第96話
「あぁ…確かにケンカした事あったな…」
明かりを消したレンジの部屋
ベッドの中
レンジが感慨深そうに呟く
「…うん…あの時、アンタカッコ良かった…!」
「そっか…」
「それに…さっきも…マイコちゃんに刀を向けられた時に一歩も引かなかったレンジはさ…すごいカッコ良かった…」
「……僕にメロメロ?」
「…うん!…へへへ♪」
「実はさ…あの時僕がケンカした相手…覚えてる?」
「…いや…覚えてないわ…」
「ノブだよ」
「え?だってアイツ中学からの友達じゃ…」
「ノブはさ、家の事情で1回引っ越して隣の小学校に転校してるんだ…ほら、ウチの中学校って3つの小学校から生徒が集まるじゃん?」
「うん…」
だから中学に上がった時にまた一緒になったんだ…それから友達になったんだ」
「そっか…少なからず、アイツは役に立ってる訳ね…」
「うん…ナナちゃんのおかげでさ…不思議と…アイツとも友達になれたし…感謝してる…!」
「ウフフ…♪…じゃ、アイツには今度ジュースでも奢ってやるわ!」
「安いお礼だね!…フフフ♪」
「アハハハ♪」
私達は笑い合う
そして
「レンジ…」
私は振り向いて、レンジに抱きつく
「…な…ナナちゃん?」
「あ〜…アンタが振り向いたらダメよ…?」
「え?何で?」
「アンタ絶対に下を固くするから」
「なんでよ…」
レンジが残念そうに呟く
「その……アレはさ…もちっと時間欲しいっていうか…まだ心の準備がさ…」
「分かってる…それに、まだ付き合って1日経ってないんだもん」
レンジは優しく語りかける
「ゴメン…」
「ううん…ほら…寝よ?」
「うん…」
そして…
2人は深い、深いまどろみの中に…




