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完結記念~ノルン家兄妹によるネタバレ座談会2~


「皆さんこんにちは? こんばんは?

 ノルン家長女、ユナティアです☆」

「いつも元気ですね、ユナは。

 同じく次男シャスティアです」

「元気が有り余ってるんじゃないか?(一部分以外)

 ほい。長男のミスティだ」

「多くのアクセス、あ~んどお気に入り登録ありがとうございます♪

 という訳で――

 キャラクター座談会第二談(誤字にあらず)です!」

「前回はいかがだったでしょうか?

 ストーリーの本質に絡まない設定の数々でしたが」

「まあこんな感じで色々紹介していくか。

 んじゃ次は……

 ユナ、お前の出番だ」

「はい!」






「しかしまあ――

 ユナが異世界からの転生者だったとは、な」

「僕もびっくりです」

「暗天蛇ミィヌストゥールの転生体がそれを言うな(びしっ)。

 まあ精霊達の声を聞く限り、異世界転生者はかなりいるらしいが」

「黙っていてごめんなさい」

「いやこんな事、幼少期に言われても妄想にしか思えん」

「ですね」

「だがまあ、これで納得がいくな」

「ええ、言動とか行動が大人びてましたから」

「私からすれば兄様達の方が凄いですけど」

「それで、実際年齢はどのくらいなんだ?」

「え~っと、12歳の時にこの世界に転生し、主観時間で12年ですから――

 かれこれ24歳くらいになります」

「年上w」

「おやおや。

 これはこれは」

「んじゃこれからはユナお姉ちゃん、

 もしくはお姉様とでも呼ぶか?」

「やめてください(もう)」

「兄さん、ユナをいじるのはその辺に」

「悪い悪い。

 しかし年上の妹というのも妙な感じだが」

「いいじゃないですか。

 ティア共々、ユナはユナ。

 大事なノルン家の一員には変わりはないんですから」

「に、兄様……(うるうる)」

「ん。いいこと言うな、シャス」







「ユナのスキルというか固有能力の話なんですが」

「あ、はい」

「少し判り辛い。

 おおよそのイメージは掴めるんだが」

「じゃあ一個ずつ解説しましょうか?」

「そうだな」

「ではまず私個人のオンリーギフト<終わりなき栄光>から。

 これは文字通りスキル等の習熟度が通常の数十倍になるものです」

「それだとただのグロウアップ系の能力と変わらないだろう?」

「ええ、そうです。

 しかしこの能力が通常と違うのが――

 スキルそのものを進化させることにあります」

「ん? どういうことです?」

ユナティアは上手く扱えてないんですけど、

 別人格というか素の悠奈が扱うとただの経験値向上でなく、

 習得したスキルそのものをランクアップしていくんですね。

 例えば剣術レベルAに至ったら⇒

 武器攻撃E(剣術のみAランクとして扱う)みたいに。

 多分行き着く先は複合型の武芸達人スキル、

 武器技能全てをSランクとして扱うみたいな感じになると思うんですけど」

「は?」

「汎用性が高まるというか――

 扱いやすくなりますね☆」

「チートだな」

「ですね」

「そ、そんな事ないですよ!

 結局は使う者の心身能力に左右されやすいですし」

「――まあそういうことにしておくか。

 んで、次の<霊的なりし啓示>っていうのは――」

「これはナイアル様から頂いたギフトで、

 対象物の意義を読み取り本質を把握するものらしいです。

 らしい、というのは定義が曖昧で枠に囚われないからで。

 サイコメトリー系の能力としても使えますし、

 言語習得の手助けにもなります。

 一番有意義なのは対象者のスキルを模倣し疑似習得出来る事でしょうか?

