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やっぱり……ドラゴンって……いいよね……  作者: ドラゴンを愛しすぎて友人にドン引かれた変人
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前作を読んでいない方はこちらをどうぞ→https://ncode.syosetu.com/n8737fq/


 どうも。ドラゴンを愛しすぎて友人にドン引かれた変人です。

 今回は前回に引き続きドラゴンについて語っていこうと思います。ええ、またです。

 実は先日、友人が『幻想ドラゴン大図鑑』(出版:株式会社ハンゼン)というえっちな本を買ってきたので、それを読ませていただきました。とても……えっちです……。ただし野槌、てめーはだめだ。ついでにナーガと燭陰と共工、てめーらもだめだ。

 やはり西洋のドラゴンはみんなえっちですね。ヴィーヴルとかドストライク過ぎてもう一か月は持ちますね。ええ。男の裸を見ると恥ずかしがるとか、初心過ぎてかわいいです。抱きたい。いっぱい鳴かせたい。

 ただやっぱりネックなのが、ほとんどがでかいってところですね。ヴィーヴル以外にもワイヴァーンとかリンドヴルムとかレヴィアタンとか、えっちなのはたくさんいるんですが、いかんせん体が大きすぎます。十メートルのワイヴァーンとかリントヴルムとかならまだしも、レヴィアタンが四千キロメートルとかおかしいですよ。その点ファイアドレイクは良心的ですね。丁度いい大きさです。抱きついたらあったかそう。


 今回は何について語ろうかと考えていたのですが、せっかくですので各個体に焦点を当てて語っていこうかなと思います。


 まずは最初に名前を挙げたヴィーヴルですね。一言でいうと『愛すべきバカ』です。これほどヴィーヴルを的確に表した言葉もないでしょう。

 まずは彼女の容姿から。基本体系は蜥蜴に近く、体表は緑色で全体的に線が細く、蝙蝠のような翼に手が一体化しています。頭部は典型的な爬虫類の形で、瞳は赤く、額にはダイヤモンドがついています。どこのお貴族様でしょうか。

 フランス東部フランシュコンテ地方における伝承では、ヴィーヴルは泉で水を飲む際に額のダイヤモンドを外すそうです。どうやっているんでしょうか。ちなみに奪われると絶望して死ぬそうです。なんだか玩具を取り上げられた子供みたいでかわいいですね。

 フランシュコンテ地方より南部のブレス地方における伝承では、額のダイヤモンド以外にも首に金の輪をはめており、それを奪う方法も伝わっているそうです。その方法というのが、乾草の大束を九つ重ねておいて、奪ったらすぐにその下に隠れるというもの。そうすると、八つ目まで食べて腹がはちきれて死ぬそうです。アホの子かわいいです。

 住処は洞窟や無人の城。なかなかドラゴンらしいチョイスです。お宝とかため込んでいるんでしょうか。

 実はこの子、不死であるという言い伝えが残っているそうです。つまり寿命を気にせず一生いちゃいちゃできるという事です。やったぜ。誰か不老不死になれる薬作ってくれませんかね。しかも体長が二メートルから三メートルなので、その気になれば抱けます。最高かよ。

 ヴィーヴルの元となったギーヴルは吐息で致死性の伝染病を撒き散らしたといわれているそうですが、その一方で男性の裸が苦手(冒頭でも言いましたが)で、見ると恥ずかしがって逃げていくとも。これがもとになって、ヴィーヴルは人前で女性の姿を取るようになるそうです。まあつまり、早いところが結婚できるという事ですね。毎晩毎晩部屋に連れ込んで愛の言葉をささやきあいながら上になったり下になったりしたい。いっぱいいっぱい鳴かせたい。

