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冷たい水

 私はオカルト関係のコラムをよく書いているフリーライターで、「オカルトライター」を名乗っている。

 とはいえ、最近は心霊系の動画配信をしている人達に仕事を奪われて、いわゆるゴシップ記事や、豆知識のような記事など、様々な記事を書いているので、ただのライターと、あまり変わらなくなってしまった。

 単に文字だけのコンテンツより、動画で文字を表示しながら朗読するといったコンテンツの方が、今のニーズに合っているのだろう。これは、心霊にかかわらず、ライトノベルが次々と漫画化やアニメ化していることや、小説のドラマ化や映画化など、様々な形で表れている。それだけ、文字だけのコンテンツというものは、ドンドンと廃れていっている最中なのだろう。

 そうしたことを知りつつ、今更動画配信などをする気も起きない私は、とりあえず生活できるだけの収入がある、ライターの仕事を惰性で続けている形だ。

 そんな私のところに、あるメッセージが届いた。それは、自身の心霊体験を記したものだった。

 以前は、メールやSNSのメッセージで、読者から心霊体験談を送ってもらうことも多かった。ただ、最近はそんなこともほとんどなかったため、珍しいなと思いつつ、内容を確認した。すると、なかなか興味深いものだった。

 まず、その内容を紹介する。


 メッセージをくれた人のことを、ここではMさんとする。

 Mさんは、クラブのホステスという、いわゆる水商売と言われるような仕事に就いている。こうしたクラブは夜に営業しているため、Mさんの一日は、昼夜逆転生活といった、一般の人とは違う生活になっている。

 昼間に眠り、夕方に目を覚まし、準備をしてから夜はクラブで仕事。アフターと呼ばれる、いわゆる二次会のようなものに誘われることも多く、時にはオールして朝方家に帰るということもある。そんな生活だそうだ。

 家に帰ると、Mさんはシャワーだけ浴びるようにしていた。ただ、ある日、シャワーを浴びようとしたところ、不思議なことがあった。

 脱衣所で服を脱ぎ、浴室の方へ移動したところで、Mさんは思わず尻もちをつくほど驚いてしまった。その理由は、浴室の床があまりにも冷たかったからだ。そして、どういうことかと手で触れてみると、浴室の床が濡れていることに気付いた。

 Mさんは一人暮らしだ。また、仕事に行っていたため、この家には誰もいなかったはずで、当然浴室も使われていないはずだ。それにもかかわらず、浴室の床が水浸しといえるほど、濡れていた。

 それだけでなく、浴槽には、なみなみといった形で水が溜まっていた。

 普段、Mさんはシャワーを浴びるだけだから、浴槽にお湯を溜めるといったことは、ほとんどしない。ただ、浴室の様子などから、恐らく浴槽に水を溜め続け、それが溢れた結果、浴室全体が水浸しになっているようだった。

 そして、その浴槽に溜まった水と、浴室全体に広がる水は、まるで氷で冷やしたかのように冷たかった。この時期は夏で、夜でも暑い日が続いていた。それにもかかわらず、こんなに水が冷たいのは、明らかにおかしかった。

 単に水を浴槽に入れただけなら、こんなに冷たくなるわけがない。そうしたことから、水漏れのような故障でなく、心霊現象か、誰かの悪戯だとMさんは考えた。

 誰かの悪戯という可能性を入れたのは、Mさんが怖がりで、心霊現象などを信じたくなかったからだ。ただ、誰かの悪戯だったとしたら、Mさんの留守中、家に入り、浴槽に水を溜めた後、わざわざ氷か何かでそれを冷やし、家を出て行くという、意味のわからない異常者がいることになり、それはそれで怖いはずだ。ただ、Mさんは心霊現象より、そっちの方がマシだと思っているようだった。

 こうした異常は、次の日も、その次の日も起こらず、あの日だけだったのかとMさんは安心した。しかし、さらに数日後、仕事から帰ってくると、また浴槽に冷たい水が溜まり、浴室も水浸しになっていた。

