舎裏に4人が行くのを見て、興味本位で覗いたーなんて言えない。
「ほーん、そりゃ災難だったな!情けねぇー姿を見せてちまったな〜」
「なんで喧嘩していたの?たしかあれいつも絡んでいる3人だよね?」
「ん〜?まぁ〜いろいろさ。人間関係なんてロクなもんじゃないってことさ」
んー人間関係で何かこじれたってことなのかな?よくわからない。
「失礼しまーすって、先生いないじゃん…」
「まぁ、俺には先生が居ようが居なが関係ないし、消毒液とかの場所も把握しているから大丈夫なんだけどね」
「私の必要性って…」
「まぁ、君にはあの喧嘩の現場を見たってことで、証人になってくれそうだからそれで必要性は十分にあるよ。いてて!めちゃしみる…!」
本当、なにしてんだか私…。とりあえず…喧嘩の現場を見てしまったから、私の存在意義はあるらしいけど…。これでいいのだろうか。
「じゃぁ行くね」
「おっと、待ってくれ。放課後、職員室の前に来てくれ。喧嘩のことについて先生に話してほしいんだ」
「えーさっき私いらない感じだったじゃん。どっちにせよ、私にはあまり関係ない話だし、巻き込まれるのも、もうごめんだし〜」
「いいから来てくれ。面白いことが起きるし!」
「えーうん…わかった。放課後ね。」
面白いことね…、あの喧嘩からどんな面白い展開になるんだか。この時はまだ知らなかった。放課後になり、私は職員室の前に行った。着いたときにはすでにあの4人の男子たちが集まっていた。4人とも頬にバンドエイドを張っていた。それ見ていたら職員室の扉が開いて、とある先生が出てきた。その瞬間、4人の男子はいきなり先生に土下座をした。
「先生!すいませんでした!俺たちは喧嘩をしてしまいました!」
「ふ〜ん、そうか、もういい、2度と部活に来るな。以上だ」
「本当にすいませんでした!」
あの先生は、4人の男子たちの部活の顧問先生だった。2回目の謝罪を無視して、顧問の先生は部活にいった。私は先生を追いかけて事情を話そうとしたが…男子たちに手を掴まれた。すると。
「いや、行かなくていい!計画通りだから!」
「え…?でも…」
「いまから詳しい内容を話すよ。実はな、俺たち4人は部活を辞めたかったんだ。ほらーあれなんだよ、あの先生。喧嘩を許せない人だから、喧嘩をしたらこういう処分をされるのをわかっていたんだ。あそこで叫んだのは他の先生に見てもらうための演出だったんだよ。それを偶然君に見られたって事なんだよ。保険で君に来てもらったけど、大丈夫そうで何よりだった!ありがとう!協力してくれて感謝するぜ!」
「えぇ…やっぱり私の意味って…」
そんなバカな4人の男子の作戦は成功し、4人とも笑っていた。結局のところ、彼の言う『面白い事』って、土下座する姿だったのだろうか?まぁたしかに、一斉に土下座する姿は面白かったから、これはこれでよかったのだろう。彼の言う事はあながち間違ってはいなかった。私はそっとその出来事を日記帳を書いて、寝た。
読んでいただきありがとうございます!
電車の中で書いたので、タイトル通りの物にできたのか、あまり自信はありません。それでも読んで楽しんでいただいたのであれば、作者は嬉しいです!
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