南少林寺国術院
「実は、東京では半分が敵の破壊工作を受けている」
鳴沢の言葉は信じられなかった。
「しかし、そんな様子はうかがえないけど」
「それなら、知らん顔をして根津、上野、外神田、日本橋に行ってみたまえ。いつの間にか空虚な建物と境内を見ることができるだろう。その地にある神社仏閣は全て結界を失い神域を失っている。そして、その周囲のコミニュティも四散してしまった」
「そういえば、高校受験の合格祈願に湯島天神へ行こうとしたら、近所の宮司さんが『亀戸のほうがいいですよ、湯島は今…。』なんて言っていたなあ。結局湯島に行ってみたんだけど、宮司さんも巫女さんも参拝客も表情が変にうるさかったなあ・・・。その時は、受験でみんな気が変になっているのかなと思っていたんですけど」
「そう、彼らはちょうどその時外神田、日本橋までを一気に襲った後だ。結界を失った後、コミニュティを形成していた静寂な人間たちも四散してしまった。このままでは、この地東瀛では帝国の基盤たる結界が崩壊してしまう」
「周りの街並みは変わっていなかったよ。町の中には大勢の人が自由に騒いでいたけど…」
「厳かな雰囲気は掻き消えている。周囲の人間は、もはや結界とは無縁の者たちに入れ替わっている」
「じゃあ、もう一度見に行ってみようかな」
「君は旅団の工作員によって闇討ちを受けるかもしれないよ」
「なぜ、僕が闇討ちを受けるのですか」
「君がすでに帝国側のアサシンであるとみられているからさ」
「では、この辺りはどうなんです。亀戸天神とか、富岡とか」
「このあたりは、アサシンが戦いに勝っているから守られているんだ」
「誰なんですか? 、そのアサシンっていうのは」
「それは、私だ。そして、君が次の担い手だ。だから、もうすぐ卒業になる」
「そんなあ。まだ入学して一年もたっていないのに・・・・」
・・・・
僕の高校があった東京は、煬帝国にとって東瀛を治める辺境領域の前線都市だった。大陸の帝国首都杭州府から快速船で東海(東シナ海)を抜けて太平洋を二日ほど行った距離にある。途中に倭寇の出没する台湾や沖縄を通らざるを得ないが、ゲリラに過ぎない彼等を恐れる必要はないと教えられている。
地理の授業で出てくる煬帝国は、西はインド亜大陸からウラル山脈、南はマラヤ、北はシベリア、東はここ東瀛迄を支配する大帝国である。世界史では、明帝国崇禎帝から徳川氏ら倭人が皇位を一時簒奪したのが始まりらしく、実質的には明帝国が存続したまま東の倭人さえも支配する一大帝国となったものと教えられている。
鳴沢によれば、その東瀛は北から徐々に工作を受けているという。鬼没旅団の工作員たちは、東京まで浸透し、すでに根津神社、上野東照宮、江戸の総鎮守であった神田明神や水天宮は、敵の手に落ちたという。それでも帝国アサシンたちは、富岡の地、赤坂の地を守りきっている。今ではこの町から隅田川、その河口、そして江戸城廃墟の外堀、国道二四六の線を挟んで、南側の帝国方は敵方の侵入を食い止めていると教えられた。
神域や結界基盤が崩壊すると、輪廻転生の秩序に綻びが生じ、世界の崩壊をもたらすとも教えられた。しかも今は鬼没旅団の工作員たちの使う颪の大剣によって起こされる吹き颪の術が、帝国当局やレッドカトリックを圧倒していた。
かつて帝国は、鬼没旅団に対抗するために、その本拠地であった台湾やアチェを攻略したことがある。だが、渦動結界の外では神邇達は無力だった。大艦隊と大上陸部隊によって攻め立てたはずが、すべての神邇達とその渦動結界が鬼没旅団の吹き颪によって粉砕された。残された大艦隊と無気力な兵士たちは、そのまま倭寇に横取りされてしまった。
