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エピローグ

あの日は蝉が鳴いていた。


日差しが照りつけていた。


肌が焼けるような暑さだった。


風はほとんど無かった。


汗が滝のように流れていた。


吹奏楽の応援が耳に響いていた。


乾いたグラウンド。


舞い上がる砂埃。


金属バットの打球音。


たくさんの歓声。


試合終了のサイレン。


崩れ落ちる体。


溢れ出たのは涙ではなく後悔。


したくもない挨拶。


受けたくもないインタビュー。





今でも鮮明に思い出せる。


あの日、あの場所、あの時間


俺の夏は、終わった。





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