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VSコーヒー

作者: さくら

 わたしは珈琲(コーヒー)が大好きだ。


 それはもう大量のカフェインを一日に摂取している。この血潮は水分なんか

ではない。珈琲でできているのだ。


 わたしは珈琲好きを(うた)ってるだけあってブラックしか飲まないが、珈

琲は懐が深いため自分の好きな飲み方で飲む事が可能だし、どんな飲み方をし

ても誰も文句は言わない。


 ドリップしたオレもいい。エスプレッソから抽出して作るラテやカプチーノ

も最高だ。そんな珈琲好きはわたしだけではないだろう。



 今や珈琲は隆盛を極め、入りやすいチェーン店も多数ある。それだけではな

い。コンビニの珈琲もハイレベルな品質を維持している。

 まぁそれは缶コーヒーの売上が下がるという弊害も生んでしまったが、缶コ

ーヒーは缶コーヒーで実は需要があったりするので一概に弊害とも言えない。


 カフェインを取れない人にはデカフェや、珈琲が苦手な人でも飲みやすい甘

くて幸せな気分になれるラインナップすらあるのだ。



 想像して欲しい。

 フルーツいっぱいでアイスや生クリームたっぷりのパンケーキ。

 香ばしく外側はサクサクで中はしっとりしたスコーン。

 超絶濃厚なベイクドチーズケーキ。

 

 もうこんなのを珈琲と合わせるなんて反則だ。

 頭の中でカロリーや栄養素の計算をして我慢しないと我慢しないと、と思い

つつ。



 もう我慢できなーい!全部!全部乗せだ!

 誘惑には勝てなかったよ……。




 こんな珈琲全盛の時代ではあるが、わたしはお茶も大好きである。


 お茶と言ってまず日本人が思い浮かべるのは、そう緑茶だろう。まぁ実際に

は緑茶の中にも煎茶(せんちゃ)やほうじ茶、番茶などいろいろと種類がある。

 他のお茶との決定的な違いは緑茶は発酵させないという事だ。


 中国茶で考えるとわかりやすいかもしれない。中国茶は発酵度合いで種類を

細かく分けている。

 そのうちの一つに世界中で親しまれている紅茶があるが、紅茶は完全発酵さ

せたお茶の事なのだ。


 その紅茶と言えばやはりイギリスを思い浮かべるだろう。事ある毎にティー

タイムを設ける言わずと知れた紅茶大国。

 有名な言葉ではイギリス人は日に7回紅茶を飲むと言われている。これは少

し大袈裟な表現ではあるが、それに近い量を実際に消費しているのだ。


 お茶と一言で言ってもこれだけ沢山の種類がある。もちろんわたしが把握で

きてない、飲んだ事のないお茶もあるぐらいだ。それは好きなタイプの茶葉ば

かりを選んでしまうという事もあるが。

 飲んだ事のないお茶というのはそれぐらい味が違うのだから仕方がない。



 話は戻るが熱いお茶と合う食べ物がある。昨今は春から夏の間に暑い時期が

増えてきているのでそろそろ良い時期になってきたのではないかと思っている

 それはかき氷だ。


 天然氷などを使って作られたキメが細かくふわふわでまるで綿菓子のような

かき氷。


 昔ながらの宇治抹茶や宇治金時。

 黒蜜やお店独自の蜜。

 季節のフルーツをあしらったシロップや夏を感じさせるブルーハワイ。


 他にもエキゾチックなフルーツケーキとそれとマッチした、スッキリとした

味わいの中国茶。


 最高だ。至高であるとさえ言えよう。




 ただ問題がある。茶葉にこだわったり特定のお茶を出してくれたりそういっ

たお店が非常に少ないのだ。あと緑茶に関しては若者が入りづらいお店が多い

というのも実情である。

 という事はそういった物を好む人は集まるのだ。そういったお茶を提供して

くれるお店に。


 わたしが飲みたいお茶を出してくれるお店に行ってやる。

 そう思い立つのも自然な流れであろう。連休?そんなの関係ない。わたしは

どれだけ待ったとしてもお茶とデザートを食べるんだ。




 3時間待った。まぁ人気店なんてこんなもんだよね。

 最高の時間を過ごせた事だけは間違いがない。お茶ごとに淹れ方、飲み方、

作法があり人によっては(わずら)わしく感じる事もわたしにとっては至福である。


 これは人を選んでしまうんだろうなとも思うんだ。それは客だけでなく店も

である。作法や淹れ方や楽しみ方が増えれば増える程、店側の負担も大きくな

るし客側も面倒でしかないというのが現実ではないか。





 だから珈琲全盛の今、わたしは今日も珈琲屋に行く。

 そしてほんの少しだけのささやかな抵抗として珈琲の味のしない、甘くてと

ろけそうな飲み物を飲むんだ。

 限定のイチゴは最高でした。


 わたしは珈琲が大好きだ。





 イチゴの(くだり)以外全部、想像と妄想で書いたフィクションです。

 なぜならわたしが本当に好きなのは「水」ですから。

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