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my little lover boy  作者: riko
3/3

出会いはここから

日高駅に着いた。


サラリーマンやOLのお姉様たちがぞろぞろと降りていく。


そして狙い通り、僕の目の前の席が空いたため、ゆったりとした動作でそこに座る。



やっと座れて、残りの6つの駅までの間は寝ていられる。


この時間が僕にとっては、ゆっくりできるプライベートの時間の1つであり、わりと揺られながら寝るのは嫌いじゃなかった。


そっと隣を覗き見ると、座っているのは女の人で真っ黒な長い髪の毛をたらし、静かに読書していた。



ぁあ…なんだろうな。



僕が最後に読書をしたのなんていつだろうか。


暇さえあれば携帯をいじっている僕。

でもそれは、僕だけじゃなくてこの車内にいる人たちは【寝てる人】か【携帯をいじる人】のどちらかだ。周りに本を読んでいる人なんて、この人くらいで…別にめずらしいことじゃないけど。


《"やっと座れた。隣には黒髪地味女子(0エ0)"》


Twitで呟く。


〈ざんねーーん!ドンマイ〉


大抵コメントはこうしてすぐ来る。



しばらくやりとりをしていたが、なんだか眠くなってきた。


《"木戸に着くまで寝る"》


〈お!(^^)/〉


コメントを見届けてから僕はしばしの眠りについた。











ーーーーーーーーーー。


【~♪……き…ーー、木戸~♪…】



「……?。」


車内アナウンスで目を覚ます。

いつの間にか最終駅の木戸駅に着いていた。目を閉じてから、すぐに爆睡してしまったらしい。


気がついたら車内は誰一人いなくて僕だけ取り残されていた。


こういう時、人って冷たいと思う。最終駅がここだって決まっていて、もちろんそのあとはこの電車は回送になるわけで…

掃除するスタッフたちが各車両を回ってくる。


何回かその人たちに起こされたことはあった




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