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り☆berth彼女♪  作者: MAG
181/275

第181話




「ふぁわ…!!」



大口を開けて欠伸をするヒトミさん



私達は街から離れた荒野を徒歩で旧保養所に向かってる



徒歩だと疲れるけど、空を飛ぶと敵に見つかりやすいためだ



と、ヒトミさんから説明を受けた



「よう、ナナ…疲れてないかい?」



ヒトミさんが歩きながら声を掛けてくれる



かれこれ、半日は歩いたかな…



確かに疲れたかも



しかし、相手はエリさんじゃないので、いつもの調子で疲れたー!なんて…そんな事は言えない



「まぁ、大丈夫ですよ…」



「あたしゃ疲れたよ…テクテク歩くってなぁどうも性に合わないんだよねぇ」



…自分で歩いて行くって言ってたのに…



「お、あそこで一休み出来そうだ」



ヒトミさんが指差したのは小さな木の木陰



「どっこらせっと」



ヒトミさんは木の幹に腰掛ける



「ふぅ…悪いな、あたしゃアンタと違ってオバサンだからねぇ」



「オバサンだなんて…まだお姉さんって見た目じゃないですか…綺麗だし…」



ヒトミさんは髪の毛こそ、背中まで伸ばしっぱなしだけど、エリさんに負けない位の美貌を持ってる



「ははん♪お世辞が上手いじゃねぇか…まぁ、綺麗と言われて悪い気はしないね!」



私もヒトミさんの近くに腰掛ける



ーゴソゴソー



…?



ヒトミさん…胸元を探ってるわ



ースッ…ー



「飲んで良い?」



胸元から出したのは…



あれってウィスキーの小瓶じゃないかしら?



「あ…いや…なんて言ったら良いのか…」



本当にお酒好きなんだな



「マイコだと昼からお酒なんて何考えてるのよ!…てな具合だからな」



…マイコちゃん…



苦労してるのね



しばらく、小瓶を眺めるヒトミさん



「……………」



そして小瓶を胸元に戻す



「……やっぱやめた」



「え…?」



「…まぁ、アイツも私の体を気遣って、いつも言ってるんだ…昼からなんて、オヤジみたいな真似はやめとこう」



…マイコちゃんの事…気にかけてるというか…感謝してるのね



「ま、ナナに告げ口されたらたまんないからねぇ」



「しませんって…」



「どうだかねぇ?アンタらすっかり仲良くなっちまったからさ」



ヒトミさんはタバコを口に咥える



タバコは吸うのね



ーカチッー



タバコにライターで火を点ける



赤々と燃える、タバコ…



独特の匂いが辺りに立ち込める



「ナナ、アイツと…これからも仲良くしてやってくれ」



「え…?もちろんですよ…生き返って、初めて出来た女の子のお友達だし…」



「フフ…そう思ってくれるなら私も嬉しいよ」



そして、ヒトミさんは大きくタバコの煙を吐く



「アイツはさ、死神として生き返ってから…中学上がるまでは、本当におとなしい女の子でな」



「そうだったんですか?」



「あぁ…引っ込み思案というか、他人と口を利くのが苦手だったんだよなぁ」



へぇ…



そんな風には見えないけどなぁ



ヒトミさんは…昔を懐かしむ様にマイコちゃんとの思い出を語り出す






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