ギルドにて
広場へと続く道を屋台やお店を眺めながらのんびり歩く
「ところで素材ってのは?なにかもってんの?」
門の前でお金の都合を言っていたきがするけどその辺どうなの?
「森のなかで8回襲撃を受けましたのでそれらを解体すればそれなりの額になります」
えっ森の中でそんなに襲われてたの?
「それ以外にも発見次第狩ってありますので量自体は多いです」
静かな森は狩り尽くされた森だったのか…この子怖すぎない?
「ご主人には長生きしていただかないとですからね!」
リリーはこの先どうなってしまうのでしょうかね…ハハハ
中央広場に着くと一際大きな建物が目に入る。看板の文字は読めないがおそらくここがギルドの建物だろう。ドキドキが止まらないよ
「町中で心不全なんてやめてくださいね?」
せ、せやな…
入り口の中にはテーブルと机がありちらほらと人が座っていて、待ち合わせや打ち合わせをしているらしく何人かで紙を見ながら相談しているのが見える
っと、どこが受付かね?
「左の突き当たりです」
おう、あれけ。上に案内板があっても読めないからね、仕方ないよね
「いらっしゃーい。ご悩件はなにかにゃ~?」
カウンターの奥で可愛らしい女性が声を出した。彼女の耳は垂れ下がるように横に広がる猫の耳だ。うん、みまちがいなんかじゃあ断じてない
「ボア種三頭とウルフ種八頭の解体と部位の買い取りを」
前に出たリリーが話をする間、耳元をガン見している
「そっちの通路から裏にまわるにゃ。担当呼んでくるにゃ」
語尾ににゃんにゃん言ってるし、これはもしかしなくてもそういうことですか!ってサクサク置いていかないで下さい泣いてしまいます
サクサク歩くリリーを追いかけ洗い場のある裏庭へと出る
「おう、解体の依頼か?その辺に投げといてくれ。すぐに担当が来るからよ」
洗い場の隅で道具の手入れをしている小柄な筋肉質の男がこちらを見ながら声をあげた
「またせたにゃーんつれてきたにゃーん」
振り替えると筋肉隆々な男を連れた猫の人が出てきた所だ
「で。解体してほしいっつー獲物はどこに…ある…だ…」
筋肉がこちらを見ながら目を見開いた。いや、この目線は後ろか?
「ヒェッ」
振り替えると目の前に高さ三メートルはあろうかという猪の顔があったのだ!
その横ではリリーが懐から取り出した狼を順次積み上げているところで庭の三割程度は埋め尽くしてしまった
「ウッドボアかよ!!んなもん一人で足りるわけねぇだろが!人員増やすから後頼むぞ」
猫の人の肩に手を置くとさっさと建物に筋肉が消えていった
「にゃは~?」頬がひくついてる。可愛い。
「ボアの美味しい部位を五キロほど残してあとは全部処理しちゃってください」
獲物を積み上げたリリーが、仕事を依頼してる
「にゃぁ。他にはあるにゃ?」ようやく再起動できたみたい
「冒険者登録したいんですけど」これくらいは言っておかないとね
「にゃら、にゃかにいくにゃぁ」
背中に哀愁漂ってないかこれ大丈夫か?