 あと一緒にやってみたいことといったら、空を飛ぶことでしょうか。体を密着させて心臓の鼓動を感じながら大空を駆け回りたい。途中で野外プレイとかしてみたい。

 ふと思ったんですが、ディープキスしたらどうなるんでしょうか。この子は下が長いうえに牙も鋭いので、するにしても難しそうですけど、あの長い舌をからめられるのもなかなかよさそうな気がします。ちょっとそこらで野生の蛇捕まえて試してみましょうか。……いや、嘘ですけどね。


 さて次はファイアドレイクです。一言で表すと『正統派イケメン』といったところでしょうか。 

 ファイアドレイクといっても固有名ではないので、各地域の伝承や作品によって少しずつ容姿が変わってきてしまうと思われるので、今回は友人の買ったえっちな本のイラストを参考にしたいと思います。というか先程のヴィーヴルやこれから紹介する子達全員その本を参考にさせていただきます。

 体表は赤をベースに黒が混ざった鱗に全身を覆われ、長い尾と翼をもっています。そして、顔はやはり蜥蜴のような形で、大きな角が二本、側頭部から生えています。体格はヴィーヴルに比べてもかなりしっかりしていて、手足もちゃんとついています。体長は五メートルから八メートル。そこまで大きくないので、抱きつくにはちょうどよさそうです。

 住処はやはりというかなんというか、定番の洞窟です。中にたくさん金銀財宝がありそうですね。

 全体的に雄々しく、力強い印象のファイアドレイクですが、実はお腹が柔らかいのです。ぷにぷになんです。仰向けに寝転がっているところに飛びつきたいですね。そんでもって思い切りくすぐりたいですね。もっと言えば下腹部の切れ目に手を入れていじくりたいですね。ナニを、とはいいません。ご想像にお任せします。あと、前回も言いましたがスリットはえっちなんです。異論は認めません。

 そしてファイアドレイクはその見た目に反して、そこまで強いわけではありません。いや、人間に比べれば十分強いのですが、ドラゴンの中では中間くらい。強い奴と戦わせたらぼろ雑巾になってしまいそうです。ギャップ萌えってやつでしょうか。「くっ、殺せ!」とか言わせてみたいですね。なんだか滾ってくるものがあります。

 そしてやはり、背についている大きな一対の翼で空を飛ぶことができます。その力強い両手に抱かれて、遊覧飛行とかしてみたいですね。絶対気持ちいいですよ。

 あと、ファイア、というだけあって火属性なので、冬には湯たんぽ代わりになってくれそうです。絶対あったかい。抱いて寝たい。ついでに抱きたい。いっぱい鳴かせたい。上になったり下に……は無理ですね、さすがに。つぶされちゃいます。

  一つ思ったんですが、ファイアドレイクがいたらガス代が丸々浮くんじゃないでしょうか。家計にやさしいですね。……それもすべて食費で飛んでしまいそうですが。

 ついでに言っておくと、私は『ドレイク』というものが『ドラゴン』の下位種である、という設定は認めない派です。どうして、どうして劣化版なんですか! ドラゴンの劣化版はワイヴァーンで十分じゃないですか! ……いや、嘘です、何でもないです。ワイヴァーンもかわいいよ? 本当だよ?


 という事で次はワイヴァーンです。ものすごく強引なつなぎですね。ええ。ワイヴァーンを一言で表すと『ファンタジー小説最大の被害者』でしょうか。ワイヴァーンがドラゴンの劣化版とかいう熱烈な風評被害。

 例によってまずは容姿から。この子も個体名ではなく種族名ではないので、容姿は少しずつ変わってきますが、先にも言った通り友人のえっちな本を参考に。体表は全体的に茶色で、骨ばった体に大きな一対の翼。手は翼と一体化しており、二本の足と細長い尾があります。顔はプテラノドンに似ており、長い二本の角があります。口はかなり大きく裂けていて、鋭い牙が並んでいます。そして瞳の色は赤。こうやって書くと、なんというか闇の魔術師みたいな風貌ですね。人型だったらまさにそんな感じなのではないでしょうか。体長は五メートルから十メートル。十メートルともなるとちょっときわどいですが、まあ問題ないでしょう。

