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り☆berth彼女♪  作者: MAG
35/275

第35話



夏休みも終盤を迎えた頃



部活では大きなイベントが行われる



文化祭での配役の決定だ



既にストーリーは出来上がり、後は配役だけだった



基本的には



主人公の男の子と女の子



女の子のライバル



後はその他の登場人物やナレーション



その主人公とライバルを主に決める日だった



「さて…皆分かってるわね?」



部長が皆を見る



「まずは主人公の男の子…これをやりたいって人を決めなきゃね」



男の子…



必然的に僕かノブになるのは周知の事実



しかし、部長が切り出す



「レンジ君、あなたがやりなさい」



「え…?いやだって……ノブもいるし…」



「どうかしら?ノブアキ君…君はやりたい?」



「いえ、俺はどっちかつーと脇役やりたいし」



アッサリと僕に譲る気満々のノブ



「レンジ君は主人公、やった事が無いでしょ?」



「はぁ…まぁ…」



「どのみち、君には1度大舞台で1番注目を浴びる必要があるのよ」



部長がペンをクルクル回す



「分かりました…やらせてもらえるなら…!」



「良し!意外とすんなりと決まったわね♪」



部長が満足そうに腕を組む



「で、問題なのは…主人公の男の子とハッピーエンドで結ばれる女の子ね」



ピクリと動くマイコちゃんにナナちゃん



「フフン…どうやらすんなりは決まりそうに無いわね…ね?ラン」



「そうね…で、主人公の女の子やりたいのは?手を挙げて」



すると、マイコちゃんとナナちゃんが挙手をする



「まぁ当然よね…そんじゃ…お互いに自分をプレゼンしてもらおうかしら?」



いきなり、2人にPRをしろと迫る部長



まずはマイコちゃんから



「私は…やっぱり自分達で作ったこのストーリーで重要な役をやりたいです…こういったチャンスって中々無いし…」



そして、ナナちゃん



「私、初めてだし演技も皆より全然ヘタクソだけど…やるなら最初からとことんやってみたいし…」



2人とも、恐縮しながらも自分がやりたいとアピールをする



「ふむ…どう?ラン」



「そうね…マイコの実力は中々のもんだと私は認識してるわ…経験も豊富だしね…人の見てない所で努力もしてるわ」



喜多見先輩はマイコちゃんの評価をする



対する部長は



「確かに…でもナナも経験は無いけど中々の実力よ?私、個人的にナナの演技力を試験的に披露してもらったんだけどね」



そんな事してたんだな…



「実力は充分…練習と経験さえ積めばマイコやレンジ君達に短期間で追いつくわ」



部長はイスに座り直す



「それに、ナナは度胸なら他のメンバーより圧倒的に優れてるわ」



度胸…確かにそうだな…



ナナちゃんは目立ちたがり屋ってだけじゃない



それに見合った物を持ってるんだ



しばらく、議論が続く



「んー……そうねぇ…私としてはマイコにナナ、どちらも甲乙付け難いのよね」



部長は頭をペンでポリポリと掻く



「…多数決、といきたいところではあるけど、多数決ってのはある意味で選挙じゃない?」



「ふむ、確かにそうね…この場での挙手方式だと支援してくれた人、してくれなかった人が分かってしまうわ」



喜多見先輩は腕を組みながら皆を見る



「そうね…それじゃ遺恨が残るからね…個人的にはイヤなのよね」



部長がイスから立ち上がる



「ま、ここはジャンケンね…マイコとナナの」



ジャンケン…確かにそれなら両者の運次第だ



「良いかしら?2人とも」



ナナちゃんにマイコちゃん…2人とも頷く



「よし…2人とも腹は決まってるわね…立ち上がりなさい」



2人とも立ち上がり、対峙をする



その間を割る様に部長が立つ



「…勝っても負けても遺恨無し…良いわね?」



そして






「最初はグー!」



部長が声を張り上げる






「ジャーンケンポン!!!」




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