自由奔放天使のお達し
辺りを見回しても私たち以外の誰もいない。
「ああ、私の姿は見えませんよ?」
…いや、わけわかんないって
「どなたですか?」
さすが優奈。冷静でいらっしゃる…
「貴方たちの世界でいう天使です♪」
たっぷり3秒後。
脳が言葉を理解し……叫びました。
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たっぷり喚いて、いち早く落ち着きを取り戻した優奈が、
「…わけがわかりません…」
うん、同じく。志保なんかさっきから放心状態だし。
「ざっくりと言いますと…あなた達、異世界へ行くことになりました♪」
…とうとう脳のキャパの限界を超えた私たちはまたもや卒倒した。
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さて、目覚めまして、暫く経ちましたー、もう、頭痛い…。
なかなか起きなかった志保も目が覚めて、天使様?からのご説明タイムになったり。
「えーと、あなた達に深い関係のある方が最近亡くなりましたね??」
「「「はい」」」
言うまでもなくみのりだ。
「なんといいますか…手違いでして」
「「「…??」」」
「実は亡くなる予定ではなかったんです…」
「ちょっと、どういうことですか!?」
思わず叫んじゃった、そりゃそうでしょ!?
「手違いとかで済む問題じゃないでしょう!?」
「みのりどうなってんの!」
それぞれ思い思いに叫んでる、そう、みのりはどうなったの!?
「申し訳ないんですが、生き返らせることはできませんので…みのりさんは異世界に転生することになりまして」
「「「はぁ!?」」」
「そして、みのりさんたってのご希望で、あなた方も一緒に異世界へと行くことになりまして…」
待って、ものっすごい衝撃発言聞いた気がする、待って。