運命に抗う物語
初投稿してみました!
霞喰い(カスミグイ)と申します^_^
仕事しながらなので更新は遅いかもしれませんがのんびりやらせていただきます。
読み専だったのですが思いついてしまったのでいてもたってもいられず…
皆様の暇つぶしにでもなれば幸いです。
どうぞよろしくお願いします٩( 'ω' )و
零章
だ…だれだ…俺を殺したのは誰なんだ?…
眩しい…眩しい?
!!!
「馬鹿な…さすがにわかる!
あの怪我で助かるわけがない!
それにここは何処だ?」
????「目が覚めましたね、小林幽さん。
私が貴方の運命を書き換えたのですよ。
だから貴方は怪我も治り今こうして無事なのです。
現代日本において道端で死にかけの人間に出会える確率は低いのでとても助かりました。」
小林「!!」
????「あー、お礼は必要ありませんよ。先程申し上げた通り私も助かりましたので。
」
声がした方に振り向くと言葉に表しづらいがなんとなくピエロの様な、それでいて存在がぼやけた様な…恐らく男が立っていた。
????「貴方からはそう見えるのですね?
ピエロとでもお呼びください。」
ふざけた野郎だと思いつつ、その得体の知れなさに小林が警戒しながらも話しかける。
「おい、ピエロ!
言ってる意味はなんとなくわかる。
お前がどうにかして俺を助けたんだろ?
あくまで感覚だが、まともな方法じゃないってこともなんでかすんなり飲み込める…
これもお前か?」
「貴方はどうやら…順応性が高い様ですね。
」
ニィーーっと不気味にピエロは笑いながら言う。
「小林さん、貴方には選択肢が二つあります。
一つは全て忘れて元の生活に戻る。
もう一つは…どうしましょうかね〜?」
一章
夏休みが終わって今日から学校…俺の隣には朝から大欠伸の友人、公仁明…
こいつ悩みなんてないんだろうなぁ
「なんだよ敬!
そんなに見つめて…惚れた?」
なーにが楽しいのか笑いながら俺の肩を叩いてそんなくだらないことをのたまいやがる
「ばーか。
朝から間抜けヅラで大欠伸のお前見て悩みなんてないんだろうなって思ってたんだよ!」
「うわっひっでーの!
悩みくらいあるわーい!!」
「どうせ女のこととかだろ?」
「どうせってなんだよ!俺ら高校生には大事な大事な悩みじゃないの!!
敬が枯れすぎなんだよ!」
わざわざ俺の前に回り込んで大袈裟な動きで熱弁する公仁明を見て周りの人が笑ってる
「いろんな意味でうるせえ!」
恥ずかしくなった俺は公仁明の頭に強めにツッコミを入れた
クスッ
そんなやりとりに可愛らしい笑い声が聞こえて振り向くと
「二人とも朝から何くだらないやりとりしてるの?
あ、ひっさしぶりー!」
同じクラスで、公仁明曰く学年一可愛いと言われてるらしい如月サラがそこにはいた
「朝からサラサラに会えるなんて公仁明幸せ〜!」
「さすがに気持ち悪いぞ公仁明…」
「あは、また一人幸せにしてしまったキリッ!
なんてねw
公仁明くんは大袈裟だし、さすがにサラサラは恥ずかしいよ///
あ、前の方に杏ちゃん発見!
二人とも私先に行くね〜
また学校で!」
「おう!如月さんまた後で〜」
反応がないから横を見てみれば、如月さんの可愛らしい返しに言葉にならないほどグッときたのか俺の肩を無言でまたもバンバン叩きやがる公仁明
「痛え!」
とりあえずさっきよりも強めに頭をはたいてやめさせる
公仁明…死す…
「いやいや死んでないから!」
そんなくだらないやりとりをしながら学校に向かっている途中、先に気づいたのは公仁明だった…
「危ないサラサラ!」
転んだのかちょうど起き上がるところの如月さんに向かって車が一直線だ
公仁明が駆けつけて起き上がらせて一緒に逃げようとしているがそれじゃ間に合わない!
俺が覚えているのは人間咄嗟の時はすごい力が出るもんなんだな…なんて思いながらなんとかダイビングで二人を突き飛ばしたところまでだ…
……たか…た…し…
たかし!
たかし!!
誰かの声で目が覚めた。
なんか焦点が合わなくてぼんやりした視界の中に人を捉えた
誰だ?てか
「ここ何処だ?」
焦点があってきた
誰かと思ったのは母親だった。
覚えてる限りでは親父が死んで以来の泣き顔だ
「たかし…よかった!!
目が覚めて本当に……」
母親から話を聞くとどうやらあの後この病院に運び込まれた俺は3日間寝ていたらしい。
あの二人はほぼ無傷で助かったみたいだ。
「よかった二人が無事で…それに俺も」
そんな言葉が自然と出た
その瞬間また母が泣き出した
「だかし…貴方はね…あなだば…」
??俺が首をかしげていると
深呼吸して少し落ち着いた母が改めて切り出す
「落ち着いて聞いてね。
たかしは脊髄損傷で下半身に麻痺が残るかもって…今お医者様呼んでくるから!」
誰の?俺の?
え?だって足あるよ??
え?……
それからのことはあんまり覚えていない
医者が来て、なんかしらを説明してた…
一生…リハビリ次第…無理かもしれない…
覚悟してください…
「とりあえず一人にしてください。」
とにかく一人になりたかった俺は病室から全員追い出した…
どれくらいの時間かわからないけどしばらく何も考えることなくぼーっとしていた
じわじわと事態を飲み込み始めて少しずつやりきれない思いが溢れて叫びたくなる
でも無意識に出たのは聞き取れないくらい小さな声だった
「くそ…なんで…え…もう歩けないの…俺」
ふと絶望感に苛まれる俺は何か違和感を感じた…麻痺してるはずの足が…熱い?
「なんだこの変な箱?」
足の上に見たことがない不思議な紋様の刻まれた箱がいつのまにかあったのだ
気づけば何故か絶対手に取らなくてはいけない気持ちに駆られ、警戒心もなく咄嗟に手に取っていた…
その瞬間目を開けてられないくらいの光が箱から溢れた
「ALL FORTUNE ARCHIVEへようこそ」
突然聞こえたのはそんな言葉だった…
読みづらい!
こうした方がいいよ!
などなどアドバイスございましたらありがたく頂戴致します。
あ、誤字脱字もご報告頂けたら助かります。