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ウォルヴァンシアの王兄姫~淡き蕾は愛しき人の想いと共に花ひらく~  作者: 古都助
第二章『竜呪』~漆黒の嵐来たれり、ウォルヴァンシア~
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その感情に名前を……。

 腕に怪我を負ったカインさんを支えて森の図書館を出た後、私は一時的に頭の片隅に追いやっていた問題と向き合う事になってしまった。

 回廊に置き去りにしてしまったアレクさんとの一件。

 私がカインさんを支えて回廊に戻ると、そこにアレクさんの姿はなかった。

 鉢合せをせずに済んだ事に対する安堵と、あの後どうなったんだろうかという不安。

 それを抱えながら、カインさんを彼の自室へと戻し、看病する事になった。

 戻って来た王宮医師のお二人に診察をお願いし、やがて穏やかな寝息が聞こえ始めた頃。

 私は扉の外に立っていたアレクさんと顔を合わせ、上手く言葉を交わす事も出来ずに自室へと戻った。お互いに……、必要最低限の会話のみの時間が流れた一日。

 気まずい雰囲気のまま、就寝時の添い寝役であるロゼリアさんとの交代の時間が訪れたのだった。

 アレクさんが何を考えているのか、あの時の行動や言動は一体何だったのか……。

 何ひとつ聞けないまま、アレクさんが私の目を見てくれることはなかった。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 アレクさんとまともに話をする事さえ出来ずに迎えた翌日。

 私の目元には……、見事なクマが出来上がっていた。

 昨日の一件が、アレクさんの行動や言動が……どうしても気になってしまって。

 ベッドの中で瞼を閉じたものの、結局、朝方近くまで悩み続けてしまった。

 今日は普通に話をしてくれるだろうか……、それとも、昨日の続きで気まずくなってしまうのだろうか。護衛の任で迎えに来るアレクさんの事を思うと、気持ちは自然と重たく靄がかかってしまう。


「ユキ姫様、……大丈夫ですか?」


 洗面台の前に立ち、鏡をじっと見ていると、心配して様子を窺いに扉を開いてくれたロゼリアさんの声がした。扉が開いているせいか、向こうの部屋から彼女の淹れてくれたチェリシーヌのお茶の良い香りが漂ってくる。


「すみません、すぐにそちらに戻りますね」


 本当は、少し前に顔は洗い終わっていたのだけど、頭の中には、昨日からずっとアレクさんの事がぐるぐると滞留し続けている。

 そのせいか、自分の思考に沈んでしまって、時間の経過を気にしていなかったようだ。

 私は気持ちを切り替えるように頭を振ると、ロゼリアさんの待つ部屋へと戻った。


「良い匂い。ロゼリアさん、今日もお茶の用意ありがとうございます」


 椅子へと腰かけ、ロゼリアさんの淹れてくれたチェリシーヌのお茶を一口舌に馴染ませる。

 すっきりとした味わいに、自然と表情が和む。

 だけど、アレクさんとの事までは、心情的に晴れる事はない。

 怪我をしたカインさんを、まるで意に介さないように振る舞っていたアレクさん……。

 私の行動に、あの人があんなに否定的な言葉を口にするなんて……。

 らしくない、という言葉がぴったりなほどに、アレクさんの様子はおかしかった。


「ユキ姫様、……そのお顔のクマですが」


 失礼します、とロゼリアさんが断りを入れ、私の目元のクマを労わるように指先でなぞった。

 眉根を寄せ、悲しそうに目を細めるロゼリアさん。

 やっぱり目立つかな……。朝起きた時も、彼女に指摘された目元のクマ。

 顔を洗ったところで薄らぐわけもなく、誰が見てもあきらかにわかるように目元で存在を主張している。


「やはり、昨夜あまりお眠りになられなかったのが原因でしょうか……」


「えっと……」


「申し訳ありません。ユキ姫様がお眠りになっていない事には気付いていたのですが、声をかけてよいものかどうか迷ってしまいまして……」


「ごめんなさい、ロゼリアさん。私、心配をかけてしまって……。でも、このクマは、私の自業自得なので、気にしないでください。ちょっと……考えたい事があっただけなので……」


「僭越ながら……、それは、昨日の副団長との事が関係しているのでしょうか?」


 言い辛そうに向けられた言葉に、昨日の一件を思い出す。

 アレクさんに壁に縫い止められていた時、私を救ってくれたのは、他でもないロゼリアさんだった。私とアレクさんの間に漂う微妙な空気も、あの時何があったのかも、きっと彼女は薄々勘付いているのだろう。だから、この目元のクマの意味も……、きっと。


