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桃香の師

変更した部分もありますがどうにか再編できました

一刀side

「御使い君、いい加減戻って来てくれないかな

君も一軍の長なら、話し合いに参加するべきだ」

「あっ、すみません」

少し間違えていたら処刑されていたことを聞かされて呆然としていた俺は、盧植さんの言葉で、一応立ち直った


そうだ、今は盧植さんから俺達に援助してもらわないといけない

俺達の軍にはもう資金も食糧もほとんど残っていない


この世界の盧植さんはとても凄いらしい

朱里達の話によると二、三年前から立場が強くなったらしい

潰そうとした人達は別の敵対勢力に不正を暴かれて失脚したらしい

今では十常侍ですらも手を出さない人らしい

そんな人から俺達は援助してもらわなければならない



「じゃあ、とりあえず僕の現状を教えようか

まず僕が率いる討伐軍は黄巾賊の本隊と向かい合っている

敵は僕らの三倍以上

でも、統制が完全にはとれていないみたいだから散発的に小競り合いが起きている

まぁ、敵の数が少ないから今ここにいる軍でも大丈夫

といっても撃退するには兵力差が大きくて無理だけど…

当然だけど、君達の兵を入れても全く足りない

言い方は悪いかもしれないけど君達がする仕事はない

さて、こんな状況の僕に桃香、君はここに何をしにきたのかな」

「文先生に助けて欲しいんです」

「助ける?うーん、具体的には?」

「私についてきてくれたみんなが食べる物とお金をください」

「…なるほど

で、それを行った場合僕に利はあるのかな?」

「え?」

「悪いけど、利がないのなら僕は助けられないよ」

「どうしてですかっ」

「僕はこの軍を任された将軍だ

でも、この軍を持っているのは帝だ

もし僕が何も利がないのに君達に援助をしたら、文字通り僕の首が飛ぶだろうね

だから、聞かせてくれないかな

僕が援助をしうるだけの利を」

「それは…」桃香が何も言えないのを見て盧殖さんは呆れていた

「まさか、君は義や情だけで僕が援助すると本気で思っていたのかい

義や情だけでは、人は生きていけないよ」

「でも、そうしなきゃ私に付いてきてくれた人達が…」

「確かに君には付いてきた者達に責任がある

でも、それを僕にまで押しつけるのはおかしいよね」「それは…」

「で、君は僕に何をくれるのかな?」


…マズイ 桃香が「文先生なら大丈夫だよ」って言っていたから何も考えていない

このままだと援助してもらえないだろう



「盧殖様宜しいでしょうか」

朱里が前に出てきてくれた

「君は誰かな?」

「私は諸葛亮孔明と申します」

「あぁ、君が水鏡先生の伏竜か

話して構わないよ」

「では、確認ですが盧殖様は利があれば援助していただけますか?」

「もちろん

利があるならその利にみあうだけの援助をしよう」

「わかりました

では、私達を他の所に援軍として派遣していただけますか?

そしてそのための援助をしていただけますか?」

「…詳しく話してくれないかな?」

「はい

盧殖様の言葉と軍の配置をみる限り、盧殖様は敵をここに引き付けて時間を稼いでいると思われます

そして時間が経てば他のところから援軍が駆けつけてくると思っているのではないのですか?」

「まぁね、ここには賊の首魁がいる

功が欲しくて力がある者達ならここに来るはずだからね」「そこで私達がその人達の援軍として駆けつけて、その人達が早く来るようにします」

「君達が援軍として戦力になると思うのかい?」

「なります」

盧殖さんは少しの間朱里を見つめた

「…うん、わかった

援助しよう」

「ありがとうごさいます」

「まぁ、本音としてはこの半分ぐらいはせめて、桃香にいってほしかったね」

「えぇ、どうしてですかぁ?」

「はぁ…、君は今どんな立場にいるのか、わかっているのかい?

君はついてきた者達を導かなければならない立場だ

それなのにおそらく何も考えないでここに来たよね

僕相手なら簡単に援助をしてくれると思っていたのかな」……完全にバレてる

「何よりも君は助けに来たといった

それなのに全くその事について話さないことが一番悪い

せめて建前はきちんと話なさい



君が大望をもっているのは知っているよ

だから今回の騒動を利用して大望の足掛かりにしようとしていることはわかる

なら、それが上手くいくように少しは考えなさい」

「…はい」

「じゃあ、これから孔明君と話し合いをするから君は自分の陣に帰りなさい

今の君とはもう話すことはないよ

仮にあったとしても今の君では話す気はないしね」

「…わかりました」

意気消沈した桃香が帰ろうとしたので俺も一緒に帰ろう

「あぁ、御使い君少しいいかな」

盧殖さんが俺に声をかけてきた

「何ですか?」

「君のいた天に興味があってね

後で一人でここに来てくれないかな?」

「大丈夫です」



こうして俺達は援助をして貰えることになった



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