表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/8

大スクープだよ!

ここはとある公立高校。もうすぐ学園祭だということで、学校中が慌ただしい雰囲気に包まれていた。特に文化部の忙しさは異常で、週に一度しかなかった活動が毎日に変更されることもざらである。かくいうここも例外でなく、この日も活動を行っていた。





「スクープ!スクープ!大スクープだよ!」


ばぁんと、ドアが壊れるぐらいのスピードで飛び込んできたのはこの写真部の部長である、初瀬川(はつせがわ)ななだった。


初瀬川部長はわりと好奇心旺盛で写真部の主な活動は風景写真の撮影なのに、興味本位でかときどき特ダネを撮ってくる。


それは、クラスでの色恋沙汰であったり、テストでの不正行為であったり、先生の不倫の様子であったり、毎回できはまちまちだが学校の新聞部に売りつけるには申し分ないほどの写真技術をもっている。


そんな部長が今回はどんなネタを撮ってきたのだろう?


「部長、どんなスクープなんですか?」


そう問いかけると予想外の答えが返ってきた。


「王子の初恋撮っちゃった…」


王子というのは、この学校一番のイケメンである相馬洸(そうまこう)を指す言葉だ。


彼は容姿だけでなく内面も完璧で、男女共から人気と嫉妬の嵐だ。その上勉強も運動も出来るクラス……いや、学校代表だ。もてないはずがない。だというのに、今まで一度も色恋沙汰を聞いたことがなかったことから、もうすでに外部に恋人がいるのでは?婚約者でもいるのでは?という噂があとをたたない。俺自身もその線が強いだろうと思っていたのだが、どうやらそれは違ったようだ。


「初恋って、どういうことですか?あの王子が初恋?」


まさか、そんなはずはなかろうと疑問を口にするも返ってきたのは俺の思っていた言葉とは逆のものだった。


「初恋って本人が言ってたからまちがいないはずだよ。王子は嘘つけるような人じゃないし。これからのこと考えるだけでワクワクしちゃうよ」


とりあえず、俺はこれからのこと考えるだけで、胃がキリキリしちゃうよ。


読んでくださり、ありがとうございます。



次話投稿は、10月10日です!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