第4話 ???
「館内にいるすべての人間の死亡を確認しました」
「うむ。これよりこの場を撤退する。各部隊に通達を」
「ラジャー」
一人の若い男が指示を受けると足早に去っていき、また、一人の男はこの現状を腕組しながら俯瞰する。その顔は、悲壮的で、まるで後悔を後に濁すような趣で、
「これでよかったんだ」
小さくとつぶやいた。
その瞬間、先ほど一人の若い男が走っていった先から叫び声が聞こえた。その声はどんどんと木霊していき、ついには男の前からまた一人の男が突然と消えた。一瞬の出来事であった。
「全員武器を構えろ」
男が指示を出す。
数秒間の静寂があたりを包み込む。息を殺し、刺客がやってきたであろう、いや、やってきたことを男は理解する。
しかし、その理解はくしくも何の役にも立たず、また一人、また一人と周りの男たちが叫び声とともに消えていく。
「君たちは殺しすぎた」
どこからか声が聞こえた。
「何者だ!」
男が声を荒げる。
「お前らが罪なき人々を殺したんだ。その報いはお前らの命であがなえ」
「質問に答えろ。貴様何者だ。姿を見せろ」
再度、男が質問すると謎の男は暗闇のほうから音もなく姿を現した。
瞬間、先ほどまで静寂だった館内に劈く銃声が響きわたる。いうまでもなく男が現れた謎の男に向けて発砲したものだ。
銃声は連鎖していき、やがて男の眼前の軍人が発砲する。だが、その姿は見えない。見えたのはその軍人たちが血しぶきを上げ、地面に倒れる様だけだった。他の軍人たちもそれにつられるかのように発狂し、撃鉄を鳴らす。
「お前ら、落ち着け。仲間に弾が当たるだろうが」
男は声を荒げて静止を促す。だがそんな声は届かない。男が目にするのは狂気に染まった仲間たちとその死のみである。
やがて銃声が止み、男一人が取り残された。
「そろそろ姿を現せよ、魔女。」
かすれた声で、男が問いかける。
「それはできない。お前には一緒に来てもらう」
「そうか、だったら」
すると男は何かぶつぶつと唱え始めた。
「させるか」
暗闇から謎の男がそうつぶやくと、また一人暗闇から女性であろう声が謎の男に言う。
「あれはダメなヤツです。いったん引きましょう!!」
瞬間、白い光と轟音があたりを包み込んだ。それは瞬く間に館内を一瞬にして消し飛ばした。
ここまで読んでいただいた皆様、本当にありがとうございます!
池袋編は、次回作や今後の展開に大きな分岐点となる為、異世界物とありながら少々長引いたことお許しください。
さて、次回から異世界編です。プロローグで出てきた少女や異世界のいろんな事がハルトに襲い掛かりますので是非お楽しみに!
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