↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
30/43

着々と構築されるルイト包囲網。


「せんぱーい、なにボーッとしてんすか?」


 



 翌日の早朝。


 オレは学校近くの土手に立っていた。


 約束していたヨウのトレーニングに付き合うためだ。


 と言っても、オレは考えてきたトレーニングメニューを伝えてあとは記録を取るだけなので、やることは正直あまりない。


というか、学園祭のことで頭がいっぱいで、ヨウには悪いがトレーニングところじゃない。







「ちょっと学園祭のこと考えてた」


「学園祭っすか。いいっすね! オレ、めっちゃ楽しみです!」





 キラキラした顔で言うヨウ。


 ああ、この真っ直ぐな若さが羨ましい。オレにもこんな時代があった……ような気がする。たぶん。


 




「うちの学園祭ってそんなに楽しいの?」


「学園祭はフツーなんですけど、オレ、試合があるんすよ! うちの学園祭の伝統で、サッカーは学園祭の日に校庭で他校と試合するんす! 絶対負けられない戦いって奴っすね!」






 なるほど。


 たしかにそれは気合が入りそうだ。




「そうだ! ルイト先輩、試合観に来てくださいよ!」


「試合? う〜ん、行けたらね! 僕、生徒会の手伝いしなくちゃいけないから」


「じゃあ、サボって観に来てください!」


「あのねぇ……」


「約束っす! じゃ、オレもうちょっと走ってくるんで!」


「ちょ、ちょっと……!」





 引き止める間もなく、ヨウは走って行ってしまった。


 



「はあ……ややこしくなりそう……」





 思わずため息ひとつ。





 ピコン!




 


 と、その時ラインの通知音が鳴った。





「げっ!」

 



 

 それはキリヤの妹、ホノカからだった。







『もうすぐ学園祭なんでしょ? 久しぶりに休みが取れたから、遊びに行くわ。あなたともゆっくりお話したいしね』





 続いて、『楽しみ……』と意味ありげに笑うクマのぬいぐるみのスタンプが送られてきた。


 さ、最悪な学園祭になりそうな予感がする……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。