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2話 ええっ!これが男ですか。

ちょっと下ネタ入ってるかもですが、15禁や18禁ではありません。

美女に連れて行かれるまま白い霧の中を進むと、一枚の赤い扉があった。

でもおかしなことに周りの壁がない。

本当に扉がそこにあるだけ。

美女がドアをゆっくり開ける。

その手は細く色白だ。

(おいおい、折れるんじゃないか?)

ドアを開けた途端、向こうからの光で目がくらむ。

しばらくすると目が慣れて、のどかそうな村へと繋がっていることが分かった。

私の住んでいる所も相当な田舎だがここまでじゃない。

建物は皆木でできており、汲み上げ式の井戸がある。

囲いの中に犬が何匹かいるが・・・犬にしては耳が長いな。

まるでうさぎと犬を足して二で割ったような生き物だ。

新種発見か!?

人の姿は見当たらないが、家があるんだ、きっと中にいるんだろう。

美女は私の腕に抱きついて歩き出す。

だからいちいち胸をくっつけるのは止めてくれ。ドキドキするから。

だが嫌な気持ちではなく、むしろ役得とさえ思えてくる。

美女に促されるまま家に入る。

二階建てで庭もあるが特別大きくもなく、村の中でも目立ってない家だ。

ぐぅ~~

のどかな村の空気のせいで緊張がほぐれたのだろうか。

私のお腹が鳴った。

そういえば朝ごはん食べてなかったっけ。

うつ気味だったし、今朝は家に居たくなくてふらふらしてたからかな。

自分でもどこをふらついていたのか覚えてないし、気づいたら電車のホームに居た。

そういえばあの時電車に跳ねられた気がするが、今こうして生きているんだ。

気にすることはない。

美女はくすくすと笑う。

「アレンったら、お腹が空いているの?それならご飯作るから、その間シャワーでも浴びていて」

そう言われたが風呂場はどこだ。

「どうしたの?お風呂場はあっちでしょ」

指をさされたその方向へと進むと、お手洗いと書いてある横に、狭いがお風呂場があった。

脱衣所で上の服を脱ぐと、やはりあるはずの胸がない。

触ってみても膨らみさえなかった。

気を失っている間に何かあったのだろうか。

考えを巡らせている間にパンツを脱ぐ。

!?

そこには無い胸の代わりにと言わんばかりにあるはずのないものがあった。

とっさの判断で脱ぐ手が止まる。

もしかしてと思い風呂場の中にあった鏡を見ると、映っていたのは紛れもなく自分が大嫌いな男。

髪は短くなり、肩幅が広くなっている。

そういえば心なしか手もでかい。

身長はもとから大きかったので違和感はなかったが。

腕を上げ下げしてみると、鏡の中の男の手も上がったり下がったりした。


そこで初めて気づいた。

自分はどこか知らない世界に来て、男になっていたことに。


つっこみ所満載でしたね。

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