今や、この吹き颪に対抗するには、大規模な武力ではなく、工作員をピンポイントに抹殺するアサシンが必要だった。アサシンに必要なものは、工作員と渡り合うために、剣を使いこなし、同時に剣によって渦動を制御する能力。それ故、煬帝国当局は、明初代の武術の達人、張三豊が源流である国術を活用し、剣を使いこなす魔装集団レッドカトリックとともに国術院を作ったのだという。
・・・・・
ぼくは、年明けとともに南少林寺国術院へ送られることになった。高校の朝礼で国術院行きを発表された時は、クラスメイトたちから羨望の眼差しを受けた。普段ふざけあっているクラスメートの男女だけでなく、隣にいた出来の良い少女からも、アイドルスターを見るような視線を浴びた。僕にとっては親代わりの施設の人々も、とても喜んでくれた。そんなこともあって、僕自身は戸惑いと不安とちょっぴりの誇らしさを感じた。
鳴沢が僕を「次の担い手」として国術院学生に選んだ理由はよくわからない。しかし、クラスメートとも別れても、父母とろくに話をすることも無くなっていた僕は気楽なものだった。
・・・・
「もう卒業させるなんて信じられないですね」
杭州府に向かう快速船の甲板は気持ちの良い風を感じた。多少有頂天だったぼくは、風に邪魔をされながらも鳴沢に大声で話しかけた。
「君はもう教育を必要としない」
「でも…もっと倫理社会を学びたかったな」
「居眠りをしていた奴が今更何をいう?」
「操力発揮の際の言葉をもう少し勉強したかったと思いまして。何かまだ秘密が隠されているように感じられるんですが」
「もう十分なんだよ。しつこい………。あっごめん」
鳴沢の不意のイラつきには驚いた。彼は笑ってごまかしていたが、その奥の目はやはり笑っていなかった。僕の中に、鳴沢のそのいらつきの言葉が大きく響いていた。僕は操の実像に、何か別の秘密が隠されて居るように感じられた。
杭州府に着き、そこからは鉄道に揺られて六時間ゆくと山岳地方に入り込む。そこから、チャーターした自動車で六時間山あいの道を進んでいくと、山の上に南少林寺国術院とその附属の寮が見えてきた。木々で囲まれたその領域は麓の町からほど近く、いつも遊びに行けそうな距離にあった。その街も、丁度その地の神々の祭りの最中だ。誇らしげな気持ちもあって、これなら綺麗な大陸の少女とお付き合いすることができるかもしれないなどと、高揚した気分のまま編入塾、入寮手続きを済ませた。
国術院には、すでに九月に先に入学していた大陸の学生たちがいた。追いつくには遊びの想いを捨てて訓練に没頭しなければならない。国術院の教えには、「看」「健身」「実用」(武闘訓練)の実技と、国術の基盤哲学として思想的心性、思想的規範性、思想的解釈性の三つの座学とがあった。遅れて参加した僕は、起床時から寮に帰るまで、寮看や教師から罵倒され、叩きのめされ、あれもそれも次から次へと教え込まれ、詰め込まれた。僕は思索も遊びも忘れ、操の本質に迫る良い機会だと思って、覚えたての霊剣操を心に思い浮かべながら、実技と座学にしがみついていた。寝る間を惜しみ顔色を悪くしている僕を、同室となった大陸人の塾生、袁崇燿や林康煕たちが何かと助けてくれたのは幸いだった。訓練、いや鍛錬は苛烈だった。一年生秋の三ヶ月もの間、補習と称して東京の高校で繰り返された地下の訓練は、昼行灯の僕を覚醒させるための単なる基礎に過ぎなかった。
