第105話
「まぁ、なんにせよ暴力は控えめにね?ナナ」
「は…はい…」
シュンとするナナちゃん
控えめというか止めてほしいのが本音ではあるんだけど…
「ま、おふざけは終わりにして、話を進めるわ」
プンスカ怒るナナちゃんをたしなめつつ、エリさんはようやく本題に入る
「その2人のペアリング…確かに2人の思い出の品だけあって凄い愛を感じるわ」
「分かるんですか?」
「えぇ…まあね」
分かるんだ…どんな基準かは知らないけど
「以前話した通り、君の前世、闘神カルマは別名、愛の死神って言われてたわ」
愛の死神…
ナナちゃんはダサいって言ってたけど
「まぁ、ナナと言った通りちょっとダサいけど、その名の由来通り、カルマは愛に飢えていた死神…これを前提にナナにはやってもらいたい事があるの」
「ほえ?私?」
ナナちゃんがポカンと口を開ける
「レンジ君に、タップリと愛情を注いで欲しいの…それがカルマの力の覚醒のカギよ」
「あ、愛情?んな…良く分かんないよ…」
「あなたの出来る事で構わないわ…さ、2人とも、その指輪をしたまま愛の時間を過ごしなさい」
「あ…愛の時間って…そんなの…それこそ…その…エッチというか…性的な物じゃないんですか?」
「ま、それもアリかもね」
僕の質問にあっけらかんと答えるエリさん
「さて、どうぞ?」
「は?ここでやれっての?エリさんが見てる前で?」
「イヤなら2階の部屋に行きなさいよ?」
「あ、当たり前だっての!ほら!行くわよレンジ!」
「あ…うん…」
「まったく…恥ずかしがり屋さんねぇ」
エリさんを残して2階に行く僕達
僕の部屋に入る
「ふぅ…つーか…愛の時間ったってどーすりゃ良いのか分かんないわよね?」
「うん…」
「ま…まぁ…その…とりあえず座りましょ」
僕の部屋の座布団に座るナナちゃん
「んしょ…」
僕もナナちゃんの対面に座る
「ちょっと…なんでわざわざ離れて座んの?」
「え…?」
「愛の時間でしょ?ほら…こっち来なさいよ」
「う、うん…」
言われるままにナナちゃんの隣に座る
「…………」
「…………」
しかし、お互い何故か無言
「れ…レンジ…」
無言を打ち破ったのはナナちゃん
「………好きよ?」
「え?」
「ま…まぁ…こういった機会が無きゃ…こういう事言うのも、時間が経っちゃえば…これからは少なくはなるとは思うし……だから…」
「う…うん…」
「レンジは?」
「うん…僕も…好きだよ」
「そっか……♪フフ…♪」
優しく笑うナナちゃん
「ね、こないだみたいに膝枕しよっか?」
「え…良いの?」
「うん…今日はミニスカートの生足だから大サービスよ♪ほら?」
ナナちゃんが膝をペチペチと叩いて僕の頭を誘導する
「じゃ…遠慮なく…」
ープニンー
ナナちゃんの膝枕…
柔らかい…
「レンジさ…」
「うん?」
「……ううん…何でもない…」
「何それ…?」
「ま、まぁ…お互いさ、好きになったキッカケってのは話したし…他に質問とかある?」
「質問……いきなり言われても困るなぁ…」
「そうね…んじゃ私から」
どうやらナナちゃんから質問するらしい
「お…男の子ってさ、1人エッチってどんくらいの頻度ですんの?」
「は?」
「い…良いから答えなさいよ…」
な…なんつー質問してくるんだ…
「ま…まぁ…その…ふ…不定期…だけど…」
「んじゃ…私の事想像してやったりしてたの?」
「えぇ!?」
「だって、私の事好きだったんでしょ?」
「ま…まぁ……その……………たまに…」
「たまに?って事は他の女の子も想像してる訳?」
ホッベを膨らましてムスッとするナナちゃん
「い、いや!そ…そそ!そういう訳じゃ!」
「たまにって事はそーいう事じゃんよ!誰よ!クラスメイトとか?マイコちゃんとか?部長?」
「い、いや…!そんなの答えられないよ…!」
「…なんてね…まぁ……男の子だもんね…想像とかは仕方ないか…」
ナナちゃんは苦笑いを浮かべ、ため息混じりに呟く
「私で想像してる時ってさ、どんな事想像すんの?」
「え?そんな事まで聞くの?」
「だって興味あるし」
……付き合ってるんだしな…正直に答えてみるか…
「…ナナちゃんと…キスしたり…」
「ふんふん」
「ナナちゃんに触ってもらったり…その…口で……してもらったり…とか…」
「く、口!?アンタどんだけ妄想してんのよ!!」
「お…怒らないでよ…正直に答えたんだから…」
「ウフフフ♪私が好きなんだからそーいう妄想もしちゃうか!」
ナナちゃんはイタズラな笑顔で笑う
そして
「そーねー…おっぱい吸う?」
「は…はぁ!?」
いきなり何なんだ!?
「いや、この体勢ってそんな感じだし」
「い…いや…ナナちゃんはイヤじゃないの?」
「ま…まぁ…彼氏だし…さっきも途中まではあーいう事したんだし…イヤって訳じゃないわ」
「でも…今は…遠慮しとく…」
「そ…そうよね…下にエリさんがいるんだしね…」
そして…僕らは膝枕のまま、話し続ける…




