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約束の事

「――君。約束覚えてるわね」


 「覚えています。――先輩」


 その言葉に俺は諦めの気持ちを込めて返答する。

 先輩との約束、いや契約とでもいうべきか。

 先輩が俺の願いを叶え、俺が先輩の願いを叶える。

 言ってしまえば単純な約束。

 ギブアンドテイク。

 等価交換。

 交換条件。

 言い方は様々だが、片方が条件を満たしたのなら当然もう片方も条件を満たすのが素ってもんだ。

 口約束とはいえ、俺も男の端くれ無理難題とて聞き届けなければいけない。

 気が全く乗らないが……


 「ききわけが良くて助かるわ。――君。さあ服を脱いでこちらにいらしゃい」


 重い手つきで制服のボタンをはずし、ワイシャツ姿となる。

 ワイシャツはじっと濡れていて気持ちが悪い。

 部屋の温度は少し高めで、空調を睨むが温風を返してくるだけだった。


 「ワイシャツもよもちろんズボンもね」


 それはちょっと、なけなしの男としての羞恥心を込めた視線を飛ばす。


 「だめよ。裸じゃないと出来ない事なんだから、はやく私の欲求を満たしなさい。そういう約束でしょ?」


 でも、先輩と懇願するがあえなく却下され。

 ワイシャツとズボンの脱ぐ。

 興奮はしないむしろ興奮度は下がってくる。


 「――君いい体してるわね。下の方もさっさとしなさい」


 「先輩これだけは――」


 「駄目よ。裸じゃないと意味ないんだから」


 じゃあ私が脱がしてあげると妖艶に笑う。

 でそんなことをされると男の尊厳ががりがり削られて、削りかすになってしまうので、

 

 「分かりました」


 最後の砦を露わにし手で覆い隠した。 

 最近流行りの裸芸芸人の気分でめっちゃ恥ずかしい。

 そんな俺に対し先輩の整った顔は歓喜で沸き立ち、


 「じゃデッサン始めるわね。手をどかしなさい。まずは下からよ」

いまいち、

少しだけ技術が成長できてるのは〇

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