 それは、最初不定期なものかと感じたらしい。ただ、同じ現象が三回起こった時、それが毎週水曜日から木曜日にかけて起こっていると気付いた。

 Mさんは冗談半分で「水なだけに水曜日なんですかね?」なんてことも書いていたけど、それは怖いのを少しでも紛らわせようとしているようだった。


 ここまでが、最初にMさんからもらったメッセージの内容だ。

 こうした心霊体験談を送ってもらうことが久しぶりだったし、それに私自身興味を持ったため、私はMさんに連絡すると、さらに詳しい話を聞いてみた。

 その際、状況を整理するため、私から色々と質問させてもらった。

 まず、Mさんが住んでいる家について、詳しいことを聞いてみた。そこは、アパートの一階で、引っ越してきてから一年ほどが経過しているそうだ。

 一人暮らしのため、同居人はいない。また、親などにも合鍵を渡していないため、部屋に入れる人は自分と、あえて言えば大家さんぐらいだ。

 この大家さんは、Mさんの隣の部屋に住んでいて、夫婦二人で暮らしているそうだ。女性の一人暮らしということで、普段からMさんを気にかけてくれているらしく、時にはお裾分けなどもくれるそうだ。

 また、そうした良好な関係を築けていることから、初めて異常があった時にMさんはすぐ相談したそうだ。隣の部屋で、しかも夜から朝という、比較的物音なども聞き取りやすい時間帯だ。だから、何か不審な音などを聞かなかったかと質問した。

 ただ、特にそういったことは一切なく、そもそもそんなに水を溜めているなら、その音が聞こえるはずなのに、何も聞こえなかったということで、むしろ疑問が増える形になった。

 それから、念のためといった形で、これまでにこのアパートで何かなかったかといったこともMさんは聞いた。ただ、このアパートでは自殺者もいなければ、事件や事故のようなことも起こっていないとのことだった。

 そもそもの話として、このアパートは築三年と、比較的新しいものだそうだ。だから、人の入れ替わりなどもまだ少なく、曰くのようなものは何もないとのことだった。

 また、アパートが建つ前、ここは駐車場だったようで、そこでも事件や事故のようなことは起こっていないそうだ。そのため、心霊現象のようなものではないだろうとしたうえで、何か故障かもしれないから、念のため専門の業者にお願いして、見てもらうことになった。

 ただ、色々と見てもらったものの、特に水漏れなどもなく、何の異常もないとのことだった。

 そこまで話したところで、Mさんは「意外に、人の良さそうな大家さんが犯人の可能性もありますよね」と、急にミステリーやサスペンスのようなことを言い出して、私は思わず笑ってしまった。ただ、それも怖いのを誤魔化すためなのだろうと感じた。

 それから、何か異常が起こるきっかけになることがあったのではないかと、質問してみた。それは、何かを購入して部屋に置くようになったとか、近くで何か事件があったとか、普段行かない場所へ行ったとか、様々な原因が考えられるため、異常が起こり始めた時、何か変なことはなかったかと思い返してもらった。

 すると、Mさんはしばらく考えた後、ある話を始めた。

 クラブのホステスというのは、単に店で客の相手をするだけでなく、店が始まる前に客と食事などをする同伴や、先述した通り、店が終わった後に客やスタッフと一緒に別の店で食事などを楽しむアフターがあり、時には友人どころか恋人気分になれることもある。

 そうしたところから、客がホステスに好意を持ったり、反対にホステスが客に好意を持ったりすることがある。当然、店としてはそうしたことを禁止しているものの、気持ちは抑えられないということで、Mさんはある客に好意を持ったそうだ。

 その人物は、金払いのいい、中年の男性だそうだ。

 その男性は、Mさんのことを気に入ったのか、お得意様といった感じになったらしい。そして、同伴やアフターなども繰り返した。そんなある日、気分が盛り上がったところで、Mさんは男性を家に誘ったらしい。

