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チームとして

ZAAL~チームとして~


初日の夕食時にカツコとひとりの男の人が食堂に入ってきた。


「ハイ、ちゅうも~く!」

カツコの言葉より先に子どもたちの目は探るようにその男の人を見ていた。


「こんばんは!」

おっと、カツコとは違うしっかりした人のようだ・・・。


「僕は金尾壮太かねおそうたといいます。ポジションはフィクソです」


「お~い。この子らはフットサルのポジション名なんてしらんぞ~」


「え~!そうなの!?」


ハイ。僕たちはフットサルスクールで練習をしてきましたが、ルールぐらいしか知りません!みたいな雰囲気が漂っていた。


「えっと、フィクソは鼻くそではないです」

アホか、カツコ・・・。


「フィクソって言うのはディフェンシブな選手で、サッカーでいったらセンターバックやアンカーみたいなものです」


よくわかる。


「勝雄コーチはアラといってMFかな?」


「「「へ~~~!」」」


初めて聞いた。


「それと、大学ではサッカーのゴールキーパーもしていたので、キーパーコーチの資格も持っています」


「「「おお~~~」」」

もう、チームメイトからは尊敬のまなざし。


「カナコよろしくお願いします!」

流石キャプテンのタイキだ。ってあだ名が・・・。


「「「カナコ~!!!よろしくで~~~す!!!」」」

もう定着したよ・・・カナコ・・・。


「えっと、キャプテンのタイキだね。

そして副キャプテンのミズホ。

で、タロー、ヤマト、リョウ、タイキ、ユウヤ、タイヨウ、タカオ、ケンジ、マサオ、ツバサ、ツネ、ジローっと」


おお!すげ~!もう覚えている!!

という尊敬のまなざし・・・。


「カナコは学校の先生の資格を持っているんだぞ~~~」

すげ~~~!!!


「あの、カナコって名前どうにかなりません?先輩」

ん?先輩??


「勝雄コーチも先生の資格持っているよ!」

え~~~うそ~~~!!!


「なんか反応間違えてねえかぁ?」とカツコの口から本音が出た。


「それと、カツコね~ここでは」


「ということはカナコで決定ですか?」


暗黙の決定事項のように反応なし。

かわいそうだな、なんかZAALのコーチをするのはと思いながらも質問をしてしまった。


「カツコとカナコはなんの先生なんですか?」


「ミズホ~よく聞いてくれたぁ~

俺は数学で、カナコが英語だよ~」


聞くんじゃなかった。

ん?数学?英語??


「高校まで教えれるぜ~~~」

嫌な予感的中した模様・・・。


「勉強しただろうな~してなかったらグラウンド10周ねぇ~」

ビンゴ!!


楽しいフットボールクラブだよ・・・。


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