「私……、アレクさんを……怒らせてしまったみたいなんです」


「副団長がですか? まさか……そのような事が」


「原因はわかりません。けど……アレクさんの機嫌を損ねてしまったのは、確かなんです」


 膝のスカートを握り締め、少し泣きそうな気持ちで、あの時のアレクさんの表情を思い出す。

 私以上に、私の負った傷を心配してくれていた心優しい人。

 また私が、カインさんに傷付けられるんじゃないかって……。

 それを案じて私を行かせないように、カインさんから引き離そうとしたのだとは思う。

 だけど、あの時のアレクさんは……、私の事を心配しているというよりは……。

 なんだろう、上手く表せないけれど……、アレクさんの眼差しは、別の何かの感情を強く宿していたように思えた。それが、言う事を聞かない私への苛立ちだったのか、又は、私を害した事のあるカインさんへの憎悪だったのか……。

 何度思い返してみても、向けられた感情に明確な答えを見つける事が出来ない。


「ユキ姫様?」


「あ、……すみません。ちょっと考え事をしていました」


「もしよろしければ、ユキ姫様が抱かれている悩みを、今、お考えになられていた事を、私に聞かせて頂いてもよろしいでしょうか? 何かお力になれるかもしれません」


「ロゼリアさん……。ありがとうございます。じゃあ、ちょっとだけ……、相談に乗って貰ってもいいですか?」


「はい、喜んで」


 私一人では答えの出ない事でも、第三者であるロゼリアさんに聞いて貰えば、もしかしたら……。

 ロゼリアさんはアレクさんと同じ職場の人だし、私よりも付き合いが長いから、アレクさんの行動や言動の原因、それに秘められていた何かを、彼女なら読み取る事が出来るかもしれない。

 私は彼女の優しさに少し涙ぐみながら、ゆっくりと昨日の一連の出来事を話し始めた。


「――ユキ姫様……、話して下さって、有難うございました……」


 話を聞き終えたロゼリアさんが、どこか遠くを見るような瞳で、ティーカップをソーサーへと戻した。額から目を覆うように片手をあて、重たい溜息を一つ零している。


「ロゼリアさん、私……、いまだにわからないんです。アレクさんが何故怒ってしまったのか、あんな行動をとったのか……」


「ユキ姫様は何も悪くありませんよ。私としましては、ようやく……といった気分ではありますが。何にせよ、副団長の不機嫌の理由は把握出来ました」


 一晩考えても答えが出なかった私とは違い、ロゼリアさんは納得したように頷いている。

 彼女の頭の中では、どんな答えが導き出されたのだろうか……。


「教えてください。アレクさんは……どうして」


「申し訳ありません、ユキ姫様。このロゼリアに、少々お時間を頂けないでしょうか? ユキ姫様の憂いを断ち切る為にも、色々と成さねばならない事が出来てしまいました」


 確かな力強さを秘めたロゼリアさんの瞳がきらりと光ったような気がした直後、彼女は席を立ち上がり、一度騎士団に戻る旨を私に告げた。


「ユキ姫様、今日の護衛には別の者を寄越します。その者が来るまで、どうかこの部屋をお出になられませんように」


「え? あ、あのっ」


「何もご心配なされませんように。このロゼリアに、万事全てお任せを」


 急な護衛変更の件だけを伝え、ロゼリアさんは足早に私の部屋を出て行ってしまった。

 パタン……と閉じた扉を見つめ、彼女を引き止めようとした右手を宙から下ろす。

 私には全然わからなかったけれど、お任せしてしまって……いい、のかな?



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 ――Side ロゼリア


「お前ら~!! もっと気合入れて斬り込んでこ~い!!」


 ユキ姫様の部屋を急ぎ退出した後、私は副団長を速攻で捕獲に走った。

 勿論、護衛の任を主張されたが、ユキ姫様に関わる大事な用件だ。

 反論の言葉を全て力押しで封じ込みんだ後、代わりの護衛を一人ユキ姫様の部屋を向かわせる事にした。そして、話し合いに不可欠な人員である団長の姿を求めて、私のは足は騎士団の訓練場へと向かう事になったのだった。

