ナンポウ連合
翌日、優希達は太陽があがりきる前に街へとたどり着き、まっすぐにギルドへと向かうことになった
「そうですか、発見はありませんでしたか」
うさ耳のギルド職員に結果を報告すると首をかしげながらに受理してくれた
「安全確認のために同一依頼を逆ルートで通過する依頼があります。報酬は変わらずですがお受けになられますか?」
「俺らは受ける」
答えたのはトールさんだ。
「あっしもうけます」
オルフェンスさんも受けるらしい
「僕らは帝都方面に行きたいのでここまでで終わりますね」
「5名ですね、登録しておきます。出発はすぐにされますか?」
「補給も兼ねてあすの朝出発しようと考えている。他に募集かけるのであれば日の出頃にここに来るから時間を伝えておいてくれ」
「承りました。他にはなにかございますか?」
首をかしげると耳が揺れてやわらかそうに見える
「なーしのごんべって鍛冶職人を探しているのですが」
「刀を作られている方ですか?」
「はい。ご存知ですか?」
「この街の東の詰所から道沿いに進んだ先の街に居ますよ。今すぐに出れば日の入りまでには付くくらいの距離ですね」
「ありがとうございます」
「さて、こちらが今回分の報酬です。人数事に分けてありますのでご確認ください」
「確認した」
トールさんは袋を開くことなく懐に収めた
「見ないんです?」
「金の払いは信用問題だからな。俺らはこの街のギルドを信用してんだ。それで十分さ」
なにそれかっこいい
「あっしも大丈夫ですね」
1番小さな袋を受け取ったオルフェンスさんが告げる
「ありました」
懐にしまってすぐダンジョンで確認したんだろうね?リリーが問題ないと答えた
「ご利用ありがとうございました」
うさ耳店員ラビィさんに見送られてカウンターを離れる
「さて、2人とはお別れだな」
「そうなりますね」
「必要ないとは思うが…俺らの本拠地は王都だ。機会があれば呼んでくれ」
「えぇ、覚えておきます」
それじゃあ依頼を確認だけして、さっさと次の街に移動しちゃいますかね?
「いくつか依頼を受けてきました」
「速いね!?」
「ちょうど向かう方面で配達と討伐の依頼が出てましたので。すぐに出られます」
「そうだね…」
あまりの手際の良さに乾いた笑いがこぼれ落ちた
「さてさて。早く戻って報告をしないとですなぁ」
街の裏路地に一人の男が歩いていた
「どちらへ報告をされるのでしょうね?」
背後からの声は先程まで聞いていた少女のものだ
「はっはっはっ!やっぱりお見通しでしたかな?」
振り返らずに男は答える
「まぁ、大方予想はついていますが」
「これでも仕事ですからね、見逃していただければ助かるのですけれど」
「口止めする気はありませんよ」
「では、なぜでしょう?」
「キールさんに伝えてください」
「何を、どのように?」
『 』
「いいんですかい?」
「えぇ、これは駄賃です。頼みましたからね」
彼の手の中には最初から持たれていたかのように何枚かの硬貨が収められている
「まったく、かないませんなぁ」
呆れて笑う男に大通りから声がかけられる
「おーい!いつまで用を足してんだ!早く宿を抑えに行くぞ!」
「わかってますからちょっとは待ってくださいよトールさーん!」
彼が大通りに出る前に振り返ると、背後にはただの暗闇があるだけで人の気配などはとうに存在していなかった
週5話更新予定です(言い訳)
急いで仕上げようとした結果、キャラの名前を間違えたり、設定を間違えて書き直したりしています。おかしな点、気になる所、誤字脱字ありましたら感想よりお願いします




