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悪癖、それはあるいは人間性

作者: A.T.R.

このほど、私はとある悪癖に気が付いた。

それは決まって、液晶と劇場版ばりの泥沼戦を展開中にして起こる……。


めくるめく考え事に思案投首し、答えの出ない袋小路に迷い込み、数時間余ほど経過したあたりで、もうひとりの私が呼ぶのだ。


落ち着け、潮時だ、よくよく見ろ。

ふっと冷静に立ち返る。


あなやタブの軒並みが壮観である。


真空パックにでも入れられたかのようにタイトル表記が押し潰され、もはやタブ表記の角丸四角形は原型を保っておらず、果てしない区切り線だけが続く。


それはさながら己が精神状態の写し鏡。

いわゆる、部屋が散らかっているだとか、身だしなみがだらしのないだとか、そういう人間性を物語る徴候の一種なんだろう。


しかも、タブを閉じようとすればするで「でもこのブログはもう一度見返すかもしれない」とか、「これは表示しておきたい」といった、未練がましい貧乏性がつきまとってくる。


極めつけは、タブをひとつ消す間にふたつ増えるという点だ。

私は見慣れない言葉があると徹底的に記憶しなければ気がすまない趣味だったり、取り合えず好奇心のままにタブを開きまくったりするので、永遠に終わることのないアク取りをしている気分である。


タブをひとまとめにできる拡張機能を導入し、辛うじてやり過ごしてはいたが、いかに見積もっても、遠からず破綻するであろう。


そんなわけで、私は今、ひたすらメモを取っている……。

悲しいかな、結局捨てられないのである。


ブラウザー断捨離、馬鹿らしい響きに反して、殊の外難儀かもしれない。

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