 訓練場に辿り着くと、団員達の鍛錬に励む声が聞こえ始める。

 大声を張り上げて団員達に稽古をつける団長の声を把握。

 大勢の人垣を割って、すぐさま目的を果たすべく介入を開始する。

 腰に携えた鞘から真剣を引き抜き、団長と団員の間に滑り込む。

 真正面から団長の剣筋を受け止めると、団長の顔に焦りと驚愕の気配が滲んだ。


「団長、大事なお話があります。私達と一緒に、今すぐ団長執務室へ」


「ちょおお!! お、お前っ、何急に割って入ってんだよ!! はぁ、びっくりしただろうが~……。……で? 何でアレクまでここにいるんだ? 護衛の任はどうした」


 団長と団員達の稽古に剣一本で割って入った私は、上手く団長の剣筋を止める事に成功した。

 稽古中の団長は、たまに声をかけても気付かない時がある為、急を要する時は、実力行使で止めに入った方が時間の短縮になる。

 剣を鞘に収めた団長に、ひとまず団長執務室へと告げ、私達は稽古場を後にした。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「それで……? 大事な話ってのは何なんだ? 姫ちゃんの代わりの護衛はちゃんと手配してきたんだろうな?」


「はい。そちらの方は滞りなく……。実は、副団長とユキ姫様の件で大事な話があるのです」


「なるほどな。じゃ、とりあえず座れよ」


 団長の促しに頷いて、私は副団長と共にソファーへと腰を下ろした。


「副団長は当然わかっておられるとは思いますが……。今朝、ユキ姫様は目元にクマを作られてしまいました」


「――っ」


 この言葉だけで、おそらく副団長には察しがついたのだろう。

 何故そんな物をこさえる事になったのか……、原因が『誰』にあるのか……。

 副団長は息を呑み、辛そうに眉根を寄せた。


「ユキ姫様はお優しい御方ですから、どこぞのどなたかのせいで、非常に辛い思いをしておいでです。それこそ、一晩眠れぬほどに……」


「ふぅん……、つまり、どこぞの馬鹿のせいで、姫ちゃんが傷付けられてるってわけか?」


 ちらり……。

 そのアメジストの双眸に険を宿した団長が、副団長を溜息と共に見遣る。

 私と団長二人分の責める眼差しを受けて、とうとう観念したのか、副団長が小さく息を吐き出して、その蒼の双眸を正面へと起こした。


「全部……、俺の未熟さが……原因なんだ」


「副団長、詳しく説明して頂いてもよろしいですか?」


「俺は……、ユキに対して、最近……おかしいんだ。二人でいる時は平気なのに、……『あの男』が干渉してくるのを見ると……」


「あの男というのは、カイン皇子の事ですね?」


 私が確認するように尋ねると、副団長は首を縦に振った。

 ある日をきっかけに、ユキ姫様の許を時々訪れるようになったというイリューヴェルの第三皇子。

 ユキ姫様にトラウマとなる傷を刻んだ存在であるにも関わらず、副団長の案じる気持ちとは正反対に、お二人の仲は思わぬ方向に向かってしまった。

 心優しいユキ姫様は、カイン皇子と関わる事によって、彼を知る事によって、いつの間にか……、その罪を許してしまったのだ。

 相手に本気の悪意がないとわかった事が原因かもしれないが、今では、嫌悪する事もなく、会話をする事も平気になっているご様子。

 ユキ姫様の御心が癒えたのなら、それは、喜ばしい事ではあるのだが……。


「それで……、ユキ姫様を困らせるような事をしてしまったのですか?」


 昨日、私が回廊を通りがかった時、副団長はユキ姫様を壁に押し付けていた。

 怯えているかのように困惑していたユキ姫様のご様子……。

 副団長が纏っていた尋常でない気配……。

 ユキ姫様からお話を伺ったおかげで、その全てに説明がついた。

 おそらく、副団長自身、自分の行動の理由に気がついてはいないだろう。

 ユキ姫様を大切に想うその気持ちが、何を意味しているのかを……。

 お二人を見守って来た私達からすれば、答えなど簡単だ。


「副団長、どうしてご自分がそのような行動をとってしまったのか、……おわかりになっていますか?」


「わからない……。ただ……、ユキがあの男と話す度に、妙な感覚に苛まれるんだ。自分でも抑えきれない苛立ちと……、息が詰まるような心地……。気がついたら……、ユキを責めるように壁に押し付けていた」


「他には、どのようなお気持ちを抱かれたのですか?」


「近付けたくない……と、そう思った。ユキを傷付けたあの男を……、許せないと。だが、ユキは……、自分から……、俺ではなく、アイツの傍に行こうと……っ。どうしようもなく、心が荒れ狂った……」


