第49話
「ふーん…そんな事が…」
肌寒い闇夜の公園
私は部下からの報告を受ける
「えぇ…まさか…あの娘が委員会の死神だとは気が付きませんでした…申し訳ありません…」
「謝る事は無いわ…死神のオーラを抑制する装置を身に付けてれば分からないからね…」
申し訳なさそうにする部下に対し、私はフォローを入れる
「以後、継続して委員会のガキンチョの監視は続けて?」
「了解です…!しかし……エリさんも変わってますね」
「ん…?そうかしら?」
「だって、桜川ナナは確かに戦闘をする死神としての素質はあります…でも、死神の中ではルーキー…エリさんがそこまで手を焼く必要はあるんですか?」
部下がつまらない質問をする
「まぁ…あの娘には悪い事したからね…」
「悪い事?」
「そ…その罪滅ぼしよ」
「罪滅ぼし…」
部下が髪の毛を掻き分ける
「でも…珍しいですね…」
「何がかしら?」
「エリさんが過去の事を…断片的でも話すなんて」
ふむ…確かにおしゃべりが過ぎたかしら
「まぁあなたもそうでしょ?大事な人の為に蘇ったんでしょ?」
「えぇ…あの娘にはホント手を焼かされます…でもやっぱり大切な友達ですから…毎日が楽しいです」
「ごめんなさいね…一線を退いたあなたに手間をかけさせて」
「いえ…お世話になったエリさんの頼みです…必要とあらば戦闘もしますよ?」
「…もしかしたら頼むかもしれないわ…」
「了解…じゃあ…私は行きます…あの娘を待たせてるんで」
「仲良いのね」
「親友ですから♪」
ニコッと笑うと部下はこの場を立ち去る
漆黒の髪をなびかせて…
しかし…
ナナと同じ部活に委員会のガキンチョがいたとはね…
私の計画に支障をきたす程の存在とまではいかないにしろ…
少し面倒ね…
でも、ナナにはまだ言うまい…
この事象を…こちらの糧としなければ…
あの娘にとっては良い試練になるわ
……
強くなりなさい
強くなるには、時として心も体も傷を負わなきゃいけないのよ…
それを跳ね除けて…
強くなりなさい…!!




