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短編

yellowdog

作者: 物怖じ

「別れよう」



え?何で?どうして?昨日まで私のこと大好きって、愛してるって言ってたじゃない。何か私いけないことした?嫌いになるようなことした?嫌だ、別れたくないっ!!何か嫌な所があったならちゃんと直すからっ、お願いっ!!え、どうして?何で私をおいて行くの?何でそんなに幸せそうなの?そこに居る女の人、私知ってるよ?だって、私の親友だもん。何で、彼女と腕を組んでるの?彼女のそばで笑わないでよ、いつも私に笑ってたみたいに笑わないでっ!!!



「あーあ、可哀そうに」



あなた何?何でここに居るの?私たちはもう終わったの。別れたの。私のこんな姿見て楽しい?私がこんな姿で嬉しい?嬉しいよね、だって私はあなたを振ったんだから。あなたモテてたもんね、悔しかったんでしょ。こんな平凡女に振られて、でも、あなたもあなたでしょ?平凡女なんかに告らなくてもそこら中に綺麗な女の子なんているのに。スッキリした?気持ち良かった?何か言いなさいよっ!!!!



「別れたのさぁ、俺が仕組んだんだ」



は?何、それ?意味わかんない。



「彼、実は莉美じゃなくて莉美の友達が好きだったんだよ」



嘘、そんなはずない。だって私のことが好きだって言ってたもの。



「ざーんねん、しかも莉美の友達も彼が好きだったんだよ」



違う、だって私を応援するっていってて、付き合うことになった時、私と一緒に喜んでくれたんだから。



「自意識過剰、莉美は気付かなかったの?彼女すっごく莉美の事嫌いだったんだよ?大っ嫌いって影で言ってたんだよ?俺、彼女が可哀そうで可哀そうで、莉美が居なきゃ2人は両思いだったのにねぇ」



そんなはず、ないよ。私たちは親友で、小学生の時からずっと一緒にいて、だから、だから、



「でも、俺がちょっと手助けしただけで2人は両思いだよ?相思相愛、莉美は結局2人の障害だったんだってことだよ」



2人にとって、私は…邪魔、だったってこと?



「そうだよー、やっと気がついた?バカだねぇ、でもそんなバカな莉美が俺は大好きだよ」



…ねぇ、



「なーに?」



私は皆に嫌われてたの?



「あは、そうだよ。皆、莉美が嫌いだったんだよ、大っ嫌い。…でも、安心しなよ、俺はどんな莉美も大好きだよ」



それ、告白?



「うん。そのつもりなんだけど、駄目?」



…また振られるかもしれないのに?



「そうだね、振られちゃうかもね。でも、俺を振ったら莉美を好きな人いなくなるね。可哀そうに」



……侑馬は私を嫌いにならない?



「もちろん」



頬に温かい何かが流れる。どうしてだろう、世界が歪んでよく見えないや。



「愛してるよ、莉美」



あ、なんだ。泣いてたんだ、私。






読んで下さりありがとうございました。


人物紹介

莉美

普通の子。


侑馬

計画犯?多分、腹黒。


あまり役に立たなかったけれど、いちをのせておきます。




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