 勿論その後に鍛え直す必要がありますけど。

 これがあるからこそ持ちスキルを沢山所持できるので」」

「……やっぱチートじゃねえか」

「まったくです」 

「そんな~」

「でもユナも言っていたように――

 究極の一を持つ者には相性が悪いんですよね」

「はい、専門に特化した人達は持ち札を活かすべく切磋琢磨します。

 カードゲームに例えるなら、そういった方々は常にある程度以上の役を形成した状態からの開始。

 対して私は相手の出方を見て持ち札を交換出来る利点はあるも、良い配役になるかはその時次第って感じです」

「ほう。分かりやすいな。

 基本的には後の先対応型ってことか」

「ん~事前に対象の情報を知ってれば別ですけど」

「何事にも利便性と欠点があるということですか。

 では次は<万色なる多種多様>ですが――」

「これは顕識圏と呼ばれる薄く伸ばした闘気の膜による敵性把握と、

 私自身が具現化して扱う退魔虹箒による対抗措置の顕現……

 って難しいですね。

 漫画で言うとH×Hの円、さみだれのバビロンをイメージして頂ければ」

「輝く箒もですが、あの寒い魔法少女の衣装もユナが具現化してるんですか?」

「ぐっ……ええ、そうです。

 私はH×Hなら変化よりの具現化系、

 その都度箒の闘気オーラ属性を変化させ、

 さらに対抗処置を付与した衣装を具現化し身に纏う。

 毎回メモリーが圧迫されるのでデザインを形成する余裕がないんです。

 だから頭に浮かぶのは一般的に変身する少女⇒

 魔法少女の衣装デザインになるんです」

「はあ~そういう訳か。

 んでその把握した敵の特性を――」

「<符理解な編成統合>を交え叩く、と。

 このスキルの融合と進化は<終わりなき栄光>とはまた違う感じなのですか?」

「はい。

 えっと<終わりなき栄光>がカテゴリー別の強化に対し、

 もう一つの<符理解な編成統合>はカテゴリー進化による新化という感じです」

「新化?」

「ええ。

 組み合わせる事で効果を変容させ累積させていく。

 上記が足し算なら後者は掛け算の累乗です」

「……理論上なんでも出来るじゃねえか」

「人に許される枠を超えてる気が……」

「でも制限もあって1日4回、

 しかも自分の所有するスキルを用いた意味の拡大にしか扱えません」

「なるほど。

 それがユナなりの制約と誓約なんですね」

「はい」

「しっかしナイアルからのギフトか……

 大丈夫か、ユナ?

 後遺症とヤバい影響とかねえの?」

「うえ?」

「あれってモデルは<這い寄る混沌ナイアルラトホテップ>でしょ?

 最近だと押し掛け銀髪美少女イメージが強いですけど……

 実際は世界を滅ぼす力を持ちながらも、

 あえて人を唆し破滅に導き嘲笑うような陰謀家ですよ」 

「そうなんですか?

 よく他の人達にも指摘は受けますけど……

 私にはとっては、とても良くしてくれる邪神(?)様ですし」

「その倫理観の無さが怖い」

「人のいい邪神ですか……

 まあ魔族よりはよっぽど人間臭いですけど」

「だってナイアル様がいなければ私こっちの世界にこれなかったんですもの。

 兄様達だってティアが死産になって可愛い妹がいなくなっちゃうんですよ?」

「あ~その点に関しては奴に感謝だな」

「今となっては二人とも掛け替えのない家族ですから、ね」

「あう。

 マジレスは恥ずかしいです(*ノωノ)」






「んじゃ最後に聞くが――

 何でネムレスなんだ?」

「ぶほっ(ゴホンゴホン)!

 は、はい~!?」

「質問が性急過ぎますよ、兄さん。

 まずはどういった経緯でネムレスに惹かれたかを問わないと」

「あ~う~

 これ、答えないとダメです?」

「駄目です。

 僕も正直に答えたでしょ?」

「うう……

 そうですよね(はふー)

 あの、最初は怖い人だな、と思ったんです」

「勘違いで殺されそうになるしな」

「はい。

 でも――その後話してる内にそうでない事が分かり――

 共に過ごす内に――可愛い人だな、って。

 と、年上に対する想いじゃ失礼かもしれませんけど」

「まあ思慕の念なんてそんなものだろ。

 俺はむかつくが」

「兄さんは絶対結婚とかに反対するタイプですよね。

 俺の認めた奴(最初から皆無)以外は絶対許さん、とか言って」

「それは親父だろ。

 多分家宝(名刀)を持ち出す刃傷沙汰になる」

「フフ……否定はしません」

「まっ両想いで結ばれたんならいいんじゃね。

 本編では大団円を迎えたし」

「これから二人がどうなるのか?

 師匠と妹がお付き合いするという――

 色々複雑な立場に立たされた僕にも不明です」

「す、すみません~」

「んじゃあらかた聞いたし……

 今日もこの辺にしとくか」

「はい」

「そうですね」



「「「さようなら~」」」


 


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