表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

329/403

それはまるで逸脱者みたいです

 亜神……それは神に匹敵する力を得た超越者の総称です。

 驚くべき事に、この琺輪世界には実在する神様がいらっしゃるのです。

 ただ神とはいっても、そのランクは様々。

 高位次元存在たる神々は通常は視認出来ません。

 更にミスティ兄様が契約している強大無比な力を持つ精霊を統べる聖霊皇の様な方もいらっしゃる一方、民家に慕われるれ護り神(付喪神や道祖神)みたいな方もいらっしゃいます。

 神々はこの世界の様々な運航を支えています。 

 それに分かりやすい一番の恩恵は魔術でしょう。

 残念な事に私は扱う事ができませんけど、この世界の魔術は別名を同調魔術ともいわれてます。

 神やそれに準ずる力を持つ高位存在に助力を請うというもの。

 以前にも述べましたが、魔術を扱うには二通りの方法があります。

 学問として得る魔術。

 あるいは生き方としての魔術です。

 魔術は学問でもあります。

 故に基礎理論を学び高位次元へアクセスする方法を刻めば、魔術の施行が可能となります。

 魔術は哲学でもあります。

 故に高位次元存在が望む生き方を実証した者にはその力が宿ります。

 この琺輪世界は無線LANのように(わいふぁい?)アクセスフリーな世界なので、干渉する神々の数は膨大みたいですね。

 その中でも現界した神様を

 真神<エルダーゴット>

 亜神<アークオブイース>

 と呼称してるみたいです。

 二者の違いは『神で在ったもの』と『神に成ったもの』。

 矮小な人の身としてはどちらも脅威としか言えませんが、現界する事により発揮できる力は数百倍違うというのだから恐ろしいものです。

 さてこれらを踏まえて想定するに、ネムレスの推測が確かならイズナさんは神に匹敵する超越者……亜神なのでしょう。

 何らかの力を以て生まれた者が機会に恵まれ天に到った存在。

 俗にいう仙人のような。

 ならば彼の存在感の無さも納得です。

 彼はこの世界にいながらにして半分逸脱した存在なのですから。

 いうなれば世界の認識観が半分くらい違う。

 こうしてコミュニケーションを図れるのが奇跡の様です。

 人としての枠を超える強大な力とは逆に人としての枷。

 誰も彼もが本当の意味で彼を理解出来ないであろう孤独と寂寥。

 私はそこにアンバランスでどこか歪な彼の在り方を幻視するのでした。




誤字訂正しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