第40話
マイコちゃんから個別の練習に誘われた僕
部活が終わった後も居残りして、部活の無い日なんかでも集中的に2人で練習をしてきた
「ふー…本気で演技やると汗をかいちゃうよね?」
その日も練習を終え、一息つく僕ら
演技というのは本気で打ち込むとジワリと汗をかく
まだまだ残暑が厳しいという事もあってか額には汗がにじむ
「でしょ?だから…はい♪」
マイコちゃんが水を絞ったハンドタオルを僕に手渡す
冷たいおしぼりみたいな状態になってる
「ありがとう♪マイコちゃんって気がきくね♪」
「まーこれでも女の子だしね〜♪」
嬉しそうなマイコちゃん
笑顔が眩しい…
なんというか、お互いが主人公というのもあるし、こうやって2人で練習を重ねているからなのか
マイコちゃんとの仲は以前よりグッと良くなった
それに、何故だかマイコちゃんは時折、手作りのお菓子を作って来てくれる
クッキー、マフィン、プリン…
どれだけ食べたか分からない位だ
「ねぇ、レンジ君?」
帰り道、マイコちゃんとは途中まで一緒だ
「ん?どうしたの?」
「私達がやってるお芝居さ…凄く素敵なストーリーだよね?」
「うん…まぁ…そうだね…それに自分達で作ってるわけだしね!」
マイコちゃんは空を見上げる
「私も、あんな恋愛したい…」
ため息をつく様にマイコちゃんは呟く
そして
「好きな男の子とね…!」
空を見上げていたはずのマイコちゃんは僕を見つめながら呟く
ドキッとしてしまう僕
なんだろう…?
まるで僕と恋愛をしたい
そんな風に語りかけてきた様に思えた
「じゃね♪また明日ね!」.
ちょうどマイコちゃんと別れる曲がり道
マイコちゃんは小さく手を振り僕に別れを告げる
そして、小走りで帰っていくマイコちゃん
…なんだろうか…
この気持ちは…
凄く不思議な気持ち…
僕は……
仮にマイコちゃんから告白を受けたらどうなるのだろうか?
僕はナナちゃんが好き
だから断るのは当然だ
でも……
僕は……
どんな答えを出してしまうのだろうか
女の子に告白されたら…それは嬉しいに決まってる
特にマイコちゃんとは部活で楽しい時も、辛い時も一緒だった…
そんな女の子から告白を受けたら…
僕は…どう答えを出すのだろうか
夕闇が深くなりつつある空の下
僕は上空を見上げなら帰宅をする…




