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り☆berth彼女♪  作者: MAG
58/275

第58話




それにしても…喜多見先輩が死神だったなんて…



ホント驚きだわ



つか、喜多見先輩があんなに乙女で可愛い女の子だったとは…



その辺りは実に面白かったわ♪



でも、あの衣装は無いわよね



いや、マジで



完全に魔法少女かと思ったわ



あれこれ考えながら帰宅をすると私とレンジの家の前に人影がある



エリさんだ



「あり?エリさん…どうしたの?」



そのままエリさんに近寄ると



―ズビシッ!!―



「ンギャ!!」



いきなりデコピンを喰らった…



「いきなり何を…あ痛たた…!」



何にもしてないのに…



「委員会にハメられたわね?」



「え?」



「委員会の隊長に遭遇して足止めを喰らったんでしょ?」



「あ…うん…」



そうだよな…



喜多見先輩を私の元に援護として送り込んだのもエリさんだから知ってるはずだよな



「あなたが足止めを喰らってる最中に、レンジ君の元に刺客が来たわ」



「え…マジで!?」



そうか…!



レンジと私を引き離すのが目的だったんだ!



「ま、私が追い払ったけどね」



「…ごめんなさい…」



「言ったわよね?レンジ君とは可能な限り離れるなって」



「うん…」



「まぁ、相手もガーディアンの隊長だったんでしょ?」



どうやら喜多見先輩から報告を受けたみたいだ



「確かに私はあなたには特別厳しい訓練を施したから実力は充分と思っていたけど…隊長相手に随分と善戦したそうじゃない?」



「いや…喜多見先輩に助けてもらってなかったら危なかっよ…つか、喜多見先輩が味方ならなんで教えてくれなかったの?」



「あーランね…だってあの娘は基本的には引退したしね…無用な出動はさせないのよ」



「でも…教えてくれたって…」



―ビシィッ!―



「ンガァ!!」



ま…またデコピン…!



おでこが腫れ上がっちゃうぅ!!



「あなたが隊長を難なく退けてたらランだって必要は無かったの」



「う…でも…隊長だったし…」



「あなたは分かってないでしょうけど、私の弟子なのよ?あなたは既にハンターの隊長クラスの実力を備えてるわけ」



そ…そうなんだ



「ったく…まぁとにかく、委員会の刺客は追い払えたし良しとしましょう」



良かった…



デコピン地獄は終わりらしい



「で…あなたに与えられた悪人への強制執行はどうなの?」



「あ…それはもう終わってるよ!」



「へぇ…50人近くを3ヶ月で終わらせたか…上出来ね」



50人…


実はレンジと仲直りした後にかなりハイペースで任務を進めたんだ




大したヤツはほとんどいなかった



でも、中には妻子ありのヤツがいたり、



恋人がいたり…



正直躊躇もした



だけど、そうであっても許されない悪人ばかりだった



「そうか…終わったか…」



エリさんが自分のアゴを撫でる



「委員会も直接手を出してきたし…そうね…」



しばらくエリさんはアゴを撫でながら考える



そして、エリさんは私に告げる







「坂崎レンジを殺害しなさい」



「え…?」



「何を驚いてるの?あなたが望んでた事でしょ?それが許可が降りたのよ?」



「う…」



…レンジには…



お父さんがいる



お父さんからレンジを奪う事になる…



レンジからお父さんを奪う事にもなる…



「……………」



エリさんが私をジッと見てる…



「あなた…まさか躊躇してるんじゃないでしょうね?」



「…!!」



「これを遂行しなければ、あなたを蘇らせた取り引きは成立はしない事になるわ」



取り引き…



「これは、あなたの望みであり、ハンターとしての任務よ」



「は…はい…」



私は俯く



その様子を見たエリさんは少し強い口調で私に告げる



「……ハンターとして命じます…坂崎レンジを殺しなさい…!」



「わ…分かりました…」



「良い?レンジ君を生かしておいたら大多数の人間が死滅するのよ?」



「…うん…分かってます…」



「人類にとって、彼の存在そのものが計り知れない脅威になる…言ったわよね?」



分かってる



分かってるけど…



「フン…まだ迷ってるみたいね…」



エリさんは私に近付く



そして私を見下ろす



「坂崎レンジと引き換えに死神として蘇って、悪人を50人余り強制執行したクセに…今更何を迷う事があるの?」



「う…それは…」



「そうね…もっと簡単に言ってあげましょう…」



その言葉に私は、エリさんの顔を見る






「確かに悪人とは言え、自分の願いを叶える為に…50人殺しといて、今更迷うなんて虫の良い話なのよ?」



……!



まさか…こんな事になるなんて…



ひんやりとした秋の夜風が私の体を撫でる



沈黙…



エリさんは私をジッと見下ろす



そして、1つ小さくため息をつくと今度は穏やかな口調になる



「…しかしまぁ、迷うのも理解は出来るわ」



エリさんは私の頭に手を置く



「チャンスをあげましょう」



「チャンス…」



「1週間、この間に坂崎レンジを殺害するかどうか決めなさい」



1週間…



「もし…答えがNOだったら…どうなるの?」



私の問いに、エリさんは束ねていた髪の毛を解き、掻き上げる



「あなたのハンターとしての任は解き、テラーの死神も懲戒免職になるわ」



…そうだよな…



取り引きを成立させないんだから…



「まぁ、通常なら任務の破棄は重罪に当たるから、魂を消されてしまうんだけどね…」



消される…



「私の特権で、すぐに転生させてあげるわ」



「転生…」



「もう1度…どこかの、誰かの赤ん坊になって、人生をやり直しするのよ」



転生…



「でも…そうしたら…」



「そうね、彼とは…レンジ君とはサヨナラね」



どっちも…どっちも…



イヤだ…!



でも…



選ばなきゃならない



「まぁ1週間あるから、あなたなりに良く考えなさい」



そう告げると、エリさんは空高く舞い上がり、夜空へと消えてゆく



私は…




…どうすれば良いの…?






















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