二週間ほどたつと、少し周りが見えてくる。例えば、ソンタヤー・チャイヤサーン師範は昼飯などで同席する毎に、言葉をかけてくれるようになった。
「倭人は随分と抽象的なことにこだわるんだね」
「いや、僕だけだと思います」
「でも、ここにいる倭人は君だけだよ」
「もともと、ここ国術院に所属する生徒はあまり多くないじゃないですか」
「確かにね。それは、剣や武器を魔装として扱える操者の数が少ないからだよ」
二十日たったある日、錬成場の近郊にある食堂には鳴沢が一人の娘を連れていた。
それは、僕の昼の食事時。僕は食事に夢中で二人の視線には気がつかなかった。葛飾区の貧民街に育った時のくせで、人目をはばからずスープとご飯粒とをひたすら舐め取っている時だった。横で聞きなれた声のため息と、くすくす笑う少女の声が聞こえてきた。こうなると手遅れなもの。鳴沢と見知らぬ少女が僕を見て笑いをこらえている。
失礼なやつらだ。と僕は思った。しかも、鳴沢は余計な一言をぼくに投げてきた。
「皿を嘗め回すなんて。君の育ちはわかりやすいね。川向こうの川向こうだろ」
僕は、遅まきながら両腕でテーブルの上の皿を隠した。それもおかしかったらしい。少女は鳴沢以上に涙を浮かべて笑っている。その時の彼女の姿は忘れない。ひっつめにした簡単なポニーテール。そのスタイルは彼女の俊敏さを物語っている。
「失礼な女だ。付き合わない方がいい。引っ掻き回されるのはごめんだ」
俺は独り言を言い、反対方向を向いた。彼女の笑いを目にしたくなかった。いや、僕自身に失望した。まさか、同じ年代の女の子の目をこんなに意識しているとは。
鳴沢は、彼女を僕と同じく途中編入された新入生「権西姫」だと紹介した。彼女もレッドカトリックヘリクルートされたらしい。こちらは親しみを感じて話しかけたのだが、その段になると彼女の態度はツンケンしたものに変わっていた。
「很高兴认识你?」
「あんた誰さ?」
典型的な倭人だった。しかもイントネーションは南東北のそれだった。
「僕、那須の東の生まれだよ」
急に湧いたように見えた彼女の警戒心は、解かれていない。考えてみれば無理もない。僕はそれほど現地に馴染んでしまっていた。
「ふーん、それで? 私がどこで生まれたかを教えろっていうの? 初対面なのに図々しいね」
僕は、その剣幕に驚いてしまった。普段から僕は女性慣れしていない。その上、切口上で返事をされては取りつく島もなかった。
西姫は次の日には国術院の錬成場に来ていた。女が国術院に入学を許されることは珍しくない。それゆえに、昼飯の時に大陸人の塾生、袁崇燿や林康煕たちが西姫へ話しかけてきた。彼らは礼儀作法に則りあいさつをしたのだが、彼女はあまりに取りつく島のない女だった。崇燿や康煕たちはよほど頭にきたのだろう、彼らは彼女に意地悪くからみはじめていた。
「どこの女かと思えば、色目人か? それにしてはチビだな」
確かに西姫は背が低い。また彼女の鼻は高く、目が碧玉色だった。しかし、やはり彼女の答えは倭人の東北訛りだった。
「あんたら、どこの馬の骨だよ? やたら臭せえな」
崇燿や康煕たちは東瀛の言葉を解さない。運悪くたまたま錬成場にいた僕は、通訳をさせられた。彼等は彼女の醜悪な言葉遣いに僕が眉をひそめたのを見て、正確に訳すように言ってきた。
「秀明、あの女の言葉は、お前の郷里、東瀛の言葉だよな。東瀛の言葉なら精確に訳せよな」
僕は彼等の顔色を見ながら、ゆっくり淡々と訳してみせた。その努力もむなしく、彼等の顔は僕の言葉ごとに怒りで赤黒くなっていった。崇燿は、西姫を睨みつけながら口をとがらせながら挑発的な言葉を投げかけていた。
