第77話
「………」
部屋のテーブルには、冷めた紅茶が2つ
その内1つは薬入り
…あれって性的に興奮する作用もあったのにな…
結局、私は振られてしまった
あんなにハッキリと好きじゃないなんて言われたら…
しかもナナちゃんが好きって宣言されてしまった
「ふふ…」
バカみたい…
確かに、告白までは正々堂々とやったつもりだった
でも…無理矢理…仮りとか良くわからない…そんなおかしな恋人という状況を作ってまで…しかも薬まで盛って、おまけにブラ姿で迫って…
それでキッパリ振られてしまった
この上ない、失恋…
……そんなやり方…レンジ君に通用する訳無かったんだ…
最後…凄い怒ってたしな…
どんな事でも怒りを露わにする事がないレンジ君
その彼がメチャクチャに怒ってた…
完全に、私のやり方が間違ってた
私はレンジ君を…甘く見てたんだ
彼の事が好きなクセに…所詮は男の子って…
それを遥かに凌駕する程に、ナナちゃんへの思いは大きかったんだ
「………」
寒い
そりゃそうだ
ブラのままだし
これからどうすれば良いのか
レンジ君に振られてしまった今、私の取るべき行動
レンジ君の中のナナちゃんへの思い
凄かった
でも…
諦めきれない…
なら……
ならば…
ナナちゃんを
殺すしかない…!!
どの道、彼女はテラーのハンター
生かしておく必要はない
いや、生かしてはおけない
その上で、カルマの生まれ変わりであるレンジ君を…
殺害すれば…
ナナちゃんの魂は死者の世界に返す必要は無い
粉砕してしまえば良い
そうすれば、レンジ君だって諦めるはず…
「なんだ…簡単じゃない…♪」
そう、簡単
単純明解だ
「フフフ……アハハ……クックックッ♪アッハッハッ!アーッハッハッハ♪」
……私は大笑いをする
「殺してやる…!フフフ!ケケケケケ♪どいつもこいつも皆殺しにしてやるわ!!アッハッハッはっは!」
そうと決まれば私は用意をする
立ち上がり、死神の衣装に着替える
白いブレザーにロングのスカート
首には赤いスカーフ
テラーが薄紫色に対して私達のシンボルカラーは白
そして、私は中国刀を取り出す
ナナちゃんの師匠らしき女には歯が立たなかったけど、ナナちゃんなら別だ
ヒトミさんとそこそこはやりあったらしいけど、ヒトミさんは手加減したはず
所詮は新人
私の方が分があるはず…
私は玄関をゆっくりと出る
既に日が沈み、寒い夜の街へと歩みを進める
「さぁて…2人はどこにいるのかしら……♪クックックッ♪ケッケッケ♪」




