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日課らしいです


「あ、ユナ」

「何ですか、シャス兄様」

「今日時間あるかな?

 母さんに頼まれた買い物をしに行くけど、

 良かったら一緒に行くかい?」

「それは勿論!」

「じゃあ稽古が終わったら行こうか」

「はい♪」


 朝食を終えてお茶を飲む私に、シャス兄様が誘ってくれました。

 兄様とお出掛け!

 嬉しいな。

 今からテンションが上がります。


「お、ユナはシャスとお出掛けか」

「よろしくね、二人とも。

 商店の方には連絡はついてるから」

「大丈夫ですよ、母さん。

 ユナもついてますし……な、ユナ?」

「はい! 任せておいて下さい」


 浮かれる私に声を掛けてくる両親。

 私は薄い胸を精一杯張って応じました。

 ……会話に参加してないミスティ兄様が苦笑してるのが気に障りましたが。





 出掛ける前にノルン家恒例の朝の稽古です。

 朝食後、日課として私達はそれぞれの修行を行います。

 ミスティ兄様は精霊との同調。

 シャス兄様は弓打ち型の反復。

 私なら闘気の循環と増幅等です。

 その日によって課題が違うので気を抜けません。

 今日の私の課題は射的。

 圧縮した闘気で木の葉っぱを打ち落とす事が出来れば訓練終了になります。

 一見簡単そうに見えますが、これが存外難しいです。

 揺ら揺ら動く葉っぱは不安定で当て辛く、かといって遠方に闘気を伸ばすのは神経を遣います。

 同様の事を軽々と達成してる兄様達にコツを訊くと、


「う~ん……直感?」

「だな。まあ闘気が身体の一部と思うまで習熟してみ」


 ……天才達の感性は参考になりません。

 努力すれば伸びるとはいえ、凡人の私はコツコツ訓練を積むのみです。

 はふぅ。

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