第48話
湯船に取り残される私
な…何?
何なのアレ!!
こ、ここっ…!子供の時に見たのと全然違うわ!!
何よアレ…
生物兵器じゃないの!!
で…デッケェェェッ!!!
ぼ…棒みたいになってたわ…!
あ…あんなんなる訳!!?
いや…しかし…レンジと付き合う事になったら…アレを…
部長から聞いたわ…
女の子は口でして上げる事もあるって
(な、ナナちゃん…僕、我慢出来ないよ!)
(もー…レンジはせっかちだなぁ…パックン♪ペロベロー♪)
いや!!
無理だわ!!
あんなの根元まで口に入るわけないわ!
つーか…アレを…私のアレに…
ーペロンー
私は水着をめくってアレを見てみる
怪我するわ!!負傷するわ!!
重傷を負うわ!!
ぶっ壊れるっつーの!!
何でしっかりヒモを結んどかないのよ…
しかもホッペにペタンって…
グスン…
なんか汚された気がするわ…
まぁ…私が調子に乗りすぎて太ももでプニプニしたんだから…仕方ないわよね…
そして…私はお風呂から上がる
「ごめん…ゴメンねナナちゃん!」
レンジが必死に謝ってくる
「あー…いや…まぁ…仲直りも出来たし…」
「ゆ…許してくれる?」
「まぁ…滅多に見れないモンも見れたしねぇ…♪」
もう…モチベーションを上げる為に良い方向で考えよう…
どのみち…レンジと付き合う事になったらいずれは見る事になるんだろうし…
「なんか…ナナちゃんがドンドンと部長化していく…」
確かに部長みたいなマネしたわ…
ーRRRRRRー
その時、レンジの携帯が鳴る
「誰だろ?…父さんだ!」
レンジの顔がパッと明るくなる
レンジのお父さん…
「もしもし?…うん、うん…」
嬉しそうにレンジは話している
普段会えないからなのか…
なんか、あんな嬉しそうに話すレンジは初めて見た
「うん…うんうん…こっちは上手くやってるよ…うん…」
私の方をチラチラ見てる…
私の事を話してるみたいね
「うん…あ…そうなんだ…」
一瞬、レンジの顔が曇る
「ううん!父さんこそ、コンビニや外食ばかりじゃダメだよ?」
…フフフフ♪
どっちが親だか分かんない会話ね
「帰ってきたら父さんの好きなエビフライ、作るからさ!」
レンジのお父さんはエビフライが好きなんだ?
なんか少し可愛いな♪
「うん…わかった…うん…じゃあ…はい…」
ーピッー
電話が終了する
「お父さんから?」
「うん…ホントは来週末に1回帰ってくる予定だったんだけどさ、仕事が忙しくて帰れないんだって」
「そっか…残念ね」
「うん、父さんもさ、早く娘に会いたいって♪」
…嬉しい事言ってくれちゃって…♪
「〜♪〜♪」
レンジはお父さんからの電話がよっぽど嬉しかったのか、上機嫌だ
……………………
待って……?
私は……
レンジを…殺しに来た…
確かに、世界から凶悪なインフルエンザから守るという建前もある
でも…
それは…
レンジのお父さんから…
レンジを奪う事になる…
「さて〜何か飲む?ナナちゃん?」
「…え?あぁ…う、うん…」
それだけじゃない
レンジからお父さんを奪う事にもなる…
「オレンジで良い?」
………………
私……
自分の都合でレンジを殺しに来た…
確かに、インフルエンザから世界を守る建前はある
でも…
そんな事…
レンジは了解する訳無い…
私には家族はいない
だから、この世に未練は無いわ
でも…レンジは違う
大切な…
大事な…お父さんがいる
「ナナちゃん?どうしたの?」
「え…あぁ…いや!あ…あのさ?」
「ん?」
「レンジって…お父さんの事…どう思ってるの?」
「父さん?…うーん…」
レンジは少し考える
「…父さんの事は尊敬してるよ」
尊敬…
「父さんさ…出版の仕事しててさ…僕は将来、小説家になりたいんだ」
「小説家…」
「うん!それで、父さんに出版してもらいたいんだ!」
レンジ…
夢があるんだな…
親子で…
……
私は……
一体…
どうすればいいの!?