 この時、年の差があるとはいえ、Mさんは男性と本気で交際したいと思っていて、既成事実でも作ろうと考えていたらしい。

 ただ、アパートを前にしたところで、急に男性は帰ってしまったそうだ。その際、どこか男性は慌てている様子だったという。それだけでなく、それから男性が会いに来ることもなくなった。

 思い返してみると、その男性との件があった後、浴槽に冷たい水が溜まるという異常が起こり始めた気がするとのことだった。

 とりあえず、私は、客とそうしたことをしない方がいいと注意しておいた。

 クラブのホステスというのは、時に客との距離が近過ぎることもあり、そうしたことからトラブルに発展することがある。

 実際、私もそうした仕事をしていたことがあるけど、ストーカー被害を受けて、辞めたという経験がある。まあ、私の場合は、仕事が原因でなく、昔付き合っていた人がストーカーになったという形だったけど、そうしたこともあるから、女性の一人暮らしというのは危険だと意識した方がいいとも伝えた。

 そんな脱線もしつつ、この男性が原因で、異常が起こっている可能性は十分考えられた。そのため、男性についても色々と教えてもらった。

 そして、最後にMさんが暮らしているアパートの住所を聞いた。

 その際、住所を誰かに教えることもなければ、あくまでこの件の調査に使うだけだと伝えた。すると、思いのほか、すんなりとMさんはアパートの住所を教えてくれた。そのため、改めて女性の一人暮らしは危険だと注意した後、この日の話は終わった。


 それから、私はMさんから聞いた情報を基に、色々と調べてみた。というより、Mさんから話を聞いた時点で、いくつか気付いたことがあり、それを確認したという方が正しい。

 まず、アパートが建つ前に駐車場だったという話を聞いて、その前は何だったのだろうかと疑問を持った。というのも、その場所に家や店を建てるのに都合が悪かった時、駐車場になるというケースが結構あるからだ。つまり、今のアパートや、その前の駐車場では何もなくても、さらにその前となると、何かあったんじゃないかということだ。

 そういった理由でMさんからアパートの住所を聞いたところ、私は少しだけ驚いた。それから、実際にどうだったかと調べて、確認も取れた。

 Mさんが暮らしているアパートは、私がホステスの仕事をしていた際に暮らしていたマンションと同じ場所に建っていた。つまり、元々はマンションが建っていて、それが取り壊されて駐車場になった後、現在はアパートになったということだ。

 そして、私はマンションが取り壊された理由を知っていた。

 そのマンションは、それなりにセキュリティがあり、暗証番号を入力しないと入口が開かないようになっていた。そのため、女性の一人暮らしでも安心だなんて宣伝文句があった。

 とはいえ、暗証番号なんて四桁の数字で、遠目でも簡単にバレてしまうようなものだったし、周りから監視されやすい場所でもあったから、セキュリティが高く安心できる場所かというと、今思えば疑問だった。

 ただ、当時働いていたクラブから比較的近かったこともあり、同じクラブで働く同僚も何人か同じマンションに住んでいた。その中でも、私と同じぐらいの時期に入った同僚とは仲良くなり、一緒に帰ることも多かった。

 その同僚――ここではHとしておこう。そのHとは、私が仕事を辞めて、それから少しして引っ越した後も連絡を取り合っていた。ただ、ある日急に連絡が取れなくなった。とはいえ、単に仕事が忙しいのかと思って、気にもしなかった。

 それから少しして、Hが自宅で殺されたという話を聞いた。この件について、私はそれなりに調べて、わかったことがあるので、それを順に書いていく。

 ある日、Hは比較的早い時間に仕事を終わらせると、客と一緒に出て行ったそうだ。それ以降、Hは来なくなり、連絡も取れなくなった。そして、何かおかしいと警察に調べてもらった結果、自宅で亡くなっているところを発見されたとのことだった。

