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はじまらない。
なかなか来ず、連絡も取れないみのり。
とりあえずカフェに移動した。
「みのりがなかなか来ないとか…珍しい」
「いつも結構早く来てるのにねー」
「いや、二人が遅すぎるだけなんだけどね!?」
「「申し訳ございません」」
そんな感じで話してると…
ペケペケペケペーン
志保の携帯に電話が来た。着信音が三味線できらきら星ってどんなセレクトなんだろ…。
「もしもしー?はい、そうですが…。
………うええっ!?」
志保が変な声を上げたもんだからコーヒー、スカートにこぼしちゃった…どうしよ、これ…
「ちょっと!た、たいへん!!」
「こっちが大変よ!スカートどうしよ…」
「みのりが!交通事故あったって!」
…へ?今なんつった?
私とうとう耳悪くなったかな、音楽家としてどーよ。
「ちょっと!茜!行くよ!」
「え、どこに??」
「病院!決まってるでしょうが!」
優奈に叱咤されて病院に着いたら…そこには白い布がかけられたみのりがいた。