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春の終わりみたいです

 こうして出会いと別れを繰り返した春は終わりを迎えようとしてます。

 あの後即行で父様の承諾を得たシャス兄様ですが、

 師匠となったネムレスと共に村外に陣営を築き、泊まり込みで修行の毎日です。

 霊長の守護者であるネムレスは独特の技法を持つとの事。

 秘密保持の為にも人目のつかないところが望ましいらしいです。

 幸いな事にフェイムは鎮守の森や幻想郷が近くに在る為、修行場所には困らないみたいです。

 敢えて困りごとを言うなら食料の確保でしょうがか。

 これはファル姉様が調理したものを届ける事で解決しました。

 どことなく上品にですが勝ち誇った姉様のドヤ顔が意外です。

 やはり居場所を脅かされた事を根に持ってたのですね。

 よって、私の朝の日課に兄様達に食事を届ける事が追加されました。

 ついでに私もご相伴に預かっちゃいますが。

 だって兄様やネムレスと談笑しながら食べる御飯は楽しいですし。

 最近ではリューンも交じり会話を交わす様になりました。

 何故かネムレスとは相性が悪い様で、敵愾心みたいなものを抱いてるみたいですけど。

 勿論、日々の生活も充実してます。

 クーノちゃんやコタチちゃんのエプロンドレスを無事開店前に縫い上げ、

 今はメイドの何たるかを教育してるとこです。

 最初は少し文句を言ってた二人ですが、最近は大人しいので捗ります。


「良いですか、二人とも。

 メイドとは即ち御主人様に対する奉仕性と機能性とを兼ね備えた……」

「ねーねークーノちゃん。

 またユナちゃんの瞳孔がおかしくなってるよー」

「しっ! 黙って。

 うっかり反論したらまた半日は説教される!

 ああ、何であたしがこんな目に……

 安請け合いなんてするんじゃなかった(トホホ)」


 何やら呟いてますが後悔しても遅いのです。

 悪魔の血判たる雇用契約書にサインした以上、

 残念ですがその魂はもう冥土逝きなのです。

 メイドだけに。

 あ。私いま、良い事を言いましたね(フフ)。

 まあ後悔なんてする暇も無く、価値観を塗り替えて差し上げますわ。

 オ~ホッホッホ、って感じです。

 そういえばワキヤ君たちには簡易タキシードを用意し執事教育を施しました。

 卓上の鈴を鳴らすと、見目麗しい美少年達が上目遣いにオーダーを伺いにくる。

 メイド服で給仕する二人を含め、我ながら見事な出来栄えです。

 1回試しに外で練習してもらってたら、冒険者のお姉さん達が鼻血を出しながら突入してきました。

 事情を説明し、メイド喫茶の事を話すと、


「来る! 絶対来ちゃうわよ~マジで!」


 と凄い剣幕で押し寄せてきて大変でした。

 ……一番の困り事は、何故か一人だけ男の人が混じってた事ですが……

 ま、大丈夫ですよね。

 別に死ぬわけじゃないし。 

 恋愛は自由ですよ……うん。

 性別とか倫理とか人として何か大事な事を放棄しながら、私は開店に向け準備に勤しみます。

 窓から差し込む日差しが肌にチリチリするように暑くなってきました。 





 そして、季節は夏へと移行していくのでした。






<ステータス> 


ネーム:ユナティア・ノルン(7)

レベル:28

ランク:該当外(推定D)

クラス:オーラバトラー(???)

ステ表:筋力D 体力D 魔力E 

    敏捷C 器用B 精神B  

装 備:濃紺のエプロンドレス(手作り)

    樹聖霊の指輪

    一角馬の尻尾飾り

スキル:ノルファリア練法(体術:熟達)

    闘気術(前衛戦闘型:地仙) 

    縮地・流動(戦闘技法プラス補整)   

    気と魔力の収斂(増幅率:4倍まで)

    汎用型勇者・商人セット(直感・鑑定・交渉等々)

    リーディング(霊的啓示)

    終わりなき栄光(スキル等の習熟度が通常の数十倍)

    ユナティア流???(スキルを??し、瞬間的に??)

加 護:一角馬(幻獣:リューン)

    樹聖霊(聖霊:トレエンシア)

    混沌神(旧神:ナイアル)




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