 そこまでわかっていて、どうしていまだに自覚していないのか……。

 普段真面目な副団長が、ここまで心を不安定にして吐露した想い。

 その感情の意味を、何と呼べばいいのかを……、言葉にする時が近付いている。


「副団長、貴方にとって……、ユキ姫様はどのような存在ですか? 守るべき姫君と思っていらっしゃる事はわかっています。それ以外で……、もっと、相応しい想いがあるのではないですか?」


「俺は……、ユキの事を……」


「アレク、お前は真面目な奴だから難しく考えちまうだろうけど、自分の心に素直になってみろよ。騎士とか、姫とか、全部抜きにしてよ」


 ソファーの上で足を組んでいる団長が、兄を思わせるかのような穏やかな眼差しを浮かべて、副団長に微笑みかける。

 その感情に名前をつける事を怖がる必要はないのだと、私や自分が傍についているのだから、安心して口にしてみろと言っているかのように……。


「俺にとってユキは……、大切な存在なんだ。悲しい顔はさせたくないと……、その笑顔を、俺の手で守ってやりたいと……。心の底から思える……、失いたくない大切な……」


「それは、家族や友人、主に対しての気持ちでしたか?」


「違う……。他の誰にも……、こんな気持ちは、感じた事がない。自分が騎士でなくても……、俺は、ユキを守りたい。その傍に在る事を許して欲しい。欲をいえば……、ユキを……、他の男の許になど行かせたくない」


「つまり? その気持ちが何なのか、お前はもうわかってんだろ?」


 私と団長が見守る中、副団長は頬を夕陽よりも赤く染め上げ、自分の口許を押さえて、最後の一言を口にした。今まで自覚する事なく、心の中で咲いていた、ひとつの答え。

 蕾が陽の下で芽吹くように、……今、花開く。


「俺は……、ユキの事が……好きなんだと、思う。彼女の事を想う度に湧き上がるこの気持ちは……、どうしようもなく……、苦しくて……、愛おしい……」


 その想いを自覚し、表に吐き出すまで、こんなにも時間がかかってしまった。

 副団長らしいといえば、らしいけれど……。

 頬を伝った綺麗な涙の痕、顔を覆って息を乱す副団長の背を、そっと撫でさする。

 自身の抱えていた感情に意味と名を見出した事で、副団長は心の平穏を取り戻せるだろう。


「副団長、今のそのお気持ちを、ユキ姫様にお伝えになってください。最初は戸惑われるかもしれませんが、あの御方ならば、きっと副団長の想いを真正面から大事に受け止めてくださるはずです」


「そうそう!! もしフラれても心配すんな!! 俺達が全力で慰めてやるからよ~!! 男は度胸だ!! せいぜい当たって砕けてこぉ~い!!」


「団長、縁起でもない事を言わないでください」


「あはは!! 悪ぃ、悪ぃ~!! でもよ、言葉にしてスッキリしたろ~。何でも溜め込み過ぎは良くね~からな。特にお前は真面目すぎるからよ」


「ルディー……」


「お前の想いを、正直に姫ちゃんに伝えてこい。真っ直ぐな気持ちは、相手に必ず伝わるもんだ」


「私も応援しております。副団長、どうか……、頑張ってください」


「二人とも……、すまない。……ありがとう」


 想いを自覚する事の出来た副団長の顔は、まだほんのりと赤いままだが、憂いや辛さの消えた……穏やかで優しい気配を纏っていた。

 ユキ姫様への想いを自覚する事で、心の中を覆っていた靄が晴れたのだろう。

 あとは……、ユキ姫様が副団長の想いを受け入れてくださるかどうか、だ。

 今までの関係から見て、ユキ姫様ご自身の中でどのような感情が育まれているのかは定かではない。副団長に対して、信頼や友愛は抱かれてる事は感じ取れるのだが、果たして、それが恋情と結びついているかどうか……。

 あの御方にとって、副団長は、異世界に来て初めての友人的な存在であり、兄のように見守ってくれる家族のような存在に近いかもしれない。

 となると……、その強固な壁を、副団長がいかにして突き崩していくか……。

 苦労はするだろうが、やりがいのある試練でもあるだろう。

 私は小さく笑みを零すと、窓の向こうに広がる晴れ渡った空へと視線を向けた。


(願わくば……、お二人にとって、幸せな未来が待っていますように)


 声には出さず、私は静かに祈りを込めた願いを空へと羽ばたかせた。

2014・6・19 本編第二章改稿完了。

2015・3・28。文章の揃えなど、その他修正しました。

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