 住処は山や森の洞窟。なんだか老齢の魔女がご隠居してそうですよね。

 イギリスのヘレフォード州モーディフォード村には、ワイヴァーンを拾って育てた人の話があるそうです。どうやら人になつくこともあるのだとか。じゃけんワイも育てましょうかね。ワイのラブド……げふんげふん可愛い可愛いペットにするんですよ。

 そんなワイヴァーンですが、実は生物学的に見れば理にかなっているとのこと。という事はつまり、その気になれば似たような存在を生み出せる……? もしできたら、毎日いちゃラブしたいですね。だらしなく口を半開きにして舌を垂らして、どこか夢見心地な表情で甘えられたいですね。絶対かわいい。実際にやられたら理性が飛んでしまいそうですが。

 そしてワイヴァーン、口の中が柔らかいらしいです。うん、だからどうしたって一瞬考えてしまいましたが、よくよく考えてみれば、それはつまりベロチューに弱いという事なのでは……? 思いっきり口の中をいじめてあげたいですね。身悶えする姿がありありと浮かんできます。

 思うのですが、ワイヴァーンって絶対受けですよね。


 閑話休題。


 次はウェールズの赤い竜と白い竜です。彼女らを一言で表すと『爆発しろ』でしょうか。人のこと差し置いていちゃいちゃしてんじゃねえぞこの野郎。

 まずは例によって容姿から。まずは赤い竜ですが、文字通り体表が真っ赤で、一対の翼と大きな長い尾。手足もしっかりついています。頭部はやはり爬虫類のそれで、目は割と小さいです。白い竜の方は、赤い竜を白くしたような見た目ですが、翼の色は薄い水色。体長はどちらも二メートルから三メートル。ちょうどいい大きさですね。ナニに、とは言いません。言わなくても私が考えていることは分かるでしょうから。分からなければそのままでいてください。分からないあなたは美しい。

 住処は不明なのだとか。まあでも、ウェールズに伝わっているのですからウェールズか、もしくはその周辺でしょうね。ウェールズに行った時に探してみるのも……現実逃避はやめておきましょう。虚しくなるだけですね。

 ちなみにこの二体、それぞれ呼び名があります。赤い方がア・ドライグ・ゴッホ、白い方がグウィパーだそうです。どちらもウェールズ語から来ているとの事。カッコいい様なダサい様な……なんとも言えない名前ですね。音の響きだけで考えているので、仕方ないのかもしれませんが。

 さて、この二体の出所ですが、ブリテンの偽史書である『ブリタニア列王史』となります。この『ブリタニア列王史』において、四世紀ごろにブリトン人と、アングル人やサクソン人との、土地の支配権をめぐった争いが起こり、赤い竜と白い竜はそれぞれの象徴とされました。この二体は、人々が争っている時に同じく戦っていたのだとか。この戦いは最終的に、人の側はブリトン人が、竜の側は赤い竜が勝利しました。

 まあ、要するに、喧嘩したわけですね。それはもうすごいものだったでしょう。誰か映画化してくれませんかね? 一度映像で見てみたいものです。

 そういえば、こんな言葉があります。『喧嘩するほど仲が良い』。これが意味するところはつまり、この赤い竜と白い竜は仲が良いという事なのではないでしょうか。だって赤と白ですよ。紅白ですよ。狙っている様にしか思えません。『ブリタニア列王史』に書かれた戦いだって、きっと夫婦喧嘩というか痴話喧嘩というか、そんな感じだったに違いありませんよ。羨ましいですね。リア充なんて爆発四散すればいいんです。ああでも、百合なら許します。許しちゃいます。

 『ブリタニア列王史』に記された事を鵜呑みにするなら、彼女らは戦い始める前、池の底で眠っていたらしいです。人目につかない所で寝ているって、ナニをしていたんでしょうね? 妄想がはかどりますよ。

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