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秋山真姫は小さな両手で姉の幸せを祈る

まずは私の家族の話から話してもいい?

 えっと、お父さんは私達のために、工場で毎日遅くまで働いてて、お母さんはいつもお家に居て、ご飯を作ってくれたりお洗濯をしてくれたりしてた。


 私には中学生になったばかりのお姉ちゃんが居て、綺麗で優しくて私のこと大好きだった。

 私の自慢のお姉ちゃん。どこに行くのも一緒で、遊びにも連れてってくれたの。

 後お姉ちゃんね。笑うとめっちゃ可愛いんだよ?声も綺麗だから将来はアイドルとかになるのかなって思ってた。


 その日はね。本当はお父さんも一緒に公園で遊んでくれる予定だったんだけど、仕事のトラブル?が起きていきなり遊べなくなっちゃった。


 お姉ちゃんはお父さんが居ないならお家で遊ぼって言ってくれたんだけど、私は公園で遊びたかったから、駄々を捏ねてお姉ちゃんにお願いしたの。


 そしたらお姉ちゃんは困った顔をしてたけど


「じゃあ午前中は、家で遊んでお昼ご飯を食べたら公園に行こっか」


「やったー!ありがとうお姉ちゃん!」


 私のお願いを聞いてくれた。

 嬉しかったなー。お父さんが居ないのは残念だったけど、お姉ちゃんが一緒に遊んでくれるから寂しくはなかったよ。


 本当。お姉ちゃんの言う事を聞いておけば良かったね。

 午前中はアニメを見て、お絵描きして、お姉ちゃんに歌って貰ってたらあっという間に、お昼になってた。


 それからお母さんが作ってくれたご飯を食べて


「行ってらっしゃい。本当はお母さんもついて行って上げたいんだけど、お母さんはお買い物とかがあって行けないわぁ。麗奈?真姫をお願いね」


「大丈夫だよ。お母さんは大変なんだから気にしないで」

「私はお姉ちゃんの言う事をちゃんと聞くから大丈夫!」


「ふふ、いい子ね。じゃあ気をつけていくのよ」


「はーい!」


 お母さんに見送られて公園に行った。

 結局。お母さんがいい人だったのか、悪い人だったのか、私には分からないや。お母さんは、私たちの前ではいいお母さんだったんだもん。


 今はその話しはいっか。

「真姫?今日お姉ちゃんはね、お小遣い持ってきたから後でお菓子買ってあげる」


「え?いいの!?お姉ちゃん大好き!!」


 お姉ちゃんはね。よく貯めておいたお小遣いで、私にお菓子を買ってくれたの。

 葉月みたいだね。お姉ちゃんてやっぱそうなのかな。


「ふふふ。でもお母さんには内緒だよ?この間みたいに怒られちゃうからね」


 この間って言うのはね。私が嬉しすぎて、ついお母さんに言っちゃったんだよね。

 そしたら夜ご飯の前にお菓子食べちゃだめーって、めっちゃ叱られた。

 お菓子食べすぎちゃって本当にご飯食べられなかったんだけどね。


「ううぅ、お姉ちゃんごめんね。私今回は秘密にできる」


「いいんだよ。私は真姫のお姉ちゃんなんだから。じゃあ指切りげんまん」

「うん!ゆびきりげんまん、嘘ついたらはりせんぼんのーますっ!ゆーびきった!」

「まあ針までは飲ませないけどね」

「えー。じゃあ約束破ったら私どうなっちゃうの?」


「んー。擽っちゃうよー」

 って言いながらお姉ちゃんは手をくすぐりみたいに動かしながら近づいて来た。

「やー!!」

 だから私は走って逃げた。


「こら、まきー!急に走っちゃ駄目だよー」


 私が走れば、お姉ちゃんが追いかけてきてくれて本当に幸せだった。



 


「よーし。真姫ちゃん何して遊ぶ?」

「うーん、何しよっかなぁ」

 公園について私達は何をして遊ぶか相談しあった。

 ブランコは葉月達が使ってたし。あ、そうそうお姉ちゃんがね、葉月達を見てね

真姫ちゃん初登場!

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