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レドアム・ヴェナ・ゼヱアルスター  作者: 焼肉定食レモン
リヴァイアサンの黄金卵
2/3

ミツバチ酒を飲まない男2

男は、思った。失敗した。わざわざここまで来たが、何も仕事を得ていない。有名な酒場となれば、仕事の一つや二つ取れると考えたが、現実はそう甘くはなかった。


男は、毒づいた。ここはうるさすぎる。面白くない下劣な話を、なんの躊躇もなく、皆が話し笑っている。 


ため息をついた。その時だった。鼻が赤く腫れているボサボサ頭の男が近づいてきた。ボサボサ男は、鋭く睨んでいる。


「俺を睨んでいたのは、お前か。何か依頼でも?」


「依頼なんかあるか!ボケ!傭兵を見るとミツバチ酒も不味くなるわ!!戦争が終わって、傲慢な傭兵どもがいなくなると思っていたら、しぶとく仕事を探して、この地を歩き回っている!!お前らの存在が気に入らん!そこらへんで死に、植物の養分にでもなってろ!」 


ボサボサ男は、身体を震わせて、唾を吐きながら罵った。 


 「このクソ傭兵!名前はなんだ!この俺様が、お前を成敗してやる。ボコボコにするやつの名前は、知っておかんとな。ちなみに俺様は、コウリー。覚えとけ!」


「喧嘩の依頼か?よし、受けて立つ。」


酒場にいた人々は、喧嘩という単語を聞き、視線を送ってきた。うるさかった酒場が、さらにうるさくなり、コウリーと傭兵の男の周りに一瞬で人集りができた。


こんなにうるさくなってもなお、禿げ頭の酔っ払いは、立ったまま爆睡していた。


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