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あるバーのマスターの話  作者: 刹那玻璃
マスターの章
27/66

『シルエット・ロマンス』

 最近は時々寒い風は吹くものの次第に暖かい日が増え、春に向かっている。

 今日は、花屋に行くとラナンキュラスの鉢植えがあったので、鮮やかな色を選んでみた。

 まだまだ、シクラメンは花をつけ見頃であるものの、新しい花を探そうと思ったのである。

 花屋には、桜の枝を勧められたものの、昔の言葉に、


『桜伐る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿』


とあり、桜は枝を伐ると、そこから腐りやすくなるので切らない方が良く、梅は枝を切らないと、無駄な枝が伸び始めるので切った方が良いのだと言う。

 別説には桜の枝は折れば良いと言われるものの、桜は基本折ることも良くないらしい。


 弱ってしまう原木の為にも、買うのを控えた。




 先日ははるかがかなり激しく泣き心配したものの、心配して連絡してきた宣子のりこたちが迎えに来た為、預けた。


「ごめんなさい……マスター。嫌わないで……」


 雄洋たけひろの車に乗りながら、遼はそう繰り返し何度も頭を下げていた。


「……嫌える人がいたら、お目にかかりたいですね……」


 呟きつつ店に戻る。




 そして今日、宣子たちと共におずおず姿を見せた遼は、テディガールのレプリカを抱いていた。


「いらっしゃいませ」

「あ、あの、あの……すみませんでした」

「いいえ、大丈夫ですよ。宣子さんも雄洋さんも」

「まぁ、綺麗な花ね」


 宣子は微笑む。


「ラナンキュラスですね。確か花言葉は『晴れやかな魅力』に『光輝を放つ』という意味です」

「遼ちゃん。もう少しのんびりしなさいよ」

「でも、綺麗な花言葉だね、遼さん」

「家に育ててるんです」


 えへへと照れくさそうに笑う。


「花やテディベアは嘘をつかないので……」

「遼ちゃん、ほっぺたうにー‼」


 宣子が頬を引っ張る。


「いひゃい~‼」

「もう、今日は泣かずに笑って飲みましょ?雄洋の奢りよ、奢り‼」

「それは駄目ですよ~‼」

「一昨日がホワイトデーだったんだから良いのよ」

「……だそうです。マスター、よろしくお願いします」


 クスクス笑いながら宣子は遼をからかい、雄洋は程々の所で止めていた。


 その様子に、マスターは準備を始める。

 しばらくして、3人の前に差し出した。


「はい、今日のカクテルです」

「まぁ。マルガリータね?」

「宣子さんはよく見てますね」


 マスターは遼に差し出す。


「知っていますか?遼さん。誕生石の言葉や花言葉だけでなく、カクテルにも意味があるのですよ」

「え?」

「このマルガリータは、貴方のようなカクテルだと思います。相棒やそのテディガールもきっと貴方のその思いを解っていますよ?」

「……えと、カクテルの意味……」


 宣子が答える。


「『無言の愛』よ。バックの曲が『シルエット・ロマンス』。マスター?何か意味はあるのかしら?」

「ありませんよ。と言うよりも遼さんに失礼でしょう?と言うか、もし伝えるのだったら、解るように伝えたいと思いますけど……」


 微笑む。


「あらあら、こちらも春かしら?」


 宣子の言葉に、遼は必死に首を振り、


「ち、違いますよ~‼マスターに失礼ですぅ‼」

「失礼じゃないのですが、もう少し進んでから報告しましょうか、ね?」


話題をそらすようにマスターは、新しいカクテルの準備を始めたのだった。

《マルガリータ(Margarita)》


テキーラをベースとするカクテル。


由来


・マルガリータはスペイン語の女性人名である。元々の語源は、ギリシャ語の margarite (真珠)から。


・このカクテルにマルガリータの名が付けられた由来には、何種類かが挙げられている。


 1949年にロサンゼルスのバーテンダー、ジャン・デュレッサーが考案。1949年のUSAナショナル・カクテル・コンテストで3位に入選したことで広く知られるようになった。ジャン・デュレッサーの若き日の恋人マルガリータが、狩猟場で流れ弾にあたり亡くなったのを偲んでつけられたと言われている。

 どんな酒も塩をなめながら飲むガールフレンドのために、1936年にメキシコのホテルのバーテンダーが作り、ガールフレンドの名前をとって名付けた。

など……


標準的なレシピ


テキーラ 1/2

ホワイト・キュラソー(オレンジ風味のリキュール) 1/4

レモン・ジュース、またはライム・ジュース 1/4


作り方


上記材料をシェイカーに入れシェイクする。

縁をレモンなどで湿らせ、そこに食塩をつけたカクテル・グラスに注ぐ(スノースタイル)。


レシピの変化


上記にもある通り、1936年にメキシコのバーテンダーが考案したとの説もあり、その時は食塩でスノースタイルにしたカクテルであったという。


ジャン・デュレッサーが、1949年のカクテルのコンテストで発表した時のレシピは、


テキーラ = 45ml

ライム・ジュース = 30ml

レモン・ジュース = 30ml

ホワイト・キュラソー = 7ml


を、食塩でスノースタイルにしたシャンパングラス(容量120ml以上)に入れていた。


少なくとも1949年のレシピと現在の標準的レシピとでは、違いがあることが判る。


今回、カクテルの意味を調べるとかなり意味深ですね( 〃▽〃)

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