「この女は礼儀ばかりでなく、人間としての態度の取り方を俺から教えてもらう必要があるね」
康煕もそれに呼応して女の後ろに回って声をかけた。
「オウ、そこのチビ女。態度と胸だけはでかいな」
それでも、西姫はマーボー豆腐の昼食を食べ続けていた。その平然とした態度に、僕はやきもきし、そのうちにその胆の太さに感心していた。しかし、崇燿や康煕はそうではなかった。ついには二人で西姫の前と後ろに立ちふさがった。その様子を見ていた鳴沢は淡々と指摘した。
「二人とも、そんな態度で彼女の前に、後ろにいない方がいいよ」
「あんた誰だよ」
僕は思わず二人に指摘した。
「彼は鳴沢先生。東瀛のアサシンだぜ」
しかし、崇燿や康煕はそれを鼻で笑った。しかし、西姫はその笑いを鳴沢への嘲笑と受取った。鳴沢が後ろに飛びのいた途端に、西姫は前に足蹴り、後ろに正拳を繰り出していた。それと同時にマーボー豆腐のソースが二人の若い男の目に練りこまれていた。その姿を見た他の4人の大陸人塾生が西姫に殺到した。
その少し後…西姫は錬成場の床の上に、折り重なって倒れた崇燿や康煕ら六人の上にひらりと立ち上がっていた。その後、彼女に挑戦する男はいなかった。
その次の日から、錬成も座学も本格的になり、誰もが彼女に注意を払わなくなった。僕はそんな風景を横目で見ながら、なるべく彼女を見ないようにしていた。彼女の影を打ち消すかのように、毎日様々な剣を用いた跳躍、連撃の練習を繰り返していた。
二週間ほど過ぎたある日、西姫は昼飯のためか、珍しく街中へ出かけていった。街中の道は知らないはずだった。探検でも行ったのだろうか。そして、やはり、夕方になっても彼女は戻ってこなかった。次第に女子寮から騒ぎが大きくなり、学校中で騒ぎになった。
こんなところで道に迷うのだろうか。僕も彼女が心配になって、皆が探しに行った市民センターとは逆の下町へ探しに行った。ほどなく低地の船着き場の方角へ下っていく西姫を見つけることができた。しかし、彼女の機嫌を損ねることがないように、気配を消しながら後をつけ歩いていく。やはり彼女は道に迷っている。此方は国術院のある高台とは逆の方向だ。川の船着場に近づく道だった。そのうちに声をかけて来た男たちがいた。
「お嬢ちゃん、どこへ行くの?」
たぶん、男たちから見れば中学生、いや小学生程度に見えたのかもしれない。しかし、その言葉に彼女は鋭い目つきで応じている。その様子を見た他の男たちが近づいてくる。
「おめえの尋ね方がいけねえんだよ。このお嬢さんは、立派にお姉さまなんだぜ。な、おねえさん」
西姫はその言葉にはチッという舌打ちで応えた。そのとたんに男たちが西姫を囲んでしまった。
「この女、人が下手に出てりゃいい気になりやがって」
「ちょっと俺たちと遊んでもらおうか」
男たちが西姫の手足をつかもうとした途端、彼女は大きく跳躍していた。それとともに彼女は幾人かの頭を蹴り上げていた。また、彼女が地上に降り立つ前に、さらに数人が頭を蹴られていた。男たち全員が一気に倒され、彼らは面食らい、また彼女の雄たけびと剣幕に気おされて、彼ら全員は逃げ出していた。
一度撃退したのだからそれで引き上げれば良いものを、西姫は勝気な性格が災いして逃げていく男たちを後ろから大声で罵倒していた。ほどなく不良どもの頭が現場に出て来た。しかも手下がぞろぞろ付いて出て来ている。再び西姫は追い詰められていた。
「いまのうちに謝ったら、命は助けてやるぜ。治療費はその体で払ってもらえればいいぜ」