 この事件は、大きく報道されることがなかったため、私はライターの先輩にお願いする形で、色々と調べてもらった。

 Hは、首を絞められて殺された後、浴槽に入れられたそうだ。そして、臭いなどによる遺体の発見を遅らせたかったのか、シャワーで水をかけられたまま、放置されたらしい。そうして、数日ほど放置された後、警察に発見されたということだ。

 そのため、発見時は浴槽から水が溢れ続け、浴槽全体が水浸しになっていたそうだ。

 その後、事件の捜査が行われたものの、犯人は未だに捕まっていない。当然ながら、Hが最後に仕事をした日、一緒に出て行った客が怪しいという話になった。しかし、その客がどこの誰かすらわからず、仮にわかったとしても証拠不十分だということで、そのまま捜査が終わってしまった形だ。

 ただ、それは表向きの話で、Hと一緒にいた客がどこの誰なのか、私は知っている。

 その人物は、有名企業の息子で、その企業の重役でもあった。それは、いわゆる上級国民というもので、ろくに仕事をしなくても余るほどの収入がある人物ということだ。だから、使い道のないお金を消費するため、クラブに通っていたらしい。

 そこまでのことは、警察でもわかったはずだ。ただ、同時に事件の犯人として捕まえようと思った時、確実に有罪となるような証拠を見つける必要があると考えた結果、それは難しいと判断して、捜査を終わらせたようだ。

 そして、今もその犯人と思われる人物は、有名企業の重役として、特に変わらない生活を送っているようだ。


 この話は、Mさんが体験していることに関係していると確信を持った。

 それは、浴槽に溜まった水と、水浸しになった浴室だけでなく、他にも多くの共通点があったからだ。

 Hの事件があった時期は、寒い冬だった。そのため、水は冷たかっただろう。これは、夏にもかかわらず、水が冷たい理由と考えられる。

 また、Hの姿を最後に確認できたのは、水曜日だったそうだ。つまり、そこで犯行が行われたと考えれば、水曜日の夜から木曜日にかけてだろうということで、これもMさんの体験と一致している。

 そして、私はこうしたことを伝えたうえで、犯人と思われる男性の情報もMさんに教えた。その結果、Mさんが家に誘った男性と同じ人物だということもわかった。

 話をした時、Mさんは明らかに動揺した様子だった。だから、私はMさんを落ち着かせた後、今起こっている異常な現象についての考察を伝えた。


 MさんもHも、ホステスの仕事をしていること。以前、Hが暮らしていた場所と同じ場所にMさんが暮らしていること。Hを殺した犯人と思われる人物とMさんが会い、しかも家に誘ったこと。

 そうしたことが、Mさんの暮らす部屋で心霊現象を起こすきっかけになったのだろう。

 そして、心霊現象が起こる理由については、Mさんに何か知らせたいことがあると考えるのが自然だ。

 幽霊というものは、何かを知らせるために心霊現象を起こす。今回の場合は、Hがここで殺されたということを伝えたいのか、犯人である男性に注意しろと伝えたいのか、そのどちらか、あるいは両方だろう。

 そうしたことを伝えたうえで、私はMさんに引っ越すことを推奨した。同じ仕事をしているだけでなく、同じ場所で暮らしていることを、偶然と片付けるべきではない。もしかしたら、今後、MさんがHに憑りつかれたり、何らかの影響を受けたりする危険もある。だから、大変かもしれないけど、なるべく早く引っ越すようにアドバイスした。

 それに対して、Mさんは元々怖がりだったこともあり、すぐにでも引っ越すと返事をしてくれた。


 ここからは、いわゆる後日談だ。

 まず、Mさんは今も引っ越していない。というのも、浴槽に冷たい水が溜まるといった現象が、一切起こらなくなったからだ。

 ただ、現象が起こらなかったとしても、何かしらかの影響を今後Mさんが受ける可能性があるといった警告を私はした。しかし、Mさんは私の話を一切聞くことなく、この部屋がいいと言って、今も暮らし続けている形だ。

