表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ!迷宮闘技場へ!  作者: へたすん
76/118

まずはギルドへ報告だ

「あなた、朝がきましたよ」

ゆさゆさと体を揺らされた優希はあぐあぐと口を動かすのが精一杯だった。その体は錆びた機械のように動く気配を見せない

今回の1晩は本能のままに行動していたため全体としてみればぼんやりと記憶に留まっている程度だ

「もう1晩…ゆっくりなさいますか?」

薄着の少女は身体を密着させるように体を動かす

「大丈夫、もう、起きるから」

体に残った疲労を魔法で消しながらゆっくりと起き上がる

「家に戻ったらたっぷり可愛がってくださいね!」

それはつまり1晩では足らないという事であろう…

「そう…だね…」

底無しのリリーを満足させるために出来ることを、優希は模索し続けるのであった


「さて、ギルドはこの街にもあるんだろうか?」

軽めの朝食を食べた二人と1匹は賑わう市場を適当に歩いている

「この道の先です」

適当に歩いたつもりがその方向へ進んでいたらしい

「配達があるんだっけ?」

「急ぎの物でしたから昨日のうちに届けてあります」

「仕事が早いね」

なれた手つきで少女の頭を撫でる

「終了報告と鍛冶屋のことを聞きましょう」

「そうだね」

「ごめんよーー!」

突如後ろから突き飛ばされ優希達は地面に転がる

「いてて…何?今の」

「財布を抜いていったみたいですね」

「えっ嘘」

パタパタと懐を探してみると、そこにあるはずの巾着がなくなっている

「追いかけなきゃ!」

「ぽちに追わせてます」

見ると付近にポチの姿がない

「なら逃げられる心配はないのか」

深呼吸をして心を落ち着かせながら立ち上がる

「じゃあ案内をよろしくお願いしますよ?」

優希が恭しく手を差し出すと少女は手を引いて歩き出す

「おまかせされました」

少女の顔はとても明るく輝いている



「はぁ、はぁ、ここまでくれば大丈夫か」

街を駆け抜けた少年は裏路地の隅で呼吸を整える

「へへ、一体いくら入っているのかなっと」

しゃがんで足元に袋を返すと見慣れない硬貨がじゃらりと落ちる

「???」

初めて見る硬貨とはいえ、色と形を聞いたことがある少年にはあまりの衝撃に思考が止まる

その瞬間少年はふんわりとした何かにはじかれうつ伏せに倒れ背中を押さえつけられた

「えっぅ…?」

かろうじて顔を捻り後ろを覗くとそこには1mにもなろうかという狼が少年の背を押さえつけていたのである

「ひっわぼっ」

悲鳴をあげようとすると顔を舐められまともに喋ることができなかった

「やっ…やめっ…ぉぷっ」

ぶんぶんと空を切る音と背中を抑える足の振動から喜んでいるようには感じられるが、しばらくの間少年は舐め続けられることしかできなかった

次回本編から離れます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