異世界転生
オチが思いつかない
あれ?ここはどこだ……
確か車に跳ねられて……
「目が覚めましたか」
声が聞こえた方に振り向くとこの世のものとは思えないほど綺麗な人が浮いていた。
「すいません、なんで浮いてるんですか」
「始めに聞くことがそれなんですね」
何やら面白そうに目の前の女性は微笑んでいる。
(もしや、これは異世界に行く流れか?)
「まあ、いいでしょう。私は貴方達の言うところの神というものです」
「すいません、早く異世界に行くなら行きたいのですが」
異世界に行ってみたかったため、待ちきれずに言ってしまった
「貴方は何を言ってるんですか、行くところは天国ですよ。異世界とも言えなくはないですけど。」
「え?」
「祟る人を間違えてしまったせいで貴方が死んでしまったので、お詫びも兼ねて天国に行けることになったのです。」
「いや、おかしいでしょ!間違えて人を殺すのも!ならせめて異世界冒険したかったよ!」
異世界でチートスキル使って冒険したかったのに…
「貴方の魂で異世界転生すると魂が持たずに消えてしまいますからね……順番もあるのでさっさと天国に送っちゃいますね。クンッ」
「どこぞのナッ◯みたいに送るなー!」
これが最後に発した声であった。
「龍谷さん…せめて異世界に行かせてよ……前のドラえ◯んの時もそうだけど、そもそも始まらないのはきついんだけど」
「八刻先輩は夢見過ぎですよ、現実は異世界転生するかわからないんですから天国に送るのが一番なんですよ!」
(そもそも天国があるかもわかんないでしょ)
心の中でそんなことを思った。
「地獄でもないだけマシだと思え」
「吉沢先輩が一番辛辣!」
今日もこんな感じでゆるくやってます。