 それは、少々異常を感じるほどで、既に何かしらかの影響を受けているのではないかと心配させるものだった。

 ただ、Mさんはもう何の問題もないと言うと、一方的に電話を切った。その後、Mさんとは連絡が取れなくなった。


 それから少しして、ある有名企業の重役が亡くなったという報道があった。

 その人物は、Hを殺した犯人と思われる男性だった。

 男性は、空の浴槽に入ると、シャワーを使って浴びるように浴槽に水を溜めて、そのまま溺死したとのことだった。

 状況が異常だったため、他殺ではないかとの話も当然出た。しかし、特に他殺の証拠などが見つからず、自殺として片付けられたそうだ。


 心霊現象が起こる原因として、幽霊となった者が何かを知らせたいからというのは、よくある話だ。

 ただ、今回の結末を受けて、私はもう一つのよくある話を思い出した。

 それは、幽霊となった者が何かを知りたいからというものだ。

 Hは、自らを殺した犯人がどこの誰なのか知りたがっていた。そんな時、同じ場所で暮らすMさんが、まさにその犯人と出会い、家に誘った。

 この時、犯人は家にまで入らなかったものの、これをきっかけに、浴槽に冷たい水が溜まるという現象が起こり始めた。

 その結果、Mさんは不安になり、私にその体験を伝えた。今思えば、それも何かしらかの影響をHから受けて、私に伝えようと思ったのかもしれない。

 そして、私もこの件に興味を持ち、色々と確認したうえで、犯人と思われる人物の情報などをMさんに教えてしまった。個人情報を他人に伝えるなど、ライター失格といえるような行動だ。それなのに、私は特に抵抗を持つことなく、Mさんに情報を伝えた。そして、それはそのままHにも伝わっただろう。

 こう考えると、犯人と思われる男性が自殺したというのは、ただただ違和感しかない。こう書くと陳腐かもしれないけど、犯人のことを知ったHに呪い殺されたなんて考える方が、むしろ自然だ。

 ただ、あれだけ怖がりだったMさんが、もう何も気にしていないかのような態度だった理由はわからない。単に心霊現象がなくなったから安心だというだけかもしれないけど、やはりHの影響を何か受けているのではないかと心配させるものだった。

 とはいえ、これらの疑問に対する答えは、きっと見つからないだろう。オカルトというのは、こうした結論の出ないものだ。

 そのことを私は久しぶりに思い出した。

 同時に、私もまだまだオカルトライターとして活動し続けたい。

 そんな思いを持つことができた。

 もしかしたら、そうしたことを私に思わせることも、Hの目的だったのかもしれない。

 そうした、正しいか確認が取れない推測を持ちつつ、今回の話はここで終わりにしよう。



 私は、キーボードを叩く手を止めると、息をついた。

 これは何かしらかの形で公開することができるのだろうか。

 いや、恐らくできないだろう。

 そんなことを思いつつ、時計に目をやると、もう日が変わっていた。

 気付けば、少し汗もかいてしまった。だから、軽くシャワーでも浴びようと、私は浴室に向かった。

 ただ、脱衣所に入った時点で、何か異様な寒気を感じた。

 今は夏だ。それにもかかわらず、寒気というより、むしろ寒いと感じるほどだった。

 そのため、私は服を着たまま、浴室のドアを開けた。

 そこには、ひたひたになるほど水が溜まった浴槽と、水浸しになった浴室があった。

 私は、いったい何があったのだろうかと、しばらく呆然としてしまった。

 それから、念のため確認しようと、恐る恐る浴槽に溜まった水に触れて、すぐに手を引っ込めた。

 予想通り、浴槽には、冷たい水が溜まっていた。


 そして、私はまたパソコンの前にいる。

 何故、こんなことが起こったのだろうか?

 そんな疑問を持ったまま、私はこれを投稿する。

 きっとこれが、私のするべきことのような気がしたから……。

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