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り☆berth彼女♪  作者: MAG
26/275

第26話



「よっしゃー!行くわよ〜」



ナナちゃんが玄関に来る



そして、2人で神社に歩いて向かう



「アンタも作務衣とか着れば良いのに」



あいにく僕はそんな品物は持ってないから普通に短パンにTシャツだ



「んー来年は買おうかな」



「それなら私とお揃いみたいな感じだしねぇ」



お揃い…



確かに浴衣相手ならそうだよな…



「おー!屋台が並んでるわ!うっひゃー♪」



小走りしだすナナちゃん



「ナナちゃん!浴衣なんだから走ったら危ないよ!?」



「へーきよ!あ、綿あめあんじゃーん!」



早速綿あめの屋台を見つけるナナちゃん



「レンジ!食べようよ!」



「まだ部長やノブ達にも会ってないのに…」



「いーじゃんよぅ!綿あめならそんなにお腹膨れないでしょ?」



「はいはい…」



2人で綿あめを買って食べる



だけどこれからまだ食べる事が予想されるから1つを半分こだ



「甘ー!なんか好きなんだよねぇ私」



綿あめ1つで大喜びするナナちゃん



「ほら!アンタも食べなさいよ?」



「うん…はむ…」



「甘いっしょ?」



「うん!…まぁでも元はザラメだからね」



「原材料言わなくて良いの!夢無いわねアンタ…」



「あはは♪」



2人で楽しく綿あめを頬張る



思い起こせば…ナナちゃんが亡くなる前の年のお祭りの時もこうやって綿あめ食べてたなぁ…



僕は昔を懐かしみ、感慨深くなってるところに



「よー!早いじゃなーい!」



後ろから部長と喜多見先輩が現れ肩を叩いてきた



「あ、ちょうど良かった…今神社に向かってたんですよ!」



「そか!私達も同じよ」



部長は派手なピンクのTシャツに短パン



Tシャツは腕まくりしてる



何かこう、お祭りって感じだ



対する喜多見先輩は…



ワンピースだ…薄いブルーの…



なんと言うか…喜多見先輩って学校でしか見ないしもちろん制服姿しか見た事無い



それに、背が高いしキリッとしてるから宝塚みたいな人なんだ



男子にも人気があるけど女子にも人気がある



…なんかイメージと違う



似合ってるけど…



「レンジ君?私だって女の子よ?ワンピースくらい着るわ」



う…



喜多見先輩も部長同様鋭い…



「まぁ、とにかく集合場所に行きましょ!」



そして、部長に連れられ集合場所に



「あ、部長ー!」



集合場所で手を振るのはノブ



「バカみたいに手ぇ振らなくてもわかるわよ!」



部長が呆れてノブの頭を叩く



ノブの後ろにはマイコちゃんだ



「…!!」



マイコちゃんが目を見開く



「浴衣…」



ナナちゃんの浴衣姿を見て驚いたのか



「あぁ、ナナね?すごい可愛いわよねぇ…ペロペロしたくなるわ♪」



喜多見先輩がなんか怖い事を口走る



「さーて!皆揃ったし…食いまくるわよ!オラァ!」



部長がワケのわからない気合を入れて僕らを引き連れて歩く



「お、あったわ…りゅーにぃちゃん♪」



部長はジャガバターの屋台に突っ込んで行く



店ではとっても怖そうなお兄さんがジャガバターをせっせと作っていた



「お?お嬢ちゃんじゃないか!?」



「ちょー美味そうじゃ〜ん♪どう?今日は儲かりそ?」



「んーこの分だと結構イケるね!」



何だろう…何故あんな怖そうなお兄さんと気さくに話せるんだ部長は



「あったり前じゃん!りゅーにぃちゃんイケメンだし!」



部長がお兄さんをおだてまくる



「つかさ、今日はウチの部活のメンバー連れて来たのよ!ちょー可愛いっしょ?」



「遠回しすぎだってよ!良いよ!みんな1つずつ持って行きな!」



「やりい♪ほら!アンタらお礼!」



部長は手招きして皆を呼び寄せる



「ありがとうございまーす!」



何故だ…何故部長が話し掛けたら無料になるんだ!?



そして、部長は次々とお店に挨拶に回る



回る店の全ての品物がことごとく無料になっていく



「喜多見先輩…部長って…一体何者なんですか?」



「あら?知らなかった?」



タコ焼きを頬張りながら喜多見先輩が僕を見る




「前田一族って言ったらこの辺りじゃ有名よ?」



一族…?



「マナミのお父さんは市議会議員、叔父さんはこの辺りをシマにしてる暴力団の組長、別の叔父さんは県議会議員、年の離れた従兄弟の1人は公安の職員、また他の従兄弟のお兄さんはこの辺りを仕切ってる暴走族の総長よ」




な…なんだそれは…権力のオンパレードじゃないか…



「部長から聞いた事無いですよ…」



「あぁ…マナミは自分から言わないわね…でも隠したりもしないけど」



…確かに…部長の性格だったら分かるかも…



「ま、とにかくこの辺りじゃ前田一族に逆らう大人はいないわ」



「確かに…そうですね」



喜多見先輩はタコ焼きを食べ終わる



「でも…昔はマナミ泣き虫だったのよ?」



「えぇ!!?」.



ぶ…部長が泣き虫?



「親や親戚達が権力持ってるじゃない?だから必然的に私達と同学年の子供の親はマナミから自分の子供を遊ばせなかったのよ…怖かったんでしょうね」



そうか…大人の事情ってヤツか



「でも喜多見先輩は何で…?」



喜多見先輩は口元についたタコ焼きのソースをペロっとひと舐め



「だって…友達ですもの…親なんて関係無いわ」



そうか…



だからなのか…



部長と喜多見先輩って見えない絆みたいのがあるんだよな



「今はマナミは男勝りで下ネタがすごいけど…昔はそりゃもう…乙女チックだったわ」



「どんな風にですか?」



「どうして私にはお友達出来ないのかしら?クスンクスン…てな感じね」



今の部長からは考えられない…



「私の事、ランちゃんって呼んでたし」



ちゃん付け…



「しかも、将来の夢はかわゆいお嫁さんだったのよ?」



「ブッ!げほげほ!」



僕は飲んでたジュースを噴き出す



「コラコラ…汚いわね…つか、マナミに失礼よ?」



「げほげほ…そ…想像出来ないですよ…」



「ま、色んな経緯があって今はあんなんだけどね…」



「ほらー!次はイカ焼き!イカ焼きゲットよ〜」



部長が遠くでまた手招きをする



「はーい」



皆でまた部長の元へと向かう…


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