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お弁当
「――君ご飯粒」
「あっ悪い」
伸ばした手で俺の頬についたご飯粒をとる――さん。
夏用ブラウスから覗く肌は真っ白で柔らかそうな印象を受ける物で。
これだけ熱いのに汗一つかいていない。
体質だとは彼女は言うけど、彼氏としての身分としては心配するなというのは無理な物で。
思わず声をかけるが、彼女は薄く微笑を湛えるだけ。
そのせいで余計に心配なるが、彼女いわく大丈夫らしい。
夏の日差しは昼休み半ばを過ぎようとしても、手加減さえしてくれない。
俺ばかりに汗をかいて汗だくなり、汗をかかない彼女。
彼女の小さな体はどうなっているのだろうか。
俺が楽に抱えられるぐらいの身長差で、高校生としてはかなり背の低い彼女の謎は尽きない。
「どうだった。お弁当」
「ああ旨かったよ。――さんいいお嫁さんになるよ」
彼女の手作り弁当の正直な感想を述べる。
「じゃあ、いつか私を――」
「お嫁さんにしてね」
「大好き」
ほんのり頬を染めた――さんは上目遣いで最高の笑顔を顔に浮かべた。
無駄を削る練習。
もう少し描写したほうがよさげ。




