No.0~1.5
GG〇×某恐竜ゲー×1.25+23∽ラスサバ。ok?
亭々堂天天と名乗ってます。よろしくお願いします。
ゲーマー、そう呼ばれる者達がいる。
課金に溺れる者、現実の恋愛に振り向かぬ者、友達との交友関係を断絶し、孤立、そして頂点に立つ者。仮想現実、カジノ、都市経営、対人戦、ホラー、アクション、オセロ、将棋、世にはびこるありとあらゆるゲーム、それらを趣味とする者達は、世間一般的には、ゲーマー、とそう呼ばれている。
「BAN……」
男はそう呟きながらもう一度頭にフルダイブ型ゴーグル式VR機、NEXTFantasy2を頭に装着し、電源のボタンを押し、呟く。
「レッッツゴーッ!」
男が目を開くと、いつものように、見慣れた景色、男が最初に設定してから変わっていない、幻想的なサイバー空間、手元にはこれまた見慣れた操作盤手慣れた手つきでそれを操作し、いくつか並んでいるゲームアイコンの一つ、ザ・WORLDofSwordsGUNSをタップする。このゲームは発売から二年でプレイヤー人口が大幅に減少したゲームで、プレイヤー達からは親しみを込めて元祖と呼ばれている。
【あなたのアカウントは現在、アクセスできません。】
赤い文字で表示されたその文は、元祖では有名な、完全永久BAN、その名の通り、完全に永久に使えなくなるのだ。アカウントが存在した証拠も残らないようなBANの形式なので運営に連絡しても復旧は不可能。詰みである。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ゛!!!」
自分しかいない、仮想空間だからこその魂からの叫び、男が2年間かけて積み重ねてきた、元祖における最強無敵、全サーバー完全一位の存在、プレイヤーネーム、徳川産ヨモギ、そのデータが完全に消滅してしまったのだから、少し叫んだ程度では消え去らないようなショックだろう。
「まぁ、二年間ずっと変動なしの全サーバー一位だったからしゃーなしだな」
…そこまでショックではなかったようだ。
メニュー画面に戻って、今度はメールのマークをタップし、”なぎカス”と表記されたチャットルームをタップする。
『元祖ついにBAN食らったから流行ってるやつでおすすめのやつを家紋ぬ』
『徳ヨモがついにBANされたか…おすすめはLSOだな。』
『LSOか…あれ何千円くらいだった?』
説明しよう!LSOとはLast Suvive onlineの略で、サバイバルとMMORPGと銃を混ぜたみたいなゲームで、3か月前に発売され、プレイヤー人口が一週間前に5000万を超え、ネットでの評価は最高、陽キャから陰キャまでやってる、所謂神ゲーである。
『大体3千くらいじゃよ徳ヨモ氏ィ』
『そうかそうかナギナギ氏ぃ』
『だからなぎカスと呼べとあれほど(ry』
『では早速、買いに行ってくるでござるよぉぉぉぉおおおぉぉぉッッ!!』
適当に話を切り上げ、VR機の電源を落として目を覚ます。
起き上がりながらVRのヘッドギアを外し、はぁ、と溜息を吐く。
「買いに行くかぁ…」
服を外出用のものに着替えながらその男、代々木聡一は逡巡する。
地味に遠いから行くのやめようかな、と。まぁ、着替えてしまったものは仕方がない。行くしかない。
やってきたのは最寄りの本屋、亭々堂。
本屋とは名ばかりのゲーム、DVD、レンタル、フィギュアまで取り扱っている近所では一番品揃えが多く聡一の人生でコンビニと同じくらいよく来る場所だ。
「いらっしゃーい!おっ、そのエナドリをキメ込んでハイテンションになりながらフル2徹かましてそうな顔!聡一郎ではないか!?」
「どんな顔だよそれ、あと聡一郎じゃねーよ聡一だよ」
実際フル2徹はかましてるけどさぁ!?失礼な!
今日のレジは天海さんかよ。ラッキーなのかアンラッキーなのかわからんね。
さて、LSOはどこかね?おっ、スター・バトルシップズ4出たんだ。これも買ってこ。
大体欲しい物はカゴに入れた。レジまでゴー!
「LSO始めるんかきさまぁ!ついに人気ゲーに手を出すんやな!?お姉さんうれしいわ聡一郎がマイナーじゃないゲームに手を出すなんて!あ!18638円ね!毎度アリー!」
天海さん相変わらずのセミオートークだなぁ。返事を返す暇がないわい。
てかほぼ2万て!貯金しまくってるからまだ余裕はあるけど2万て!
やっぱ買いすぎかねぇ。
帰宅、からの飯、からのお風呂、時間はまだ5時、俺のプライベートな時間はこれからじゃい!
ヘッドセットを頭に装着、からの起動!
「レッツゴーゥッ!」
いつも通りのメニュー画面、よし!動作に問題はなし!メニューからLSOを選んでタップ。
【LSOへようこそ!】
びっくり、LSOのチュートリアルの声優、沢村純子かよ!
てか最初からクオリティたっか!予算どんだけかけてんだろ…そりゃ流行るわ
…
チュートリアルを終わらせ、キャラメイク画面、噂によると後から変えようとすると追加で課金が必要らしいからじっくりとしっかりイケメンにしていきたいところ…身長とかも変えられるのか!すげえ。
…
できた。俺の人生史上最高にうまくできたぞ…めちゃイケメンだ…
何時間かかった?WOW!3時間!
疲れたぜ。
あとはポチッと画面の下の決定ボタンを押すだけ!
ポチチッ
ん?ポチチッ…?
【ようこそ!徳川ヨモギさん!それでは、新しい世界へ、スターーっとッ!!】
おい待てよ今明らかに変な音してただろ、記憶ではあれはランダム化ボタン…あれ?詰んだ?
いろいろ考えながら目を覚ます。なるほど。ここが最初の町か。現実を見るな現実を見るな。
あ、目の前に鏡、見てしまった。そこに立っていたのは明らかにさっきまでメイキングしていたイケメンの顔ではなく、可愛らしい少女の顔だった。
「え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”ッ」
そうですか、高身長ではなく低身長、そうですか。
これでもう男だとは思われなくなりましたね。見た目では。
やばいッッ!これたぶんプレイヤーの人と話したらオネカマさんだと思われるのでは!?
課金して見た目と性別変える?あれ?どこでそれやるんだろ。
歩いてる人に聞く?どうするよ。
いやでもどれがプレイヤーかわからん!最初の町なのに裏路地とか入ったら確実に誘拐されるよなんか全体的に暗いこの町。銃を背負った厳ついオッサンお姉さんばっか歩いてるよここ!
へぇこの都市の名前ディストリアって言うんだへぇ、……
「ディストピアじゃねぇか!!」
やば、つい叫んじゃったようわなんか皆こっち見てるし。
ラストってそういうこと?
まあいいや仕方ないこのまましばらく旅してみよう。
平和的な明るい街もあるかもしれないしね!?ね!?
なろう新参者ですが何卒よろしくっぴ!
あと語彙力が足りなくてごめーんね☆(テストとかに挟まれておかしくなった)
誤字は気付いたら教えてくださるとありがたいです。
リアルが忙しいので
不 定 期 投 稿
になってしまうのはご容赦。お情け頂戴。
遅くなっても一か月以内には必ず投稿するから許してくれよ(土下座ポーズ)