第一話 「踏み出した、かてきょーへの道」
西暦何年だったか忘れたけど遠い未来の話。
俺は今、俺の輝いた未来のために必死に勉強しているごく普通の大学生の佐藤智也というどこにでも居そうな名前のものである。
将来の夢は学校の先生で楽しく過ごせれば良いと思っている。
そこに1通のメールが届いた。
「異世界に行って家庭教師をやってみませんか?今なら飛びっきり可愛い助手も付いてきます!」そう書かれていた。
まず何故、異世界からメールが届くのか?
あと、飛びっきり可愛いという言葉に惹かれてしまった。
未だに生きてきた中で好きな人はいたけれど付き合ったことは1回もなかった俺に、かてきょーになって可愛い助手が付いてくるとなると、とても幸せな生活しか想像出来なかった。
発信先は異世界パウルグリフとなっていた。
俺は将来学校の先生になるなら塾のバイトだって家庭教師のバイトだって頑張ろうと口だけでまだ何も進んでいなかったので、そこのメールに添付されていた細かな情報を見向きもせずにOKのボタンを押してしまった…。
そしてOKのボタンを押したあと不意に時計を見てみるともう夜中の2時だったので明日も朝早くから勉強しないと行けなかったのでその日は寝た。
目を覚ますと、白い髪のとても可愛らしい女の子が目をキラキラ輝かせてこちらを見ていた…