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荒んだ日
夏休み中も、夏休みが終わってからも、自分はずっとあの公園に通っていた
あの公園に行くと、必ずキミが居るから。
でも、もう夏休みの頃のキミは居ない
『ん、学校お疲れ様』
「ありがとう!」
ストレスで声が出なくなってしまったらしい。今では紙を持ち歩いている
『このやり取りも何回目だろう』
「もうすっかり慣れちゃったよね〜」
「というか、最近帽子被り始めたよね?何かあった?」
『とくになにもないよ』
聞かれたくないのかな、なら聞かない方がいいよね
「そっか!気分転換も時には大切だよね!」
いつも通り話していると、友達が見えた
「あれ?おーい!」
「…えっ、どうしてここいんの?」
友達はきょとん、と少し驚いている
そういえば、友達にこの子のこと見せたことなかったな
「こいつ、俺の友達なんだ!仲良くしてやってくれ!」
「お前も仲良くしろよ!」
そういうと、友達は苦しい顔をする
「…なるほどな。」
「いま、そこにお前の好きな子が居るのか?」
「えっ?ちょ、は!?」
「おまえっ、何言ってんの!?」
急なことで頭が追いつかない
あの子も驚いている