西姫の無言の返事とともに、多数が一度に彼女に殺到して押しつぶしている。いたたまれずに僕は気配をあらわして、彼女の上に被さっている男たちを蹴飛ばし退かしていった。やはり西姫は仰向けのまま気絶し、服はひん剥かれていた。彼女は助け起こした時には意識が戻っていたが、助けた僕を仇を見るような目で起き上がった。しかし、同時に男達は僕と彼女を幾重にも取り囲んでいた。僕は落ちていた剣を二つ拾い、一つを西姫に投げて渡した。それと同時に、男達は再び襲いかかって来た。
僕は彼女の手を引いて船着場の広い場所に行き着いた。彼等も追いかけてきたが、その体制が整う前に僕はすかさず剣を構えて霊剣操を唱え始めた。
「霊は精神なり。霊剣とは陰陽未分の剣にして渾渾沌沌たる所の一気なり。易曰闇と淵の水の面を無極動きて陽を生じ静みて陰を生じ一気発動し陰陽分れて万物を生ず。剣を直に立るは渾沌未分の形陰陽有て万象を生ず。故に是を陰陽剣生れと云う」
次の章を思い出したときには、彼女が霊剣操の続きを唱えていた。
「先ず己が情欲に同て敵を屠て敗退を思はず。心中の陰剣と陽剣と一致になりて千変万化の業をなす。再び剣を直に執るは万物一源に帰する形に表す」
思わず僕らは互いの顔を見た。自然に続きの章を同時に詠えた。
「此気を墨家に明鬼神と号し帝鴻氏是を太一と名づく。我朝(わが国では)魔醯首羅と称す。始もなく終もなく火に入て焼けず水に入て溺れずと死て滅びざるとを以て当流未来までの執行とする者なり。然りと虚ろに得て言べからず。耳に得て聴べからず。心に得て会し自得して知べきなり」
戦いながら背中合わせになった僕と西姫は剣を振り回すと、気が合っているのとは異なった、しかし互いの剣の軌道を加速するような強い共鳴があった。そのあとは覚えていないが、僕たち二人は舞い始め、気づけば僕たちはその共鳴とともに、頭と思しき男と一緒に駆けつけて来た大勢のならず者たちを一度で倒していた。
・・・
さて、国術院へ帰ると、街中での大立ち回りの報告がすでに師範の耳に入っていた。
「十分な練習もしないで剣を共鳴させただと?」
ソンタヤー・チャイヤサーン師範は激怒していた。
「しかし、そうでなければ彼女を守れませんでした」
「では、なぜそんなことになったんだ?」
西姫は黙っている。チャイヤサーン師範は西姫を睨みつけている。それでも西姫はふてくされた不良中学生のように、上を向いたり、横を向いて欠伸までしている。いたたまれず僕が答えた。
「彼女が道に迷ったらしく、船着場の近くへ入り込んで……。それで悪い奴らに身ぐるみ取られて………」
「身ぐるみ取られる前に、逃げだせたはずじゃあなかったのか?」
チャイヤサーン師範は、一部始終を知っているかのように指摘した。。
「僕が駆けつけたときには、そんな隙が無かったと思います」
「私は西姫に尋ねているのだ」
「知るかよ、逃げる隙があったかどうかなんて。こっちは襲われていたんだ。それこそ慌てているんだから、逃げることなんて出来ないね」
「ほほう、船乗りたちを一度に叩きのめして雄叫びをあげているやつが、『あわていた』だと?」
師範はやはり全てを把握しているようだった。当然ながら西姫は師範たちにこってり絞られた。しかし、僕までなんで同じように絞られなければなかったのか。納得いくような事情はどこにも見当たらなかった。
こうして国術院の日々が始まった。瀛の高校は高校一年で出てしまったが、いまは新たな高校に転校したようなものである。ただ、この学校では毎日様々な武闘鍛錬が続いた。また、並行して実戦も経験させられていた。