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やっぱり……ドラゴンって……いいよね……  作者: ドラゴンを愛しすぎて友人にドン引かれた変人
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 さてさてお次はレヴィアタンです。リヴァイアサンとも言いますね。彼女を一言で表すと『放流された神のペット』でしょうか。人間に危害を加えてしまうやんちゃな子です。レヴィアたんかわいいよレヴィアたん。

 レヴィアタンの容姿は、友人のえっちな本から抜粋してきましょう。『体は分厚い二重の鱗で覆われ、背には盾のような背びれが隙間なく並び、腹は陶片のような無数の棘に覆われている。』といった具合です。顔に関する記述がないので補足しておくと、まあ例によって爬虫類です。ただ、これまで解説してきた子たちが蜥蜴寄りだとすると、レヴィアタンは蛇よりですね。だからなんだって話ですが。体長は驚異の四千キロメートル。地球の一週分の距離が四万キロですので、彼女が十体集まれば地球一周分になる訳ですね。日本潰れちゃう。恐らく体重もかなりあるでしょうが、それを言ったら怒られそうですね。乙女に体重と年齢の話は厳禁。

 住処は海です。あんな広い場所でも、彼女にとってはそこそこの大きさの家程度なのでしょうか。綺麗なサンゴ礁を眺めたり、魚の群れを追いかけたり、毎日が楽しそうです。私が住んでいる地域は海が近くないので、中々遊びに行けないのがネックですね。

 伝承によれば、レヴィアタンの鱗は如何なる武器をも受け付けず、体は海が沸騰するほどの熱を持っているのだそうです。つくづく規格外ですね。これでは人間に危害を加える気がなくても、知らぬ間に加えてしまっていてもおかしくありません。……ちゃんと調べろよと、盛大に批判されそうですが、あえて言わせていただきます。レヴィアタンは友達が欲しいだけなんです。きっと。『ヨブ記』に書かれているそうですが、本来はつがいで存在していたのに、繁殖できないように雄を殺されたのだとか。そして雌の方は不死身にされたのだとか。それまで長く一緒にいた意中の男性を殺されて永遠の時を生きるなど、心がおかしくなってしまいますよ。ベヒモスがどうこうという仮説は積極的に無視しておきます。

 また、レヴィアタンが高速で泳いでいる所を見たという話もあります。あの大海原を自由に泳ぎ回れるのですから、それはさぞ気持ちの良い事でしょうね。通り過ぎるまでに三日かかったとのことですので、全長を四千キロメートルとすると分速九百二十五メートルで進んでいる計算になります。時速でいうと五十五キロメートルです。しゅごい……。あわよくば一緒にと思いましたが、体がもちそうにないです。もしくっつきたければ止まった時ですね。

 レヴィアタンはよく邪悪な存在として描かれるかわいそうな子ですが、終末の時には神によって人間の食卓に上るそうです。ちょっと心がチクリとしますが、味が気になるというのも否定できません。蛇肉は食べられますから、順当にいけば食用にはなるのでしょうが、美味しいのでしょうか? 私、気になります。

 ところでこの子、一度抱いてみたいのですが、肉体を縮める薬とかありませんかね? あの長い体で巻き付かれてみたいです。そして全身を弄ばれながら、耳元で囁くように罵倒してほしいです。ついでに下半身もいぢめてほしいです。そのまま全部搾り取られたいです。メチャクチャ気持ちよさそう。あ、あとディープキスもしたい。私の勝手な憶測ですけど、レヴィアタンってサディストっぽいですよね? きっとサディストですよ。

 あと、七つの大罪の『嫉妬』の象徴にされているわけですが、彼女の相方らしいベヒモスを奪ったら面白い事になるかもしれませんね。


 お次はドラゴンメイドさんです。本当に切り替えが強引すぎですね。お許しを。さてこの子、一言で表すなら『まごうことなきヒロイン』でしょう。伝承が完璧に悲劇のヒロインのそれですよ、この子。

 さてまずは容姿から。体表は全体的に暗い土色で、体に比べて小さ目な一対の翼と、長い尾があります。手足の付き方は、カンガルーに似ていますね。太ももがすごくえっちです。長い首の先にある顔は、他のドラゴンに比べるとちょっと平べったいというか、鼻が潰れているような感じです。角も山羊に近い形で、かなり太くてカールしてます。体長は百八十メートル。結構大きいですね。

 彼女の住処は古城です。お宝がたくさんありそうですね。というか、観光地になっていたりはしないのでしょうか。観光地で白昼堂々いちゃいちゃ……いいかもしれません。

 彼女はケルト人の伝承にあり、親切にされると不妊で悩む夫婦に子供を授けるそうです。逆に邪険にすれば災いをもたらすそうですが。なんだか性格は単純そうですね。それだけ催眠にかけやすいという事でしょう。はかどりますね。また『東方旅行記』には、クレタ海ランゴ島にいたというドラゴンメイドの話があります。彼女は元は、呪い又は魔法で竜の姿に変えられた、元人間の娘だったそうです。そして竜の姿の時に騎士に口づけをされると、余名わずかではあるが人間の姿に戻れるのだとか。コテコテのテンプレートですが、私こういうのも大好物ですよ。ええ。まあ、挑戦した騎士たちはことごとく失敗したそうですが。主に醜悪な外見のせいで。腑抜けですね。私なら何十分でも何時間でもたっぷり舌を絡めてやりますよ。ついでに下もいじりましょうか。

 あと、口づけして戻らなかったとしても、そのままの姿で毎日ピンク色の生活を送れるのであれば文句はないです。というか戻らない方がいいかもしれませんね。私的には。その方が興奮します。

