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神様になったTS妖狐はのんびり生活したい~もふもふ妖狐になった新人神様は美少女となって便利な生活のため異世界と日本を往復する~  作者: Jまる


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第182話 ダンジョンの後にはゆっくりお風呂で2

 拠点の大浴場はかなり大きく広く、大浴場にいながらにしてティータイムを楽しんだりマッサージを受けられたりといろんなサービスがてんこ盛りになっている。

 もちろんそれは女性用だけではなく男性用も同様だ。

 ちなみに男性用は最近作られたばかりだったりする。


 男性用の大浴場は体格の関係もあり、女性用よりも大きく広く作られている。

 ただし、場所は地上。

 大浴場内には酒場もあるのでかなりゆったりくつろげることだろう。

 でも注意、不慮の事故にしても故意にしても汚される期間が続けば残念ながら閉鎖となってしまう。

 飲み過ぎ、はしゃぎにはくれぐれもご注意を。

 

「ご主人様、男性用浴場のほうですがかなり好評のようです。皆さんルールを守って下品なことや汚いことはしないように心がけているようです」

 

 ゆっくりしすぎてしまって溶けてしまったのかと思っていたアズラエルからの報告だ。

 どうやらボクの代わりに様子を見てきてくれたらしい。

 ボクが行ってもいいんだけど、行こうとするとみんなに妨害されてしまうので見に行くことができた試しがない。

 情報も作成時の情報しか知らないので今どうなっているのか残念ながらよくわからない。


「気に入っていただけたなら何よりですね。でも一回くらい見に行きたいのですけど」

「ダメです」

「ダメ」

「ノー」

「何故英語です!?」


 いつの間にかボクたちの周囲にはフェアリーノームたちが集まっていた。

 そんなみんなは一斉にNOを突きつけてくる。


「お母様、はしたないです」

「瑞葉まで!?」


 まさかはしたないなんて言われるとは思わなかったよ……。

 ちなみに、今の新世界人口は女性の方が圧倒的に多かったりする。

 今後男性がどのくらい増えるかはわからないけど、増えたら増えたでまた建築物を増やす機会があると思う。

 建築担当の精霊を増やしたりするべきかな? 現状でもそれなりに分業は出来ている気がするけど。


「ふぅ……」


 お風呂に入りながら考え事をしていたせいか少しのぼせてしまったかもしれない。

 でももう少しだけ考え事がしたい。

 例えば旧世界の街候補の場所についてだ。

 あそこには古代の文明の痕跡があった。

 でもそれは地下深くにあるわけで地上部分を開拓しても破壊したりすることはなさそうだ。

 さっきもこのことについては考えてたけど、うん、やっぱり転移者辺りを探してみるべきだろう。

 そのほうがイメージを共有しやすいしね。


「お母様? お顔が真っ赤」

「ご主人様、少し上がってお休みなってください」

「ご主人、少し冷やしてください。お体に障っては大変です」

「ご主人様、さぁこちらへ。体調が安定するまで看護しますので」

「あはは。ありがとうございます。ミカ、ミナ。それと瑞葉もアズラエルさんも」

 

 こうしてボクたちは浴槽から上がり備え付けの休憩スペースへと移動したのだった。


「あははははは、そーれ!」

「きゃっ、もう! ちょっと!」

「あははははは、ごめんごめん」


 休憩スペースにも人は多いせいかあちこちで盛り上がる声が聞こえてくる。

 そんな休憩スペースでは一角にあるカフェコーナーで水着を着て給仕をする妖狐族の侍女たちの姿も見える。

 彼女たちは基本的にボクのお付きではあるものの、ボクがいない間はここでお手伝いなどをしているのだ。


「さぁ、ご主人様。お座りください。何かお飲み物を頼んできますね」

「あ、ありがとうございます……」


 バテバテなボクに変わり、ミナが飲み物を注文してくるようだ。

 ミナが嬉しそうに注文カウンターに向かってから少し後、白髪の狐娘二人がやってきた。

 

「遥様、大丈夫かのぅ? 冷たい飲み物を頼まれたので冷やした緑茶を持ってきたのじゃ。これは妖都産の高級茶葉でのぅ。実に美味なのじゃ」

「おねえイチオシの茶葉なんですよ。美味しいからぜひ飲んでください」

「なんだかおいしそうですね。いただきます。……あ、おいしい」

「そうじゃろうそうじゃろう。わらわのおすすめの一杯じゃ」


 千秋さんの入れてくれた緑茶は実においしいものだった。

 アツアツの緑茶を入れてから冷やして作るこの冷茶は、火照ったボクの身体を優しく癒してくれる。

 気を遣ってくれたのか、ボクが飲んだ冷茶は苦味が少なめだ。

 それにしても、白辻姉妹は色々変わってるなぁ。

 姉の千秋さんは相変わらず古風な話し方をしているし、妹の夏奈さんは千秋さんとは対照的に元気に楽しそうに話す。

 まぁ姉の千秋さんはそんな話し方だけど、ボクに似た身長の小さい狐娘なんだけどね。


「それにしても遥様とおねえはそっくりな身長ですよね~。おねえが並ぶと姉妹みたい」

「ええい、頭を撫でるのはやめい! わらわはそこまで小さくはないのじゃ」

「おねえは嘘ばっかり。鈴ちゃん愛ちゃんと並ぶと三姉妹っていわれるくせに~」

「ぐぬぬ。たしかにあの二人とはシンパシーを感じてはおるが……」

「遥様と瑞葉様を加えてちびっこ同盟ですね!」


 まるでじゃれ合うようにいじったり怒ったりしている二人。

 2人を見ていると姉妹ってなんかいいな~とそんなことを感じてしまう。

 ボクには兄弟姉妹はいないからね。


「じゃあ夏奈さんも含めて5人姉妹にしましょうか。きっと楽しいですよ」

「なんじゃ、アイドルグループみたいじゃのぅ。まぁ遥様がよいならそれでよいのじゃ」

「おねえ照れてる! めっずらし~」

「お主はうるさいわい!」


 本当に仲の良い姉妹だと思う。

 もう少し侍女のみんなと何かやってみようかな~。 

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