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小学生だな


「ぜーんぜん♪」


そう言ってにっこりと笑う部長は、彼女が元来もつあどけなさが合間って、その姿をより一層幼くみせた。


まるで小学生だな。とか思っていることがばれたら、それはそれで面倒くさいだろう。

うん、口にするのは遠慮しておこう。


「でもさ、これが王子の初恋ってことは事実なんだから、王子が何かしらアクションをとってくれると思うんだよね~」


「具体的にいうと?」


「猛アピールして、もう一回アタック!」


……なんだそれは。


まず、そんな都合よく王子が動いてくれるはずがないでしょうが。

もし、仮にうまく事が運んだとしても、王子の逢瀬がそう簡単に見つかるものであるとは思えない。


多分、王子が恋をしている事をしっているのは、俺たちと王子とその相手だけ。今日噂になっていない事から推察するに、その相手も昨日の事は秘密にしておきたいのだろう。


これは、ある意味で厄介なスクープを見つけて来たものだ。


情報を手に入れたくとも、その手がかりすら碌に掴めないんじゃあこちらとしても、手の施しようがない。


と、なると……



読んでくださりありがとうございます。

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