 そういえば、ランゴ島のドラゴンメイドさんは元が人間の女の子なわけですから、きっと恥じらいとかありますよね。どうせなら恥ずかしいポーズを取らせて、反応を見るのもいいかもしれません。きっとえっちな絵になりますよ。

 ……ついでにこれは私の勉強不足故で本当に申し訳ないのですが、メイドラゴン絡みでいじることができません。実は私、ドラゴンが好きとか言っておきながら『小林さんちのメイドラゴン』を読んでいないのです。友人にそれ絡みで何か書いてくれと言われたのですが、どうしても書けません。本当に申し訳ない。


 さあお次は聖ゲオルギウスのドラゴンです。この子を一言で表すなら『見掛け倒し』でしょうか。ちょっと情けない子です。

 容姿は、体表がくすんだ緑と紫で、長い尾と大きな翼があります。紫をベースに黄色の二重丸を描いたような感じの模様がついた、かわいい感じの翼です。ちなみに足は二本のみ。顔は正統派ドラゴンとでも言いましょうか、口が大きく避けて鋭い牙が無数に並んでおり、頭部側面に黄色く光る瞳が付いています。そしてやはり鋭い角もちゃんとあります。体長は十メートルから十五メートル。伝承によれば『その死体を8頭の牛で引きずって運んだ』と書かれています。かなり大きいですが、ベッドインはなんとかなりますかね。

 友人のえっちな本に寄れば、住処はシレナとのこと。現在のリビア、当時のリュピアという国の小さな町だそうです。ドラゴンがいる街なんて、王道ファンタジーの主人公が住んでそうですね。

 シレナの伝承によると、国王はこの子を恐れて毎日二匹の羊を生贄に捧げて鎮めていたそうです。ラム肉好きとは気が合いそうですね。ジンギスカン大好きです。おいしいですよね。

 そんな感じで王国から食事をもらって惰眠を貪っていたわけですが、ある時訪れた騎士のゲオルギウスに討伐されてしまいます。キリスト教に改宗させるため、といっていいのでしょうか、まあそれを条件としました。ちょっと情けなくて、哀れな子です。

 ここから導き出される事はつまり、この子が『撃たれ弱い』ということです。それは言い換えれば『感じやすい』という事なのでは……? 何を言っているのかわからないと思いますが、大丈夫です。私も分かりません。

 まあこの超理論をそのまま突き通すとして、要するにいぢめがいがあるということです。たっぷりいたぶられて、だらしなく顔を弛緩させながら涙を流して「もうやめて」と懇願してくるのを想像するとたぎってきますね。可愛すぎか。

 あとこの子は毒を吐く事ができる訳ですが、これはつまりキメセクできるということなのでは? 私個人としてはあまり得意なジャンルとは言えませんが、ドラゴン相手なら余裕です。思い切り壊してやりますよ。……まあ、壊されるのは私の方かもしれませんが。


 最後に紹介するのは勇士ぺトレアのズメウです。ついに人型になりました。この子を一言で表すなら『残念ヴィラン』といった感じでしょうか。策を弄しすぎて自身がその策に溺れる情けない悪役、よくいますよね。

 まずは容姿から。全体的なシルエットは人間とほぼ同じですが、やはりドラゴンという事で、大きな尾があります。水色です。あと、腕には大きなひれがあります。青色です。肌は灰色……なのでしょうか、なんとも言えない色合い。翼や角もあります。髪は結構長くて、綺麗な水色をしています。体長は大体百七十センチから百八十センチ程度。成人男性の平均です。とても丁度いいですね。

 住処は森の洋館です。私、最初これを見た時ちょっと変な声が出ました。だって、ドラゴンなのに洞窟でも古城でもないんですよ。意外です。……某有名ゲームの電化製品に潜り込むあいつが頭を過ったりもしましたが、それはなかったことにしておきましょう。

 これまで紹介してきた子たちと悉く違うこのズメウですが、やはり一番違うのは『頭脳派』というところでしょうか。いやそんなことはないですね、恐らく。そもそもズメウというのは種族名でして、東欧独特のドラゴンという事になります。基本的にズメウの子たちは純粋に力で正面から戦うことを好むのだとか。純粋な子ほど自分色に染めた時の快感が凄まじいんですよね。……閑話休題。まあ、こんなふうに基本肉体派のズメウなのですが、この勇士ぺトレアのズメウは頭脳派なんです。インテリ系。眼鏡とか似合いそうですよね。

 まあ、格闘ゲームのテクニック派みたいに非常に切れる頭の代償なのかは知りませんが、この子は結構非力です。ええ、かなり非力です。人間を言葉で操るという方法を取っているあたりその辺りの特徴が顕著に出てますよね。これはつまり、ごり押しすればそのままベッドに縛り付けて……なんてこともできる訳です。ファイアドレイクもそうでしたが、この子も「くっ……殺せ!」というセリフがよく似合いそうです。私の中の加虐心に火をつけるとは、さすがです。

 あと、人型なので人間相手にするようなことも色々できるんですよね。亀甲縛りとか。すごく興奮しますね。人間相手の恥辱道具はたくさん出ているので、調教し甲斐がありそうです。

 ……そういえばこの子、雄なんですよね。男としてちょっとどうかとも思ったんですが……愛は性別を超える、なんて超理論で突破しましょうそうしましょう。


 はい、こんなところで今回は終わりにしたいと思います。もっともっと語りたい子たちはたくさんいるのですが、それはまたの機会があればその時に。

 では今回も、合唱でしめましょう。

 ドラゴンは格好いい! ドラゴンは可愛い! どらごんはえっち!

 有難うございました。ドラゴン万歳。

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