第42話
「ただいま!」
いつもの様に僕はマイコちゃんとの個別練習を終え、帰宅する
そしてリビングに向かう
……誰もいない…
キッチンのテーブルを見ると既にナナちゃんは夕飯を食べ終わったみたいだ
「部屋かな?」
ーコンコンー
僕は2階に上がり、ナナちゃんの部屋をノックする
「ナナちゃん?」
「…何?」
「あのさ…」
「…もう寝るから明日にして」
「あ…うん…」
寝るって…
まだ夜の8時なのに…
何だろう…
最近ナナちゃんが冷たい…
まともに僕と話してくれない
朝は一緒に登校するんだけど、これまたほとんど会話が無いんだ
ナナちゃんが良く分からない質問
セックスとか、エッチとかの質問をしてきた辺りからなんだかギクシャクしてきたんだ
…そりゃ、女の子と同居してるんだ
あまつさえ、初恋、それもとびきり可愛い
そんな女の子と同居してるんだ
したいに決まってるさ…
あの時、僕は何て答えるべきだったんだろうか?
いや、むしろあの時に告白してしまえば良かったんじゃないか…
でも、僕にそんな勇気はあの時は無かった
…また、仲良くしたい…
何故こんな事態になってしまったんだろうか…
昔から僕はそうなんだ…
後一歩が踏み出せない
どうして冷たいの?
どうして怒ってるの?
そう聞けば良いじゃないか
記憶が薄れる位の昔からの幼馴染
それくらい聞けて当然なのに…
僕には…本当に度胸がない…
僕に…後ほんの少しの勇気があれば…




